ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

マレーシア ボルネオ島「コタキナバル」旅行ガイド 気候・交通・治安

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マレーシア ボルネオ島 コタキナバル

ボルネオ島で旅行した生の情報を知りたい!

ボルネオ島での旅行で、気をつけることとかあるのかな?

こんな疑問にお答えします。

 

ネイチャーエンジニアの亀田です。

 

先日、マレーシアのボルネオ島サバ州に1週間ほど行ってきました。

 

僕は年間100回以上野鳥観察をしますが、先日の旅も野鳥をはじめとする生き物観察が主な目的。

 

豊かな熱帯雨林のあるボルネオ島で、以下の場所を探索しました。(目的地は自分で指定した、ガイド付きオプショナルツアー)

  • キナバル山
  • クロッカー山脈付近
  • コタキナバル周辺(ビーチ、ウエットランドセンターなど)

 

この記事では、ボルネオの生の情報

 

  • 自然環境(見られる生き物、気候など)
  • 現地情報(言語、お金、食事、交通、治安など)

 

を紹介します。

 

 

ボルネオ島(コタキナバル周辺)の自然環境・気候

自然環境

ボルネオ島は日本の約2倍の面積がある熱帯林地域で、生物多様性の高い島です。

 

以下のような生き物に出会えます。

  • 熱帯ならではの鮮やかな野鳥
  • ボルネオ固有種のテングザル
  • マングローブに住むオオトカゲ

 

ナンヨウショウビン

ナンヨウショウビン

 

テングザル

テングザル

 

ミズオオトカゲ

ミズオオトカゲ

 

上の写真は僕が実際に現地で撮影したもの。

 

身近にたくさんの大型の動物たちが観察できる素晴らしい場所でした!

 

そのほかに出会った生き物や、ボルネオの自然環境については以下の記事で詳しく書いています↓

 

気候

気温は年間を通して変わらず30度前後

 

熱帯気候で蒸し暑さもあり、体感的には常に「梅雨の暑い日」という印象でした。

 

僕は9月に行きましたが、気温的には日本の残暑とちょうど同じくらい。

 

空港から出た時に、日本の気候のイメージとあまり変わらない感じでした。

 

あと気になるのは雨=降水量

 

マレーシアは熱帯気候に属し、マレー半島東部やボルネオ島は、10~3月が雨季となる。

 

引用: マレーシアの気候と天気 | 地球の歩き方

 

僕の旅行中は乾季だったのですが、それでもよく雨に見舞われました。

 

観光するには確実に「乾季の方が良い」と思います。

 

幸いなことに、ボルネオには四季がなく、多くの生き物は一年中見られるからです。

 

シトシト降る感じではなく、日本で言うゲリラ豪雨な感じ。

  • さっきまで晴れていたかと思えば、急に天気が悪くなって大雨になった
  • 朝方まで雨が降っていたけど、夜が明けたら晴れていた
  • 車で移動していると、場所ごとに天気が全然違う

 

なんてこともよくありました。

 

ボルネオでは、バケツをひっくり返したような大雨(スコール)がよく降ります。

 

とにかく天気が変わりやすいので、雨具は常に持っていた方が良いです。

 

コタキナバルの現地情報

現地の言語、コミュニケーション

ほとんどの場所で英語が通じたので、ほとんど不便はありませんでした。

 

しかし結構訛りがあるようで、聞き取れないことも良くありました。

 

ちなみに僕の英語力(特にリスニング能力)はほぼ0なのですが、それでも丁寧にやりとりしてくれる親切な方が多かったです。

 

また、大衆の飲食店では、料理の出し下げをする係の人がいます。

 

その係の方は愛想があまり良くなく、話しかけても会話してくれない人が多かったです。

 

でも注文を取る人や会計をする人はにこやかに対応してくれていました。

 

もしかしたらその方達は英語が話せない、得意ではない、とかなのかもしれません。

 

それと、一部のローカルな場所の人などは、英語が話せない方もいる感じでした。

 

必要なお金

用意した現金はクアラルンプールの空港で両替した、3万円分(=約1100MYR )のみ。

※ 約27円/1MYR

 

1週間、お土産代も含めてこの金額で過ごすことができました。

 

ツアー内にほとんどの食事はついていたので、現金の用途は主に以下。

  • 夕食 x 2
  • 昼食 x 2
  • 夜市
  • 夜食代(晩酌用ビール含む)
  • ホテルでの宿泊税(1泊10MYR x 6)
  • フリータイムの観光代
  • フリータイムの交通費
  • お土産代

 

支払った代金のうち、いくつか例を上げるとこんな感じです。

  • タクシー10km以内:7MYR(約200円)
  • ちゃんとした場所でのディナー(お酒含む):60MYR(約1600円)/人
  • 大衆の飲食店(飲み物含む):15MYR(約400円)/人
  • コンビニでの炭酸飲料(500ml):3MYR(約80円)/人

 

食事の料金は店によって大きく違いました。

 

観光客向けでなく、現地の人がよく行くようなローカルな店なら1食15MYR/人程度で済むと思います。

 

食事・料理

ボルネオに多い料理のジャンルは以下の3つ。

  • マレー料理
  • インド料理
  • 中華料理

 

下2つはともかく、一番上のマレー料理はイメージできない方も多いかもしれません。

 

僕も今回の旅に行くまでよく知りませんでした。

 

バイキングでの写真ですが、マレー料理はこんな感じです。 

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右下は「水牛」の肉。

 

マレーシアでは「水牛」はお祝い事などに出される高級な肉とのこと。

 

昔ながらの結婚では、風習として嫁に水牛を貢ぐ文化があるそうです。

 

実際、水牛は美味しい!普通の牛肉より柔らかくて美味しかったです。

 

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マレーシアは甘いものが得意なようで、どんなスイーツも甘くて美味しかった!

 

ちょっと分かりにくいかもしれませんが、上は全てスイーツ。

 

蒸しパン、マーブルケーキ、パイのようなもの、どれもアタリでした。

 

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また、マレーシアならではの食材、カヤジャム。

 

「カヤ」とはココナッツのことで、それをピーナッツクリームのようにペーストしたジャム。

 

これが甘くてまた絶品!

 

見た目が地味なのでかなり損している気がします。

 

輸入は禁止されているようなので、現地でないと食べられません。

 

現地に行ったら、ぜひ食べてみてください。

 

交通

コタキナバルは完全に車社会でした。

 

電車はほとんど通っていないし、歩行者優先ではなく、車優先です。

 

なので基本的に車移動になります。

 

例えば、キナバル山に行くには、

  • タクシーを貸し切る
  • レンタカーを借りる

 

になりますが、正直現地での運転はかなりリスクが高いと感じました。

 

なぜなら、

  1. 狭い路地でも車が多い
  2. 大体駐車場がほぼ満車
  3. 犬や歩行者が車道に飛び出す
  4. 田舎道ではかなり煽られる
    (トラックは超絶遅く走るので、みんな追い越しまくり)
  5. ラウンドアバウトが多い
  6. 山道など路面状況がよく無い場所も多い

 

といった特徴があるからです。

 

コタキナバルの車道

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コタキナバルは信号があまりなくて、車には運転しやすいですが、歩行者にとっては横断できる場所が少なくなります。

 

歩道橋は少ない。

地下道もない。

 

大きな道をまっすぐ進むだけなのに、正攻法で行くと号を求めて何度も何度も迂回しなくてはならないんです。

 

直線で進んだ時の倍以上掛かる感じ。

 

なので、上のような場所をタイミングを見計らって決死の覚悟で横断します

 

車は信号がないのでほとんど減速しないし、上はほぼ2車線ですが、3車線のところを横断することもあります。

 

実際、自国の感覚で横断しようとして事故に遭う中国人の方が多いとのこと…

 

コタキナバルを歩行する際は、無茶な横断は避け、できるだけ安全な場所で渡りましょう。(そもそもタクシー使うとか)

 

車道にいる犬

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田舎に行くほど野良犬がたくさんいます。

 

車慣れしてしまって、すぐ横を車が通っても逃げません。

 

人の方も慣れているので減速せずに犬の横を通り過ぎます。

 

犬がいてためらっていたら、後ろの車から煽られそうです。

 

ラウンドアバウト

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信号の代わりに、ロータリーをぐるぐる回って方向転換する「ラウンドアバウト」が多いです。

 

おかげでスムーズに車が流れて渋滞は少なくなりますが、運転難易度は上がります。

 

上の写真は朝一の空いている時ですが、混んでいる時はもっともっと車が多いです。

 

このような交通事情なので、2回目以降の旅行で勝手が分かっていれば良いかもですが、初回にぶっつけの運転は避けたほうが無難かと思います。

 

僕の旅では、全日程ガイドをチャーターしました。

 

フリータイム以外の移動は全てガイドの方に運転していただいたおかげで、安心して旅をすることができました。

 

治安・安全面

■ 治安

治安は結構良い方だと思いました。

 

と言っても、日本の治安レベルとは違います。

 

以下のような場所はコタキナバルにもあるので、気を付けるべきと思います。

  • 酔っ払いが多い夜の路地
  • 昼間でも人気の少ない路地裏などの場所

 

■ 森内の毒のある生き物

森内では、日本の森と同様のことに気をつければ大丈夫と思いました。

 

  • むやみにコース外に入らない
    →毒ヘビをうっかり踏んでしまうかも
  • 生き物に出会っても脅かさない
    →猿や犬などにいたずらなど無用なことをしない

 

■ 蚊

蚊の媒介するウイルスについても気になるところですよね。

 

虫よけスプレーは持って行きましたが、それでも蚊にかなり刺されました

 

特にマングローブ林に多かった気がします。

 

でも今の所、特に問題は起きていません。

 

ちなみにガイドの方も半袖だったので、僕が回った地域では大丈夫なのかなと予想。

 

でも、リスクを減らすためになるだけ刺されないように対策しておくべきだとは思います。

 

その他の文化やルール

1. 追加料金取られるところがある

・ホテルの宿泊税

ホテルに泊まる際、宿泊費とは別に固定で10MYR/日の宿泊税があります。

 

・カメラ撮影
施設内でカメラを撮影するのが有料の場所があります。

 

僕はキナバル山のポーリン温泉の「キャノピーウォーク」で支払いました。

 

・トイレ利用料

トイレに入る時に料金を支払う場所があります。

 

なお、有料施設内にはほとんど中に無料トイレがあります。

 

2. チップの文化はない
基本的にチップの文化はありません。

 

本当に渡したいというときだけで良いと思います。

  

3. コタキナバル内のタクシーの客引きは多い

タクシーにめっちゃ声掛けられますが、1回断ればすんなり諦めます。

 

コタキナバル旅行をより充実させる方法

旅行についての心配事は、

 

  • 安全に旅行できるか
  • スムーズに旅行できるか

 

ですよね。

 

特に初めて行く場所は勝手がわからず上の心配が大きくなります。

 

今まで僕の体験談を紹介してきましたが、やっぱり初めていく場所は不安がありますよね。

 

僕もマレーシアへの旅行計画を立てている時、最初はレンタカー借りて、巡る場所も自分で調べて行こうかとも思いました。

 

しかし結局、よく勝手がわからず、安全面の不安もあったのでツアーを申し込むことにしました

 

全日程ガイドが付き、以下の対応してもらいました。

  • フリータイム以外の移動(車の運転)
  • ホテルや施設での手続き
  • ツアー内の食事の手続き

 

結果としては、大正解でした。

 

なぜなら、「旅行そのものを楽しむことに集中できたから」です。

 

旅行中に、

 

これでいいのかな?

次のことも調べておこうかな?

 

と考えていては楽しいことに集中できません。

 

今回はガイドの方にお願いすることで、旅行の濃度が高まりました

 

訪れたのが2回目以降なら、勝手が分かっているのでスムーズに手配できるかもしれませんが、初めての場所では調べたり申し込みをするコストが非常に大きいですからね。

 

さらに、自分で初めての場所を運転して移動するよりも、事故が発生する確率も下がったと思います。

 

道に大幅に迷ったり、事故でも起こしたら、楽しい思い出になるはずがツライ思い出になってしまいますからね。

 

今回の旅で良い体験ができたので、今後も初めて行く場所では、ガイド&チャーターを有効活用していこうと思います。

 

以下のVELTRAというサービスは、海外ツアー特化のサイト。

 

現地の様々なツアーのほか、ガイドチャーターの申し込みもこちらにありますので、ご活用ください↓

VELTRA公式サイト

マレーシアのオプショナルツアー予約VELTRA

おわりに

ボルネオのコタキナバルの旅はとても充実したものになりました!

 

「情報」を持っていることで余計な心配をしなくて済み、より旅行を楽しめるかと思います。

 

僕の体験情報が皆さんの役にたてば幸いです。