ネイチャーエンジニア いきものブログ

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東京の生活に適応した野生のインコ!ワカケホンセイインコとは

東京に野生のインコがいるって本当?

こんな疑問に答えます。

 

インターネット上で「東京に野生のインコがいる」という情報を耳にしました。

 

この噂は事実なのでしょうか?

 

 

その答えは、"事実"です。

 

東京に生息するインコの名前は、ワカケホンセイインコ

 

僕もインターネット上で見た時は半信半疑でしたが、その後野鳥観察をする中で意外と普通に見られることがわかりました。

 

なんなら僕の自宅のベランダからインコが見られることもあるほどです笑

 

僕はネイチャーエンジニアの亀田です。

 

年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。 

 

そんな鳥好きの僕が、ワカケホンセイインコの特徴と魅力を紹介します。

 

※動画版はこちら▼

 

 

ワカケホンセイインコは緑色の羽を持つ鮮やかな鳥

ワカケホンセイインコは、「オウム目インコ科」というグループに属する鳥。

 

緑の羽根を持つ、とても鮮やかな姿の鳥です。

 

ワカケホンセイインコ オス

ワカケホンセイインコ オス

 

写真はオスの姿で、のど部分が黒いです。

 

メスののどは、こちらのように黒くありません。

 

ワカケホンセイインコ メス

ワカケホンセイインコ メス

 

ワカケホンセイインコを漢字で書くと、「輪掛本青鸚哥」と書きます。

 

輪掛(ワカケ)」はオスの黒いわっかを表しています。

 

また、「本青(ホンセイ)」は、その”緑の姿”を表すものです。

 

このように、長い名前はその外見が由来になっているのですね。

 

ワカケホンセイインコは東京で野生化した外来種のインコ

ワカケホンセイインコは、日本にもともと住んでいた鳥ではありません。

 

人の手によって移入された、「外来種」の鳥です。

 

原産地はインド、スリランカといった国。

 

ペットとして日本に輸入されたものが逃げ出したとのことです。

 

僕が野鳥観察を始めた頃は、「東京にインコなんて、いないんじゃないか?」と思っていました。

 

それからしばらくして、東京の街中の公園で普通に飛び交っているのを見た時は、かなりびっくりしました。

 

しかしその後、都内の複数箇所でインコを見て、意外と広く繁殖していることを理解しました。

 

先述した通り、僕の自宅のベランダからでも見られることがあります。

 

特徴的な声でよく鳴くので、聞き慣れると「あ、インコだ」とわかるようになります。

 

寝ぐらは木の上にあって、公園や神社の林などです。

 

僕の家から見られるインコたちも、近くの神社のクスノキをねぐらにしています。

 

ワカケホンセイインコの野生化の影響と原因

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ワカケホンセイインコの野生化は、住民や動物への影響もあります。

 

例えば、以下のようなもの。

  1. 鳴き声が大きい
  2. 花や果実を食べる
  3. 在来種への影響

 

1. 鳴き声が大きい

ワカケホンセイインコは「キーキー」「キョッキョッ」と、大きい声で鳴きます。

 

複数の個体が群れると、かなり騒々しい感じになります。

 

この声により、住民からのクレームもあるようです。

 

2. 花や果実を食べる

桜の花を食べたり、実っている果実を食べます

 

僕もビワを夢中で食べてるのを見たことがあります。

 

僕も彼らがビワや桜を食べているのを見たことがありますが、育てている樹木や果実が食べられたりする影響がありそうです。

 

3. 在来種への影響

どんな外来種でもそうですが、日本の在来種への影響も懸念されています

 

大きな鳥なので、食べ物やすみかの奪い合いなど、生態系への影響は少なくないと予想されます。

 

−−−

 

このような問題が大きくなってくると、ワカケホンセイインコのような外来種は、"悪者"のような扱いを受けてしまいます。

 

しかし、そもそも彼らを野生化させてしまったのは人間です。

 

鳴き声がうるさい」「果実を食べられて困る」といった問題は、結局人間が自ら招いてしまったものなのです。

 

最も可哀想な被害者は、日本の在来種の動植物たちでしょう。

 

えさを得られる量が減ったり、外来種に直接捕食されるなど、大きな迷惑を被っている在来種たちが必ずいるはずです。

 

僕たちができること【ペットを飼う時に気を付けること】

ワカケホンセイインコ オス

では、そんな問題を少しでも減らすために、僕たちには何ができるでしょうか?

 

いきものたちが外来種となるケースにはいろいろとありますが、ワカケホンセイインコの移入原因である「ペットの逃亡」のケースを考えてみたいと思います。

 

僕は、ペットを飼う時には

1. できるだけ逃げない環境を作る
2. 飼いきれなくなった時に責任をとる
3. そもそも飼わないという判断も必要

の3点が大切だと思います。

 

1. できるだけ逃げない環境を作る

大切に飼っているペットを、わざわざ逃がそうと思う人はいないはずです。

 

例えば、僕は目の前で「飼われている鳥が玄関から飛び出して逃亡した瞬間」を目撃したことがあります。

 

その飼い主さんは、遠くに飛んでいってもう見えない場所にいるのに、鳥の名前を大きく何度も叫んでいました

 

とてもショッキングで、やりきれない気持ちになりました。

 

ペットはちょっとした油断やスキから逃げ出してしまうこともあります。

「抜けられるような隙間がないか、普段からチェックしていますか?」
「カゴから出す時は、窓や玄関が空いていないか確認していますか?」

 

大切なペットを守るために、入念すぎると思うくらいの準備でちょうど良いのかなと思います。

 

2. 飼いきれなくなった時に責任をとる

家庭の事情などで、どうしてもペットを飼えなくなってしまうこともあります。

 

その場合、安易に逃がすようなことはせず、最大限努力をして適切な引き取り手を探すべきです。

 

なぜなら、外来種問題で名前が上がる生き物のように、大好きなペットが悪者扱いされてしまっては悲しいですよね。

 

それに、仮に逃がしたとしても、ほとんどの場合野生で生き抜くことはできません

 

餓死や他の生き物に捕食されるなど、苦痛とともに命を断つ可能性の方が高いのです。

 

あるいは最悪引き取り手が見つからない場合、飼い主自らの手で始末をつける方が、ペットにとってはまだ楽かもしれません。

 

生き物を飼うということは命を預かるということであり、それくらい重い責任を伴う行動であると思います。

 

3. そもそも飼わないという判断も必要

経済面や生活に余裕がない場合、ペットを飼うこと自体を控えた方が良いこともあります。

 

僕の実家では犬を3頭飼っていました。

 

そのうちの1頭は寿命で亡くなりましたが、残りの2頭は両親が育てています。

 

子供たちはもう実家を出て暮らしているので、今の犬たちもいなくなってしまったら、両親の生活はとても寂しくなるでしょう。

 

2頭は10才以上の高齢になってきていますが、両親は「次の犬は飼わない」という決断をしています。

 

それは、両親も60歳を越え、責任を持って犬を最後まで世話することができるか分からないからです。

 

紹介したのは1つの例ではありますが、生き物の迎え入れを検討する際は、自分たちの状況を冷静に考えて判断するタイミングを設けることも大切だと思います。

 

おわりに:ワカケホンセイインコのような外来種問題について知ろう!

どんなにかわいい生き物も、外来種になって被害を出すようになると「迷惑な生き物」になってしまいます。

 

そうすると駆除や補殺をされてしまうかもしれません。

 

自分の大好きな生き物がそんなことになったら、とても悲しいですよね。

 

僕は、彼らのような存在を増やさないようにするには、外来種や生き物に関する情報を共有し、「生き物のことに興味を持って、考える機会を増やすこと」が大事だと考えています。

 

生き物紹介のほか、外来種問題など人との関わりについても発信していきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!

 

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