特定の虫に特化した、専門的な図鑑が知りたい!
こんな希望にお答えします。
この記事では、専門的・マニアックな図鑑を紹介します。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。
僕は各地で出会う様々な生き物を調べるために、今まで数十冊もの図鑑を使ってきました。
以下の記事では、幅広い種類の虫の図鑑を紹介しています。
しかし時には「もっと幼虫がたくさん載ってる図鑑はないかなぁ」などということもあります。
幅広い種類に対応した図鑑では、現実的なページ量で1つの分野を深く掘ることは難しいのです。
ということで今回は、マニアックな虫に対応した図鑑を紹介します。
おすすめの専門的・マニアックな虫図鑑
今回は、以下の観点で図鑑を選出しました。
- 特定のグループの虫にフォーカスされた図鑑
- ニッチなジャンル
- 価格が高くてもおすすめしちゃう
※ 虫を調べる他の方法や、図鑑自体のメリットも知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
幼虫図鑑
1. イモムシ ハンドブック 全3巻
チョウ・ガの幼虫を知りたいなら持っておくべき図鑑。
チョウはともかく、ガの幼虫が充実している図鑑ってほとんどないんですよね。
入手したいとなると、後で紹介するような、高価格の専門的な図鑑という選択肢になります。
それがなんと手頃な価格で手に入る!
しかも一覧ページでは原寸大で掲載してくれているので、実物との比較もしやすいです!
デメリットとしては、3巻に別れていることでしょうか。
1冊1,500円程度。
でも、高価格な図鑑と同量もしくはそれ以上の情報が手に入るのでお買い得です。
もちろん僕は全巻持ってます。
各種の解説も詳しく載っているので、オススメですよ!
2. 小学館NEO イモムシとケムシ
小学館の図鑑だけど、中身は完全に大人向けの専門的な図鑑です。
マイナーな種のガの幼虫について、しっかり抑えてくれています。
価格は2,000円程度。
この図鑑については、書評の記事を書いているので、詳しくはこちらをご覧ください。
3. 日本産幼虫図鑑
本格的な幼虫図鑑です。
今まで紹介した幼虫図鑑と違う一番のポイントは、チョウ・ガ以外の幼虫が掲載されていること。
これらの幼虫が豊富に掲載されている図鑑は、これ以外で見たことがありません。
もし他にあれば、逆に教えていただきたいです。
とにかく、この図鑑では、チョウ目以外に、
- コウチュウ
- ハチ
- ハエ
などの昆虫全般の幼虫が掲載されています。
正直、掲載種数が十分かというと決してそうではないのですが、幼虫情報自体が希少なので大変助かっています。
一番のデメリットは価格で、25,000円ほど。
ただこの図鑑にしかない情報もたくさんあるので、幼虫が好きな方はぜひ検討してみてください。
特定のグループの虫の図鑑
1. ハムシ ハンドブック
ハムシは識別が難しい虫の一種。
そのハムシの種類を紹介してくれるだけでなく、識別ポイントも詳しく教えてくれます。
ハムシは小さくて似ているものが多いのですが、この図鑑があると「意外に見分けられるな」となります。
価格は1,500円程度。
ハムシは小さいながらも美しい種も多いので、知っていると虫探しが楽しくなりますよ!
2. アブラムシ入門図鑑
すごくマイナーと思われるであろう、アブラムシの図鑑です。
他の図鑑には全然載ってないアブラムシがたくさん掲載されています。
アブラムシって、個別の種ってあまり意識されないですが、よく見ると種によって見た目がかなり違くて、とても個性的なデザインしてるんですよね。
価格は3,000円程度。
入門って名前の本ですが、1種ごとに詳しく解説されてて、この本で十分知識つくんじゃないかと思います。
アブラムシに興味がある方はぜひどうぞ!
3. ハエトリグモ ハンドブック
クモの中でもハエトリグモに特化した図鑑です。
ハエトリグモって、身近な場所で結構見られます。
種類も多くそれぞれ個性的なので、マイナーかと思いきや意外に使う頻度の高い図鑑です。
僕も、この図鑑を持つ前はそこまで興味高くなかったんですが、この図鑑を持ってハエトリグモに対する興味が高まりました。
それまでハエトリグモはあまり姿に違いがないと思っていたんですが、この図鑑で違いを知ったら、色んなハエトリグモに出会えていることが分かったんです。
ちなみに、台湾に行った時に見つけたクモもこの図鑑で判別できましたよ!
マスラオハエトリ
価格は2,000円弱くらい。
身近なハエトリグモ、この図鑑で調べてみてはいかがですか?
虫の卵・繭の図鑑
1. 虫の卵 ハンドブック
幼虫同様、虫の卵に関する図鑑もほとんどありません。
僕が知っているものはこれしかありません。
決して網羅性は高くないかもしれませんが、虫の卵はほぼこれしか選択肢がないと思います笑
話はそれますが、虫の卵をこれだけ見つけて特定するのはすごいと思います。
価格は1,500円程度。
気になる虫の卵がある方はぜひどうぞ!
2. 繭 ハンドブック
虫の卵同様、繭に関する図鑑もほとんどありません。
ちなみに大半はガの繭ですが、ハチやコウチュウの繭も掲載されています。
価格は1,500円程度。
気になる繭がある方はぜひどうぞ!
3. 虫のしわざ観察ガイド
この本はちょっと面白い視点の本で、虫が作った巣や食べ跡を紹介してくれています。
「あ、あれってあの虫のしわざだったんだ!」とシンプルに発見のある本です。
普段虫探ししている人は、無意識に記憶している「虫のしわざ」があるはずなので、チェックしてみると面白いと思います。
価格は2,000円弱。
図鑑とはちょっと違いますが、虫好きな人ならきっとどんどんページをめくってしまいますよ!
おわりに
虫のことを知れば知るほど、マニアックな図鑑が欲しくなってくると思うので、そんな方に情報提供できたら嬉しいです。
今後も面白いものが見つかったら追記していきます。
これからも一緒に虫たちとの出会いを楽しみましょう!
虫の分類についても知っていると、図鑑やWebサイトなどのツールをより効果的に使うことができますよ。
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