ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

キツツキ科の野鳥の特徴と種類【森の生物たちのすみかを作る啄木鳥】

コゲラ

かわいらしいキツツキ!
キツツキって、どんな鳥なの?

こんな疑問に答えます。

 

上のキツツキは、コゲラという小型のキツツキ。

 

僕は野鳥観察を始める前、「キツツキは山の中にいる鳥」というイメージでした。

 

しかし野鳥観察を始めてみると、それは僕が野鳥たちのことを知らなかっただけだということが分かりました。

 

キツツキという鳥は、実は身近な場所にもたくさんいるのです。

 

また、キツツキは森を作る鳥でもあります。

 

僕はネイチャーエンジニアの亀田です。

 

年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。 

 

そんな鳥好きの僕が、キツツキ科の野鳥の特徴と種類を紹介します。

 

 

キツツキ科の野鳥の特徴と魅力

コゲラ

キツツキ科は、キツツキ目というグループに含まれる科。

 

僕が考える、キツツキ科の野鳥の魅力は大きく2つ。

1. 木をつつく習性を持つ鳥【啄木鳥】
2. 森の生物たちのすみかを作る【森の大工さん】

 

1. 木をつつく習性を持つ鳥【啄木鳥】

みなさんご存知の通り、キツツキは木をつつく行動を取ります。

 

木をつつくキツツキ

アカゲラ

 

実はこの習性は、キツツキの名前にも表れています。

 

言葉の音からは「木をつつく=キツツキ」とすぐに連想できまよね。

 

さらに、漢字名も実はこの習性が由来です。

 

キツツキを漢字で書くと「啄木鳥」。

 

キツツキはもともと、「ケラツツキ」と呼ばれていたそうです。

 

「ケラ」=虫。「ツツキ」=啄く(つつく)。

 

つまり、「木をつついて虫を食べる様子」が由来です。

 

このように名前の成り立ちからも、キツツキは「木をつつく行動」が最大の特徴である鳥ということが分かります。

 

2. 森の生物たちのすみかを作る【森の大工さん】

先ほど紹介したキツツキの木をつつく習性は、森を作ることにも繋がっています。

 

キツツキは繁殖期になると巣を作るために木に大きな穴を開けますが、この穴を開ける行為が色々な動物を育んでいるのです。

キツツキが木に穴を開ける

キツツキ」の巣穴として利用

リス」「モモンガ」などが巣穴として利用

フクロウ」などが巣穴として利用

ツキノワグマ」などが巣穴として利用

穴が大きくなり、木が枯れて倒れる

倒れたばかりの固い倒木は「カミキリムシ」や「タマムシ」の住処になる

倒木が柔らかくなり「クワガタ」や「シロアリ」の住処になる

 

このように、キツツキが開けた穴はいろんな動物によって利用されつつ変化していきます

 

キツツキが森で木をつつくことで、森に住む様々な生き物の家を作っているのですね。

 

キツツキが開けた穴は様々な動物に利用される

アオゲラ

 

つまり、キツツキは森を作る「森の大工さん」なのです。

 

そんなキツツキたちは、実は少し大きな公園など、身近な場所でも見られる野鳥です。

 

木々が立ち並ぶ場所に行った際には、森の大工さんがいないか探してみましょう!

 

キツツキ科の野鳥の種類

コゲラ

コゲラ

この可愛らしい姿の鳥は、日本最小のキツツキ

 

大きさは15cmほどです。

 

コゲラは最も身近に見られるキツツキで、山や雑木林で見られるほか、公園や場所によっては街路樹でも見ることが出来ます。

 

僕が野鳥観察を始めたての頃、東京の市街地を飛び交うコゲラを見て「こんな街中にもキツツキがいるのか」と衝撃を受けたものです。

 

鳴き声は「ギーギー」という感じ。

 

こんな声が聞こえたら近く木の幹で動く鳥に注意してみましょう。

 

かわいいキツツキがいるかもしれません。

 

ちなみに、コゲラには亜種が9種類もいて、地域によって違う姿が見られます。

 

亜種については以下の記事で解説しています↓

 

例えば、三宅島にいる「ミヤケコゲラ」はこちらで見られるコゲラよりも濃い色をしています。

 

離島などに旅行に行くときは、そんな「ご当地コゲラ」に会うのも楽しいですよ。

 

アオゲラ

アオゲラ

アオゲラは緑色の羽が特徴のキツツキで、日本固有種(日本にしか生息していない種)です。

 

比較的大型のキツツキで、大きさは30cmほど。

 

見られる場所は比較的幅広く、山や森など深い緑がある場所のほか、明るめの林や少し大きめの公園などでも見られます。

 

キョッ、キョッ」と大きく特徴的な声で鳴きます。

 

僕の印象では、アオゲラがいる場所には虫や小鳥も多いイメージです。

 

大型のキツツキなだけに大きな穴を開けることができ、まさに「森の大工さん」的な役割を担っている鳥だからかもしれません。

 

こういう理由からも、森でアオゲラを見つけると、ワクワクする気分になります。

 

アカゲラ

アカゲラ

アカゲラは一部赤い羽がある、中型のキツツキ。

 

山や森のほか、湿原などでも見られますが、明るい場所を好むキツツキです。

 

森とはいっても色々な環境があり、中でもアカゲラは開けていて光が多く入る森や、明るめの林で見つかります。

 

僕の経験上は、夏よりも冬の葉が落ちた林や森で見ることが多いです。

 

冬は山から平地に降りてくる個体もいるようなので、それが影響しているのかもしれません。

 

冬に林のある公園に行ったら、アカゲラが見られるかもしれませんよ。

 

アリスイ

アリスイ

色々と変わった習性のあるキツツキです。

 

姿もほかのキツツキとは随分違いますよね。

 

以下のような変わった習性を持っています。

  • 他の鳥のように、木の幹に対して横向きにとまることもできる
  • 地面に降りて餌をとることがある
  • 自分で巣穴を掘らない(!?)

 

特に最後の特徴ですが、アリスイはキツツキ科の鳥であるにも関わらず、もはや木をつつきません

 

アリスイの名前もアリを食べる事が由来

 

爬虫類のような長い舌を、アリの巣に入れてアリを食べる習性からつけられました。

 

木をつつかないので、見られる場所も他のキツツキとは違います。

 

アリスイがいるのはヨシ原。

 

他のキツツキと違って森ではないんですね。

 

このように、アリスイはとっても変わり種のキツツキなのです。

 

おわりに:実は身近な場所にいるキツツキを観察してみよう!

キツツキと言うと森の中にいる鳥のイメージですが、実は身近な場所でもたくさんのキツツキたちを見ることができるのです。

 

このように、身近には驚くような魅力的な鳥たちがたくさん暮らしているんですよ!

 

あなたも、そんな魅力的な野鳥たちを観察してみませんか?

 

以下では、野鳥観察の始め方観察に役立つ知識や道具とともに紹介していますので、ぜひご覧ください!

 

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