ネイチャーエンジニア いきものブログ

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カタバミ - 都会生活に適応したかわいくも強い花 | 植物紹介

ネイチャーエンジニアの亀田です。

 

「都会に住んでいても見られる生き物ってどんなものがいるんだろう?」

 

というあなたに、僕が実際に観察した経験をまじえて生き物の魅力をご紹介します。

 

今回は都会で見られる小さな花「カタバミ」をご紹介します。

 

 

■ カタバミ (カタバミ目カタバミ科)

カタバミは街中のコンクリートの隙間などのわずかなスペースでも生きていける、たくましい花です。

 

見た目は小さくてかわいらしい、黄色い花です。

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なぜ都会で繁栄できるのか?

カタバミが都会で生き残っていけるのはなぜでしょうか?。

 

基本的に都会の街中は乾燥していて、生き物にとってはとても生きづらい場所です。

何故そんな場所で繁栄できているのか?

 

それにはちゃんと理由があります。

 

乾燥に耐える能力を持つ

カタバミは、夜になると葉を閉じます

こうすることで、水分の発散を防ぐのです。

 

葉を開いている状態と閉じている状態の比較です。

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このような省エネ生活をすることによって、砂漠のような都会の乾燥を乗り切っているのです。

 

片喰み(かたばみ)という名前の由来

カタバミの名前は漢字で書くと、「片喰み」と書きます。

 

上の写真のように葉を閉じている姿が、食べられて半分になっているように見えることから名付けられたのですね。

 

人間の行動をうまく利用

上のような乾燥に耐えられる特技を持つカタバミでも、背の高い植物と正面から戦ったら勝つことはできません。

 

ですが、カタバミはまたしても都会という環境に勝機を見出しました。

 

都会では、人間が草刈りをして、背の高い植物をやっつけてくれるのです。

 

ライバルが周りにいなければ、小さな植物同士の戦いではカタバミに分があります。

 

これにより、カタバミは都会でうまく生き残っているのですね。

 

はじけとぶタネ 

植物は自ら移動できない分、植物ごとに種子を運ぶ戦略に個性を持っています。

 

カタバミは自動散布という方法で種を飛ばします。

 

それは、種が熟すと、周りに弾き飛ばすことで散布します。

 

以下が種が熟している様子。

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この時にカタバミにさわると、音を出して爆発するように種が弾けます。

 

僕が最初に知らずに触った時は、何が起きたのかとびっくりしたのを覚えています。

 

その後は面白くて熟したカタバミを探し、手でちょいと触っていくつも爆発させました笑

 

ヤマトシジミの唯一の食草

カタバミは「ヤマトシジミ」というチョウの幼虫の唯一の食草です。 

ヤマトシジミ - 都会に暮らすたくましい小さなチョウ | 虫紹介 - ネイチャーエンジニア Blog

 

写真はヤマトシジミの幼虫。 

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写真の幼虫が乗っている葉は、もちろんカタバミです。

 

おわりに

いかがでしたか?

 

野外に実物を見に行くとまた新たな発見があったりするものです!

ぜひ実物を探しに出かけてみましょう!

 

以上、カタバミの紹介でした。