Yahoo!ニュースで取り上げられていた、「小学生の図鑑NEO イモムシとケムシ」。
以前の記事で紹介した、噂のこの図鑑を購入して読んでみました!
Yahoo!ニュースでは、
従来の一般向けの図鑑の数倍の詳しさで、高価な専門書と同等レベルの充実ぶりだ。
とのこと。
とはいえ、対象の読者は小学生。
専門書と同等レベルとはいうものの、小学生向きの派手な表現が多いんだろうなぁ
とも思っていました。
僕は2万円以上の値段がする本格的な図鑑を含めた、幼虫専門の図鑑を3シリーズ持っています。
それらの図鑑を読んだ僕が、この図鑑を読んだ感想をお伝えしたいと思います!
- 「イモムシとケムシ」の外見と中身のギャップ
- 「イモムシとケムシ」が本格的な幼虫図鑑である理由
- 「イモムシとケムシ」がすごい何よりの証拠
- 「イモムシとケムシ」は大人こそ楽しめる図鑑
- おわりに:「小学館の図鑑NEO イモムシとケムシ」は虫好きな大人こそが楽しめる図鑑だった!
「イモムシとケムシ」の外見と中身のギャップ
郵便物に届いた、アマゾンの包みをワクワクしながら開ける。
すると出てきた図鑑がコレ。
- 縦30cmほどの大きなサイズ
- 大きく、カラフルな配色の文字
- 表紙には、ドラえもんと芦田愛菜ちゃん
やはり、最初は子供向けの図鑑である印象でした。
はっきり言って、見くびっていたのです。
しかし、数ページめくるとすぐに印象が変わりました。
一言で言うと、「見た目は子供、中身は大人」な図鑑でした。
その理由をお伝えしていきます。
「イモムシとケムシ」が本格的な幼虫図鑑である理由
本格的な図鑑である理由は3つ。
- 掲載種数1100種というボリューム
- マイナーな種類の蛾が豊富
- 全然子供向けじゃない構成
理由1: 掲載種数1100種というボリューム
この数字を見てください。
- 本格的な幼虫図鑑のチョウ・ガの幼虫の掲載種数=500種程度
- 一般的な昆虫図鑑の全分類の昆虫の掲載種数=1000種程度
チョウ・ガの幼虫で1100種、というのがいかに本格的か分かるでしょう。
子供向けどころか、普通の図鑑のボリュームを超えています。
理由2: マイナーな種類の蛾が豊富
この目次を見ていただくだけで、分かる人には分かると思いますが、マイナーな種にもめちゃくちゃ力が入っています!
目次の左半分は、ほとんどの図鑑ではあまり取り扱われていなかったり、あってもすごく少ないボリュームです。
このマイナーな種に、こんなに多くのページ数が割かれている図鑑はほとんどないと思います!
理由3: 全然子供向けじゃない構成
ページを開く前は、こんなことをイメージしていました。
ところどころ、大きな挿入絵が入ったりするんだろうなぁ
メジャーな幼虫や派手な幼虫は、大きくピックアップされるんだろうなぁ
ところが実際は、
16ページ目から最後までひたすら幼虫解説のページ
というガチの構成。
オオムラサキなど人気幼虫の特別扱い、ナシ。
見開きのド派手な幼虫写真とか、一切ナシ。
容赦ないほど遊びのないページ構成に、想像を見事に裏切られました笑
「イモムシとケムシ」がすごい何よりの証拠
「イモムシとケムシ」は他の本格的な図鑑よりに見劣りしない何よりの証拠があります。
本格的な幼虫図鑑を使っても、
Webでいくら検索しても、
迷宮入りだった幼虫たち…。
なんとその幼虫のいくつかが、この図鑑で判明したのです。
判明した1種「ヒメリンゴケンモン」
図鑑の中で、個体による体色や模様の変異も紹介してくれているのがまた嬉しく、判定の助けになったのです!
「イモムシとケムシ」は大人こそ楽しめる図鑑
以上を踏まえて、この図鑑は
「イモムシやケムシが好きな大人」
こそがよりハマるのではないかと感じました。(僕もその1人)
なぜなら、この図鑑は初心者や子供ウケする、派手な幼虫や奇抜な幼虫にそれほどフォーカスしていないからです。
それよりも、
すでに昆虫やイモムシが好きで、もっと色々なイモムシを知りたい!
という人にこそピッタリな図鑑だと思いました。
そんな虫好きな大人の層が買っているのが、この図鑑が人気の理由なのではないかと想像しています。
おわりに:「小学館の図鑑NEO イモムシとケムシ」は虫好きな大人こそが楽しめる図鑑だった!
人気の幼虫図鑑「小学館の図鑑NEO イモムシとケムシ」を読んだ結果、
「全然子供向けではなく、虫好きな大人こそが楽しめる図鑑」
という感想になりました。
イモムシが好きな方は絶対持っていて損はない図鑑ですよ!
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