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テントウムシのような「虹色」の小さな昆虫の正体

公園の手すりで虹色の小さな虫を見つけたよ!
この虫初めて見たけど、とってもきれい!
ねえねえ、これって何の虫!?

ニジゴミムシダマシ

 

ネイチャーエンジニアの亀田です。

僕は年間100回以上虫探しをして、1500種類以上の虫に出会ってきました。

 

今回は、この謎の小さい虹色の昆虫について紹介します。

 

■ 目次

 

 

虹色の昆虫、その名は「ニジゴミムシダマシ」 

この名前を聞いて、驚きましたか?

 

ゴミ」だし「ダマシ」だし、なんだかとってもかわいそうな名前ですよね。

 

綺麗でかわいらしい虫なのに。

 

このニジゴミムシダマシは、「ゴミムシダマシ科」というグループの仲間。

 

「ゴミムシダマシ科」は、日本でも数百種類もいる大きなグループです。

 

地味なグループながらも、かなり面白い虫たちがいるんですよ!

「ゴミムシダマシ科」の特徴は後述します

 

さて、本題のニジゴミムシダマシの話に戻ります。

 

幼虫時代は朽木の中で過ごし、成虫になるとその周辺で過ごします。

 

雑木林のような場所で見つかります。

 

えさは、幼虫は朽木を食べ、成虫はきのこなど菌類を食べます。

 

僕がこの種を見つけるのは、たいてい擬木柵の上。

 

柵の上をトコトコと歩いているか、隙間のくぼみや隅に隠れていることが多いです。

 

そして最大の特徴である虹色の体。

 

この体の色は、構造色という仕組みで見えています。

 

虫自体が虹色の色素を持っているわけではなく、シャボン玉のように光を反射することで虹色に見えるのです。

 

タマムシの虹色も同じく、構造色の仕組みによるものです。

 

関連: 虹色に輝く美しい宝石昆虫「タマムシ」の魅力

 

ちなみにこの色を写真に残すのは、少し苦労します。

 

僕もこの虫を撮るときは、毎回何十枚も撮影することになります。

 

一番のポイントは、撮影する時の角度

 

虹色が見えるのは、太陽光の反射によるためです。

 

カメラのフラッシュを使うと虹色は見えません。

 

あっちからこっちから角度を色々と試し、綺麗に映る角度を狙って撮影しましょう。

 

ゴミムシダマシ科の特徴

ゴミムシダマシ科は一般的にはマイナーなグループ。

 

なので、ほとんどの方は聞いたこともないのではないかと思います。

 

ゴミムシダマシの名前の由来は、ゴミムシに似ている姿から。

 

関連: 擬態(ぎたい)の意味と種類。実は奥が深い「化ける」能力を解説

 

ですが、このグループは数百種類もいる大きなグループ

 

ゴミムシに似ているものから似ていないものまで、多種多様なのです。 

 

そもそもゴミムシってどんな虫なの?

 

そりゃそれを知りたいですよね、まずゴミムシはこんな虫です。

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ニジゴミムシダマシとは、全然違う姿ですよね。

 

実は姿だけじゃなくて、習性もかなり違います。

 

ゴミムシのグループは肉食性

 

幼虫時代から、他の虫を積極的に狩ります。

 

それに対してゴミムシダマシは、その多くが朽木やきのこなどの菌類を食べます。

 

こんな風に、「ゴミムシ」ダマシとはいえ、その中身にはかなり違いがあるのです。

 

それでは、ゴミムシダマシのグループの仲間を紹介します。

 

エグリゴミムシダマシ

エグリゴミムシダマシ


数mmの大きさの、小さなゴミムシダマシ。

 

前胸部が大きく凹んでいるのが特徴。

 

朽木で見られます。

 

見つかるとじっと固まってしまう、おとなしくてかわいらしい虫です。

 

キマワリ

キマワリ


20mm前後の、ちょっと大きめの虫。

 

ゴミムシダマシの仲間の中では、かなりメジャー感があります。

 

ちなみにキマワリとは、「木廻」と書きます。

 

漢字の通り、朽木や枯れ木の周りを徘徊しているので、その辺りを探すとよく出会えます。

 

カブトムシやクワガタを探していると、ちょくちょく出てきて「おっ!」と、一瞬期待させられます。

 

でも次の瞬間、「なんだ、キマワリか…

 

と言い捨てられる、ちょっとかわいそうな虫です(笑)

 

でもこの虫を見つけると、ここにはえさになる朽木が豊富にあるんだな、と安心させてくれる虫でもあります。

 

おわりに

  • 虹色の虫の正体は「ニジゴミムシダマシ」
  • ゴミムシダマシ科の特徴

をお伝えしました。

 

ゴミムシダマシ科のグループは地味ながらも、多くの種類に分化した面白いグループです。(識別は大変ですが)

 

夏の雑木林でたくさんのゴミムシダマシが見つかるはずなので、探してみてはいかがでしょうか?

 

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