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騒音、糞害。ムクドリは悪い害鳥なの?ムクドリの本当の姿と人との関係

ムクドリ

ムクドリって、鳴き声やフンで嫌われてるみたい…。
かわいい姿をしているけど、悪い害鳥なのかな?

 

こんな疑問に答えます。

 

僕はネイチャーエンジニアの亀田です。

 

年間100回以上野鳥観察をして、300種以上の鳥に出会ってきました。

 

ムクドリは街中でも観察しやすく、とっても身近な鳥です。

 

しかし、ムクドリには、冒頭にあったように嫌われ者のイメージもあります。

 

メディアでも「迷惑な鳥」として扱われたりしますよね。

 

ムクドリは本当に一方的に人間に迷惑をかける、悪い害鳥なのでしょうか?

 

今回は、そんなムクドリの本当の姿をお伝えしていきます。

 

 

 

■ 目次

 

ムクドリは公園や街中で見られる身近な鳥

ムクドリは、スズメ目ムクドリ科の小鳥。

 

24cmくらいで、スズメより2回りくらい大きいサイズです。

 

オスとメスで少し体の色味が違い、オスの方が色が濃いです。

 

ムクドリ(メスが左、オスが右)

ムクドリ ペア

ちなみに、ムクドリはアジア付近でしか見られません

 

だから欧米では珍しく、欧米のバードウォッチャーに人気の鳥なんですよ。

 

そんなムクドリは開けた場所が好きです。

 

郊外では農耕地に多くいます。

 

また、街中でもよく見ることができて、公園の芝生などで地面をついばみながら歩き回ります。

 

ちょこまかと忙しく動き回る姿がかわいらしいんですよね。


ムクドリは元々は益鳥

こんなムクドリですが、日本では元々「益鳥」でした。

 

なぜなら、日本人はもともと農耕民族。

 

育てている農作物につく害虫には、農家なら誰しもが手を焼いていました。

 

ムクドリはそんな農作物につく虫たちをどんどん食べてくれます

 

農家にとっては農作物を守ってくれる、ありがたい存在だったのです。

 

ムクドリは漢字で書くと「椋鳥」。

 

椋とは「ムクノキ」のことで、ムクノキの実を好んで食べることが由来です。

 

ムクドリは虫だけでなく木の実も食べます。

 

↓はセンダンの実を食べるムクドリ。

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このように木の実も好きなので、農家の育てた果樹なども食べてしまいます

 

しかし、農薬などのなかった昔には、それ以上にムクドリの活躍の影響は大きかったのでしょう。

 

昔はムクドリは感謝こそされ、害鳥などにはならなかったのです。


今は害鳥扱いされているムクドリ

そんなムクドリですが、今、特に街中では害鳥扱いされて嫌われ者になってしまっています

 

その理由は


・鳴き声による騒音被害
・フン害

 

です。

 

ムクドリは、街中では駅前の街路樹などをねぐらにします。

 

特に夏〜秋は集団生活をする習性があります。

 

そうすると数が多くなり、鳴き声の音量も大きくなり、フンの量も増えがち。

 

また、「果樹を食べること」も害鳥扱いされている1つの原因のようです。

 

そのため、ムクドリを追い払うために爆竹やタカを使って追い払ったりしているようです。

 

農業を営まず、鳥との距離が離れている現代人にとっては、ムクドリが身近にいることは、デメリットの方が大きいのでしょうね。


なぜムクドリは益鳥から害鳥になってしまったのか?

ムクドリが害鳥になった理由は、ムクドリが大きく習性や生活を変えたからでしょうか?

 

いえ、むしろ大きく生活を変えたのは人間の方です

 

人間の生活スタイルの変化は、ムクドリに大きな影響を与えました

 

前述した通り、ムクドリはもともと農耕地の虫を主なえさにしていて、付近の林や森をねぐらにしていました。

 

しかし、

 

  • 開発によってムクドリがねぐらにしていた森や林が減った
  • 畑や田んぼが減ってえさとなる虫も減少した

 

まず、ねぐらの林や森がなくなり、ムクドリはすみかを追われました。

 

もともと開けた場所を好むムクドリは、山や森の奥地などでは暮らしづらい。

 

そのため、より開けた場所=街中に出るしかありませんでした

 

街中で唯一ねぐらにできる場所、それが街路樹だったのです。

 

また、農耕地や雑木林が減ることでえさの虫も減りました

 

関連: 里山の生物を守る方法 - 雑木林の萌芽更新を分かりやすく解説

 

虫が減った分は、木の実を食べて補うしかありません。

 

そのため、人間が育てた果樹にも手をつけざるを得ませんでした

 

このように、ムクドリは生きるために街中に出ざるを得なかったのです。

 

もともと開けた場所が好きなので、都市生活には適応しやすかったのでしょうが、ムクドリは好んで今の生活をしているわけではないはずです。

 

変わったのはムクドリではなく、人間の方だったのです。


ムクドリは今でも町を豊かにしてくれている

今では、そんなムクドリに感謝している人はあまりいないのかもしれません。

 

でも、ムクドリは今でも気づかないところで人の生活に彩りを与えてくれています

 

道ばたから、小さな木が生えているのを見たことはありませんか?

 

きっと木の種類はケヤキムクノキエノキなど。

 

その木はたいてい、電線の下や街路樹の下から生えています。

 

この多くは実はムクドリをはじめとする、街中の野鳥のしわざです。

 

鳥が木の実を食べ、電線に止まって、植物の種の入ったフンをします。

 

フンに入った種がたまたま根を張れる場所に落ちるか、雨で流れて道路脇に辿り着きます。

 

そうした運の良い種から発芽したものなのです。

 

その木を人間が刈ったりしなければ、数十年後にはそこには立派な樹木があることでしょう。

 

このように、ムクドリは今でも都会に緑を増やし続けてくれているんですよ。

 

おわりに

  • ムクドリの特徴
  • ムクドリが益鳥から害鳥になった経緯と理由
  • ムクドリは今でも人の生活に彩りを与えてくれている

 

をお伝えしました。

 

最近は、ムクドリは嫌われ者のレッテルを貼られてばかりですが、僕はとっても好きな野鳥です

 

確かに騒音やフン害は困りますが、それはそもそも人間が鳥たちのすみかを奪ってしまったのが原因です。

 

昨今の異常気象も、人間が自然に対してした行為のしっぺ返しというのが少なからずあると思います。

 

関連: 地球温暖化の現状と、私たちができる対策とは? - 環境省のセミナーに参加して

 

便利で豊かな生活になるのは素晴らしいことですが、 自然のことも考慮して、鳥が落ち着ける場所を作る・確保するなど、うまく住み分け・共生していけたら良いですね。

 

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では、また。