あ、鳥がいる!スズメかな?
でもなんかスズメと違うような?
このような経験はありませんか?
実は街中には、スズメと似てるけど違う種類の鳥が結構います。
それもそのはず、街で見られる野鳥って意外にたくさんの種類がいるんですよ。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
実は僕も野鳥観察を始めた頃は、街中で見る鳥はみんなスズメだと思っていました笑
しかし今では身近な種については違いが分かるようになり、街中にいる鳥たちを見分けられるようになりました。
そうしたら、街で鳥を探すのがとっても楽しくなったのです。
そんな経験をしてきた僕が、街中で見られるスズメに似た鳥とその見分けポイントをお伝えします。
※動画版はこちら▼
スズメに似ている鳥たち。その特徴と見分け方(YouTube)
身近な野鳥「スズメ」の姿をおさえる
スズメとの見分けをするためには、まずはスズメ自体の特徴を理解しておく必要があります。
よく見知った鳥だとは思いますが、おさらいしておきましょう。
スズメ
スズメといえば、日本人にとって最も身近な鳥の一種です。
主な特徴は以下の通り。
- 赤茶色の頭
- ずんぐりむっくりした丸っこい茶色の体
- ほっぺたと喉に黒い斑がある
- チュンチュンという鳴き声
これらのスズメの特徴を確認した上で、他の鳥たちと比べていきましょう。
なおスズメについては、以下の記事でさらに詳しく紹介しています↓
スズメに似た野鳥たちの特徴と見分けポイント
カワラヒワ
遠目に見てスズメと見間違える鳥No.1。
外見(大きさ、シルエット、全体的な色味)が非常にスズメに似ています。
また生息環境も、田んぼや河原、街中と、スズメと重なっているのも間違えやすい原因です。
僕も野鳥観察し始めの頃は、この鳥をよくスズメと間違えました…。
■ 見分けポイント
2. 飛翔時の黄色の有無
3. 高い木のてっぺんにいるのはカワラヒワ
一番の見分けポイントは羽にある黄色い斑ですが、遠目からはみづらいので見た目以外の情報を活用するのがポイントです。
特に鳴き声は「キリリ」「コロコロ」「ジューイ」など特徴的なので、判断に活かしやすいです。
3. は経験値が必要ですが、「スズメが止まらないような場所にいる=カワラヒワ」というところからあたりをつけるのも有効です。
アオジ
見た目がスズメと非常に似ている鳥です。
大きさ、体型、色味、全て似ていて非常に紛らわしい。
草やぶの中などで生活し、出てきても地面の低い位置でえさを探します。
スズメのようにひらけた場所に留まっていることは少ないです。
また、アオジは関東では冬鳥なので、夏場は見られません。
■ 見分けポイント
見分けポイントは顔。
アオジはくちばしがピンク色で、顔には黄色いゾーンがあります。
ある程度近づく必要のある見分けポイントですが、アオジは比較的近づきやすい鳥です。
アトリ
アトリは基本的に集団行動をして、単独行動は基本的に取りません。
1つ木の枝に全体的に止まっていることが多いです。
また、アトリも関東では冬鳥なので、夏場は見られません。
■ 見分けポイント
体に広いオレンジ色があること。
また、頭は灰色〜黒で、くちばしはピンク色であることも見分けポイントになります。
ビンズイ
体の大きさもスズメと同じくらいで、体の色味も似ています。
山に住む鳥で、夏に高山に登ると木の上でさえずっている姿を見られます。
冬になると、低地の公園でも見られる鳥です。
■ 見分けポイント
体にある黒い縦筋の斑。
鳴き声も違います。(「ズィズィ」「ツィーツィー」)
ちなみに、この鳴き声がビンズイの名前の由来です。
カシラダカ
こちらも体型、色味ともに紛らわしい鳥です。
アオジと同じように草やぶを好み、地面の低い位置を移動してえさを探します。
関東では冬鳥なので、夏は見られません。
■ 見分けポイント
カシラダカの名前の由来である、冠羽というトサカ部分が立ち上がっています。
また、お腹部分が真っ白であることも見分けのポイントになります。
ツグミ
体はスズメよりもかなり大きく、体型も細長い感じです。
今見ると全く見間違えないのですが、野鳥観察した初めの頃は何度かスズメと間違えました。
出会う場所が似ているからかもしれません。
公園でも普通に見られます。
なお、ツグミも冬鳥なので、夏は見られません。
■ 見分けポイント
体の大きさが違います。
スズメより2回りくらい大きいです。
赤とオレンジの中間的な色の羽が目立ちます。
鳴き声も、「キョッ、キョッ」とスズメとは違います。
おわりに
「スズメに似た野鳥」と「見分けポイント」をご紹介しました。
今までスズメと見間違えていた鳥はいたでしょうか?
実は、スズメとその他の野鳥たちの見分けができると、街歩きがとっても楽しくなります!
なぜなら、身近な場所にも、面白く多彩な野鳥がたくさんいるからです。
身近な場所で、彼らの観察をしてみませんか?
以下では、野鳥観察の始め方を観察に役立つ知識や道具とともに紹介していますので、ぜひご覧ください!
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