ネイチャーエンジニア いきものブログ

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セイタカアワダチソウ - 自滅しちゃう外来植物 | 植物紹介

※2018/10/15更新 

ネイチャーエンジニアの亀田です。

 

僕は年間100回以上生き物観察をしています。

 

都市生活に適応した、ある外来植物がいます。

 

その名は、「セイタカアワダチソウ」。

 

なんとこの植物はある能力を持っているのですが、それで自滅してしまう植物なんですね。

 

今回は、この植物について紹介していきます。

 

 

 

■ 目次 

 

セイタカアワダチソウ(キク目キク科) とは

セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウという名の通り、スラッと背が高い姿が印象的な植物です。

 

僕は175cmあるのですが、僕の背丈より高い、2m以上の高さになるものもあります

 

花は小さな黄色い花が集まって、円錐型を作ります。

 

セイタカアワダチソウの花

セイタカアワダチソウ 花

よく群生(たくさんまとまって生える)していますが、たくさん集まると黄色い部分が映えてキレイです。

 

このきれいな花は、9〜11月頃に見られます。 

 

「アワダチソウ」の名前の由来

さて、名前の「アワダチソウ」って、何なのか気になりませんか?

 

アワダチ=泡立ちで、これは綿毛(わたげ)が泡立つようになる様子からきています。

 

以下がその綿毛の写真↓

 

セイタカアワダチソウの綿毛

セイタカアワダチソウ 綿毛

確かにアワアワしています!

 

この姿は花が終えた後の時期に見られます。

 

なので、晩秋(11月頃)以降に見られますよ!

 

海外からやってきた、外来生物

セイタカアワダチソウは、外来生物です。

 

原産地はアメリカで、もともと日本にはいなかった植物です。

 

外来生物問題は、よくテレビなどのメディアで取り上げられますね。

 

危険な外来生物が…」とか、「外来生物だから駆除」とか。

 

  • 農作物にダメージを与えてしまう
  • 日本の在来種を脅かしてしまう
  • ヒアリのように人間にとって毒をもの

 

などで悪者にされがちです。

 

しかし、「外来生物自体が悪意を持って生きている訳ではない」です。

 

外来生物は、人間が持ち込んだことで慣れない場所で生き抜いていかなくてはならなくなった、むしろ被害者であるということを忘れてはならないと思います。

 

外来生物については、詳しくは以下の記事でも書いています↓

>> 外来種はなぜ嫌われるのか?外来種問題のもたらす影響と本当の原因

 

自滅しちゃう特技 

この記事の冒頭でお伝えしましたが、セイタカアワダチソウは「ある技」を持っています。

 

その技は、根から毒成分を出し、周りの植物を弱らせてその場を独占するというもの

 

なんとも凶悪・残虐な技!

 

この技を使って、セイタカアワダチソウは自分達だけの陣地をどんどんと広げていくわけです。

 

ところが、この凶悪な技にはお茶目な一面もあります。

 

実はこの自分で放出した毒で自分自身が苦しむという自体に陥ることがあるんです。

 

自分が毒を食らうことは想定していなかったようです笑

 

他のものを虐げたりして意地悪してると、いつか自分にも跳ね返ってくるという教訓になりますね笑

 

セイタカアワダチソウが見られる場所

草原や公園の草むら、線路などで見られます。

 

森のような菌の多い土がある場所では見られません

 

都市の荒れ地は、原産地と近い環境なんでしょうね。

 

在来種はそういった荒れ地が苦手なものが多いので、生き残りやすかったのではないかと思います。

 

他の生き物との関わり

セイタカアワダチソウの花が咲く季節は秋の終盤で、その頃に咲いている目立つ花は少なくなってきています。

 

そのせいか、セイタカアワダチソウの花で吸蜜しているチョウやハチたちが多く見られます。

 

オレンジ〜赤色のはねが美しい「キタテハ

キタテハ

>> 季節によって姿が変わるチョウ「キタテハ」の特徴と魅力

 

秋に活動するハチたち。特に「ツチバチ類」がよく集まります。

 

ツチバチ

ツチバチ

>> 青いハチ?モフモフ?花に集まるかわいいハチたち【虫の魅力紹介】

 

その他、

 

  • ツマグロヒョウモンというチョウ
  • 小さなカメムシたち
  • セイタカアワダチソウグンバイという小さな虫

 

が集まります。

 

また、冬鳥のベニマシコという赤い羽根のきれいな鳥が綿毛をよく食べます。

 

ベニマシコ

ベニマシコ

 

外来生物ではあるのですが、セイタカアワダチソウはこれだけ多くの生き物たちを支える存在でもあるのですね。

 

自然界では、他の生物が入ってきたら、それに応じてバランスを取ります

 

今セイタカアワダチソウがなくしてしまったら、それはそれでバランスが崩れてしまうでしょう。

 

なので、人間が手を加えて自然界の生き物を調整しようとする行為は、大変難しいことだと思います。

 

おわりに

  • セイタカアワダチソウの特徴
  • セイタカアワダチソウの名前の由来
  • セイタカアワダチソウに集まる生き物

 

について紹介しました。

 

セイタカアワダチソウは外来生物ではありますが、セイタカアワダチソウのおかげで観察できる生き物もたくさんいます

 

少し複雑な気持ちではありますが、セイタカアワダチソウが日本で他の生き物とうまく調和しているのも事実。

 

せっかくなので、セイタカアワダチソウと、その周りの生き物を観察してみてはいかがですか? 

 

合わせて以下の記事もどうぞ↓

虫の名前を知りたい!

見つけた虫を識別したい!虫の名前を調べる3つの方法

虫を楽しむための情報・グッズを知りたい!

虫を楽しむ情報・グッズまとめ【本、アプリ、グッズなど】

 

では、また。