目立つ場所にとまっていろんな声で鳴いてる鳥がいる!
あの鳥は何?
こんな疑問にお答えします。
ネイチャーエンジニアの亀田です。
特に秋の季節、頻繁に鳴き声を聞く機会のある野鳥がいます。
それは「モズ」。
モズは様々な声を操るという、特徴を持ちます。
しかし、モズはそれ以外にもたくさんの魅力がある面白い鳥です。
今回は、そんなモズについて紹介します。
小さな猛禽「モズ」の特徴と魅力
丸い体型のかわいい鳥
モズは丸っこい体系をしたかわいい鳥。
杭や電柱などよく目立つ場所に止まり、尾をクルクルと回す仕草をします。
体長20cmくらいで、スズメとムクドリの中間くらいのサイズ。
オスとメスは若干姿が異なります。
モズ オス
モズ メス
モズのオス・メスを見分けるポイントは以下の通り。
・メスは胸まわりがうろこ状
オスの方がアクセントの効いた外見になっています。
様々な鳴き声を出し分ける鳥【百舌】
モズは漢字で「百舌」と書きます。
この名前の由来は、モズが「様々な声を出し分けられること」。
そう、モズの鳴き声は実に多彩なのです。
・「ギギッ」
・「ギチチチ…」
・「ジュジュ」
・「チチピー、チチピー」
と、本当に1種の鳥の声とは思えないほどのバリエーションが。
僕も探索中に鳥の鳴き声を聞いて、シジュウカラだと思って見上げたら、モズがいて驚いた記憶があります。
モズの「ギチチチ…」と甲高く鳴く声。
この声は秋に良く聞かれる鳴き声で、「モズの高鳴き」と言います。
モズの高鳴きは、餌の少なくなる冬に備えての縄張りアピール。
「ここは俺の陣地だぁぁぁー!!」と叫んでるわけです。
そのため冬を控えた秋の季節は、いろんな場所でモズの高鳴きが聞こえて賑やかになるのです。
ちなみに秋によく鳴くと言われますが、経験上12〜1月くらいまでは鳴いています。
モズにとって秋→冬への切り替わりは、少し時期の感覚が違うのかもしれませんね。
以下の記事で紹介したジョウビタキとも、縄張り争いをする様子が見られることがあります。
モズの習性「早贄(はやにえ)」
モズの有名な習性に、「早贄(はやにえ)」というものがあります。
早贄も秋によく行う習性で、獲物を枝などに突き刺しておく行動のこと。
ただ、その理由は良くわかっておらず、以下のような説があります。
・非常食として取っておくため
・縄張りアピールのため
秋に行われるという時期的にも、縄張りアピールは関連がありそうですね。
モズは餌とする獲物の幅が広く、昆虫や両生類、爬虫類までが獲物対象。
太くて強力な嘴がそれを可能にしているのでしょう。
小さくて可愛らしい姿なのに、とっても肉食!
その肉食性は以下の記事で紹介した漫画「サバイビー」でも登場します↓
以上のようなことから、モズは小さな猛禽類とも呼ばれています。
モズを観察できる季節
モズには畑や田んぼ、林縁などで出会えます。
モズは渡りをしない留鳥ですが、夏の間は微妙に移動して山など標高の高い避暑地で過ごします。
そのため、平地で見られるのは秋〜冬。
目立つ場所に出てきて高鳴きをする「秋」が特に観察しやすいです。
「渡り」「留鳥」などの用語については、以下の記事で詳しく解説しています↓
おわりに
今回はモズを紹介しました。
モズは鳴き声や行動パターンが多彩で、見てて飽きない鳥です。
僕もモズを見ると、ついついその可愛らしい仕草を撮影してしまいます。
モズを見つけたら、ぜひその行動をよく観察してみてくださいね!
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では、また。