ネイチャーエンジニア いきものブログ

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虫が教えてくれた、生きる意味。【命の価値を決めるのは自分自身】

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シジミチョウ

ネイチャーエンジニアの亀田です。

 

誰しも1度は「生きる意味」を考えたことがあると思います。

 

人生の時間の多くは、電車に揺られて会社に行って働くことに使ってる。
歴史に名を残すような、人より特別優れていることはなし…。
こんな小さな人間である自分に、生きることに意味なんてあるのかな…?

 

僕は今はサラリーマンではないですが、歴史に名を残すような特別な能力はないし、大きな影響力はない、ということも一緒です。

 

でも僕は年間100回以上虫探しをする中で、様々な虫の「生き死に」を見てきました。

 

その結果、「自分の命の価値を決めるのは自分自身」という結論に達しました。

 

なぜなら、自分の命の価値は

 

自分が発信する行動によって増やせる

 

からです。

 

この記事では、僕がこの考えに至ったお話しをしていきます。

 

 

生物は種の保存に則って生きている

生物は子孫を未来に残す為に生きている(種の保存)

 

これは真実だと思います。

 

僕は自殺をする虫を見たことがありません。

 

しかし、虫が自分の命をかける時は見たことがあります。

 

命をかける理由はいつでも、代わりに他の命を守る為です。

 

例を2つ挙げます。

 

1. コブハサミムシ:子供を守る

コブハサミムシの母親は産卵したあと、何も食べ物を食べずにずっと卵を守り続けます。

 

そして卵から子供たちが孵化したあと、なんと

 

自分の体をエサとして子供に与える

 

のです。

 

2. ミツバチ:巣を守る

ミツバチは毒針で敵を刺すと死んでしまいます。

 

そんなミツバチが命がけで敵を攻撃する時。それは、

 

巣を守るため

 

です。 

 

人間であっても、家族や仲間の未来のために命をかける行動を取る可能性はあると思います。

 

このように、「種を残す」という行為は人間にとっても例外ではなさそうです。

 

人間が、生きる意味を見失ったり、自殺をしたりしてしまうのは、種の保存に意味を感じづらくなってしまっているからなのかもしれませんね。

 

「死」を見たことで感じた「命」の価値

他の生き物の「死」を体験することで、「命」の大切さを感じたエピソードがあります。

 

僕が森に探索に行った時、ショウリョウバッタのメス(日本最大級の大きさのバッタ)に出会いました。

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体が大きくてあまり遠くに飛べないバッタで、歩いていると地面の前にヒョコヒョコと飛び出して生きました。

 

座って観察していると、後ろからおばちゃんハイキンググループが歩いてきました。

 

「避けなくては」と思い、自分だけスッと道の脇にずれました。

 

その時、ちょっとショウリョウバッタのことが気にかかりましたが、「道のど真ん中にいる訳ではないし」と思ってそのままにしました。

 

すると、ベチャッ!

 

最悪なことに、おばちゃんグループはピンポイントにショウリョウバッタを踏み付けて行ってしまったのです。

 

踏んだことにすら気付いていませんでした。

 

そこで1つの命が失われたことに気付いたのは僕だけ。

 

そしてこう思いました。

 

「自分がちょっとの手間を惜しんだばかりに、バッタの命を、他の生き物の糧になることもなくただただ"無駄死に"させてしまった…」と。

 

猛烈な後悔をした後、「もう自分の目の前で虫を無駄死にさせない」と決めました。

 

この事件後は、地面に踏まれそうな所にいる虫がいたら、できる限り安全な場所に移動してあげるようにしています

 

自分の命の価値は誰かじゃなく自分で決めるべき

自分の命の意味・価値の大小を気にして悩むのは意味がありません

 

なぜなら、人の命の価値は受け取り手によって変わるんです。

 

先ほどのバッタの話、人によっては「たった一匹の虫の命じゃないか」 となると思います。

 

でも僕にとっては守りたい大切な1つの命でしたし、自分の価値観にも大きく影響を与えました。

 

これは人の命であっても一緒。

 

ある人にとっては見知らぬ他人の命でも、別の人にとってはかけがえのない命になります。

 

しかもその価値は生きている間に伝わるかもしれないし、ゴッホのように死んでから伝わるかもしれません。

 

唯一、他の人に対して自分の価値をコントロールする方法あるとすれば、それは「発信すること」です。

 

価値を受け取り手次第とありましたが、そもそも何も発信していない人からは何も受け取れません。

 

好きなこと、経験したこと、感謝、感想、質問、自由に発信してみましょう。

 

たくさん発信していると、必ず受け取り手が現れます。

 

自分の価値は決まったものじゃなくて、自分自身の行動で高められるんです。

 

「生きている意味あるのかなぁ」と悩んでいる時間があったら、好きなことを発信していって反応をもらうべきです。

 

だって、悩んで発信しなかったら価値は0だし、発信して試してみないと自分をどう感じてもらえるか分かりませんから。

 

それを続けていれば、歴史に名を残すとか、大きな実績を残さなくても、身近な人にとって、あなたはかけがえのない存在になっていると思いますよ。

 

おわりに

  • 生物にとっての命の価値は人間との関わり方による
  • 自分から発信することで命の価値を高めることができる

ということをお伝えしてきました。

 

僕はアプリやブログを通じて、虫や鳥などの生き物の魅力を発信しています。

 

虫たちは身近で、それぞれが個性を持つ魅力的な生き物です。

 

そんな小さな命を観察することで、僕たちは色々な学びや気付きを得られるんですね。

 

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