ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

「キツツキ」は森を作る鳥。身近に見られる種類と特徴を紹介

コゲラ

キツツキってどんな鳥?
どんな場所にいるの?

こんな疑問に答えます。

 

僕はネイチャーエンジニアの亀田です。

 

年間100回以上野鳥観察をし、300種以上の鳥に出会ってきました。

 

僕は野鳥観察を始める前、「キツツキって山の中にいる鳥でしょ?」というイメージでした。

 

しかし、野鳥観察を始めてみるとそのイメージは一変。

 

キツツキという鳥は、意外に身近な場所にいるんです。

 

しかも複数種。

 

また、キツツキは自然界にとっても大きな役割を持っています

 

今回は、そんな「キツツキ」という鳥について紹介していきます。

 

 

 

 

「キツツキ」は森の大工さん

キツツキを漢字で書くと、「啄木鳥」。

 

うーん、漢字で見てもイメージがわかない。

 

生き物の漢字名って昔の漢字を使ったままのものが多いから、理解しにくいものが多いんです。

 

キツツキはもともと、「ケラツツキ」と呼ばれていたそうです。

 

「ケラ」=虫。「ツツキ」=啄く(つつく)。

 

つまり、「木をつついて虫を食べる様子」が由来です。

 

ここまで解釈すると、イメージ通りの名前である事が分かりますね。

 

キツツキの木をつつく習性は、実は森に対して大きな影響を与えています

 

キツツキは繁殖期になると、巣を作るために木に大きな穴を開けます

 

この穴を開ける行為が、色々な動物を育むのです。

キツツキが木に穴を開ける

キツツキ」の巣穴として利用

リス」「モモンガ」などが巣穴として利用

フクロウ」などが巣穴として利用

ツキノワグマ」などが巣穴として利用

穴が大きくなり、木が枯れて倒れる

倒れたばかりの固い倒木は「カミキリムシ」や「タマムシ」の住処になる

倒木が柔らかくなり「クワガタ」や「シロアリ」の住処になる

 

このように、キツツキが開けた穴はいろんな動物によって変化しつつ利用されるのです。

 

キツツキがいるおかげで、いろんな生き物が森に住むことができる。

 

キツツキは森のみんなの家を作る「森の大工さん」なのです。

 

こんなキツツキは、奥深い森だけでなく、実は身近な場所でも見ることが出来ます。

 

ということで、身近なキツツキを4種、ご紹介します。

 

身近に見られるキツツキ4種

コゲラ

コゲラ

日本最小のキツツキ

 

大きさは15cmほど。

 

今回紹介するキツツキの中で、最も身近に見られるキツツキです。

 

山や雑木林で見られるほか、公園や場所によっては街路樹でも見ることが出来ます

 

僕が野鳥観察1年目の時に、東京の市街地でコゲラを見て、

 

こんな都会にキツツキがいるなんて

 

とびっくりしたものです。

 

鳴き声は「ギーギー」という感じ。

 

こんな声が聞こえたら木の幹を探して見たらいるかもしれません。

 

コゲラは亜種が9種類もいて、地域によって違う姿が見られます

 

亜種については以下の記事で解説しています↓

 

例えば、三宅島にいる「ミヤケコゲラ」はこちらで見られるコゲラよりも濃い色をしています。

 

離島などに旅行に行くときは、そんな「ご当地コゲラ」に会うのも楽しいですよ。

 

アオゲラ

アオゲラ

緑色の羽が特徴のキツツキ

 

比較的大型で、大きさは30cmほど。

 

アオゲラは日本固有種

 

しかし、見られる場所は比較的幅広いです。

 

山や森など深い緑がある場所のほか、明るめの林や少し大きめの公園などでも見られます。

 

キョッ、キョッ」と大きめで特徴的な声で鳴くので見つけやすいです。

 

僕の印象では、アオゲラがいる場所には虫や小鳥も多いイメージです。

 

前述した、まさに「森の大工さん」的な役割を担っている鳥だからでしょう。

 

コゲラだとちょっとパワーが弱いので、大きな穴は開けられないですからね。

 

そんな理由もあって、アオゲラを見つけるととても嬉しい気分になります。

 

アカゲラ

アカゲラ

ポイントに赤い羽があるキツツキ

 

コゲラとアオゲラの中間的なサイズです。

 

アカゲラは山や森のほか、湿原などでも見られますが、明るい場所を好む印象です。

 

同じ森でも開けた感じの場所や、明るめの林で見つかります。

 

僕の経験上は、夏よりも冬の葉が落ちた林や森で見ることが多いです。

 

冬は山から平地に降りてくる個体もいるようなので、それが影響しているのかもしれません。

 

冬に林のある公園に行ったら、アカゲラが見られるかもしれませんよ。

 

アリスイ

アリスイ

一風変わった姿のキツツキです

 

習性も独特で、以下のような特徴を持ちます。

  • 他の鳥のように、木の幹に対して横向きにとまることもできる
  • 地面に降りて餌をとることがある
  • 自分で巣穴を掘らない(!?)

 

特に最後の特徴。

 

キツツキの仲間なのに、もはや木をつつきません(笑)

 

アリスイの名前も、アリを食べる事が由来

 

爬虫類のような長い舌を、アリの巣に入れてアリを食べる習性からつけられました。

 

何から何まで変わったキツツキです。

 

さらに、見られる場所も他のキツツキとは少し違います。

 

アリスイがいるのはヨシ原。

 

他のキツツキと違って森ではないんですね。

 

  • 変わった特徴を持つこと
  • 他のキツツキよりも見る機会が少ないこと

 

などから、アリスイはバードウォッチャーに大人気の鳥なんです。

 

おわりに

今回はキツツキの特徴とその仲間を紹介しました。

  • 日本最小の最も身近な「コゲラ」
  • 日本固有種の緑のキツツキ「アオゲラ」
  • 明るい林が好きな赤いキツツキ「アカゲラ」
  • 木をつつかない変わり種「アリスイ」

 

キツツキがいる森は、豊かな森であることの証明です。

 

これからもキツツキが好む森を残していきたいですね。

 

合わせて以下の記事もどうぞ↓

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日本・海外の野鳥の魅力まとめ【300種以上野鳥観察した鳥好きが紹介】

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では、また。