ネイチャーエンジニア いきものブログ

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テントウムシ(天道虫)は幸運を呼ぶラッキーな虫?それとも怖い虫?

ナナホシテントウ

今日はテントウムシを見たよ!

テントウムシってかわいいなー!


ネイチャーエンジニアの亀田です。


テントウムシは、みんなに人気の虫。


日本だけでなく、海外でも幸運を運んで来る虫とされています。


このブログのイメージキャラクターとして、アイコンにも使っている虫です。


しかしテントウムシは、ただかわいいだけでない「意外な一面」も持っています。


今回は、テントウムシが人気の理由や、その以外の一面について紹介します。




 

幸運を呼ぶテントウムシ

ナナホシテントウ

テントウムシ(天道虫)が幸運を呼ぶ理由

小さくて丸い、かわいらしい虫、テントウムシ


テントウムシを手に乗せたことはありますか?


彼らを手に乗せると、忙しく手の上の方に登って行き、指先まで登り切るとはねを開いて太陽に向かって飛んでいきます


太陽のことを「お天道様」とも言いますが、この太陽に向かっていく習性から「テントウムシ(天道虫)」と名付けられたとのことです。


ちなみに太陽には「太陽神(天照大神)」がいると考えられていて、その神様のもとに行く天の道を教えてくれる虫ということで神聖な虫とされているんですね。


また、テントウムシは日本だけでなく、海外(欧米)でも神聖視されています。


テントウムシの英名は「Lady bird」。


Ladyとは聖母マリアのことで、テントウムシは「聖母マリアの化身」と言われ、丁重に扱われています。


このように、テントウムシは非常にスピリチュアルな存在なのです。

テントウムシはアブラムシを食べる益虫

先述したように、テントウムシは人にとってありがたい虫なのですが、イメージだけでなく実益もあります


かわいい姿をしたテントウムシですが、実は彼らの多くは肉食


肉食のテントウムシはアブラムシを食べます。


なんと中には1日あたり100匹以上のアブラムシを食べるものもいるとか。


そんな彼らは農家にとっては大変ありがたい存在なのです。


こういった人間に実益があることも、縁起の良い虫とされる理由の1つと思われます。

テントウムシは多くの季節に見られる

テントウムシが積極的に活動するのは春と秋


真夏は落ち葉の下などで夏眠(かみん)します。


虫といえば暑い季節が好きなイメージですが、テントウムシは実は暑すぎるのは苦手なようで、活動休止するのですね。


ちなみに冬は成虫越冬


冬も落ち葉の下などで寒さに耐え、春を待ちます。


夏と冬は見つけづらいですが、1年中成虫の姿が見られる虫なのですね!


動物と季節の関係性は以下の記事もどうぞ↓


テントウムシは怖い虫?

ナミテントウ

テントウムシは肉食な上に毒を持つ

冒頭でお話ししたテントウムシの意外な一面を紹介します。


テントウムシはかわいい神聖な虫として紹介してきましたが、虫界ではきっと怖い存在です。


そう思う理由は2つ。

・肉食性
・アルカノイドという毒を持つ


肉食性

先述したようにテントウムシは肉食。(草食のテントウムシもいます)


そしてテントウムシの成虫はかわいい姿ですが、幼虫は結構いかつい姿


以下はナナホシテントウの幼虫。

ナナホシテントウ 幼虫


かわいらしい成虫のイメージとはかなり違うのではないでしょうか。


彼らを観察していると、かなり積極的に動いてアブラムシをバリバリ食べる様子が見られます


それは幼虫だけではなく、成虫でも。


アブラムシにとっては、テントウムシのかわいい星マークは、死神のドクロマークのように見えているかもしれませんね。

アルカノイドという毒を持つ

テントウムシは、アルカノイドという毒を持ちます。


これは、黄色くて苦い味のする液体です。


テントウムシはこの毒を持つことで身を守ります。


そのおかげで多くの虫の天敵である鳥からも狙われません


そう、テントウムシは攻撃だけでなく防御も兼ね備えているのです。


このテントウムシの強さを象徴するように、テントウムシに擬態する虫は、かなり多い


以下の記事で詳しく紹介していますが、強者の真似をする「ミュラー型擬態」ですね↓


以下は、テントウムシに擬態していると思われる虫たち。


ヘリグロテントウノミハムシ

ヘリグロテントウノミハムシ

一見完全にテントウムシですが、よく見ると触角が違います。


ヨツボシテントウムシダマシ

ヨツボシテントウムシダマシ

カラーリングがテントウムシな、テントウムシダマシ科の虫です。


キボシマルウンカ

キボシマルウンカ

甲虫ではなく、分類的にはちょっと遠い、「マルウンカ」の仲間。


セミに近い仲間です。


ニジゴミムシダマシ

ニジゴミムシダマシ

以前、以下の記事で紹介したゴミムシダマシの仲間。


ゴミムシダマシの他の仲間より、テントウムシに似ています。


このように、紛れもなくテントウムシは、虫界にとって強者なのです。

テントウムシの仲間たち

テントウムシにも、いろんな種類のものがいます。


何種類か特徴的なものを紹介します。

ナナホシテントウ

ナナホシテントウ

最もポピュラーなテントウムシ。


名前の通り、7つの黒い星(紋)が特徴です。

ナミテントウ

ナミテントウ

「ナミ」とは、「普通の」とか「一般的な」という意味。


ナナホシテントウがメジャーですが、分類的にはこちらのテントウムシが一般的な種。


以下のように斑紋のバリエーションが様々で、まるで別種のようですが、これらは種としてはナミテントウ1種です。

ナミテントウ

ナミテントウ


トホシテントウ

トホシテントウ

10の黒い星があるテントウムシ。


このテントウムシは幼虫の姿が強烈

トホシテントウ 幼虫


すごく毒々しく痛そうですが、触っても痛くありません。


ナナホシテントウやナミテントウは肉食性ですが、トホシテントウは草食性


草食性の虫は害虫扱いされますが、トホシテントウは農作物は食べないので害虫扱いはされません。

キイロテントウ

キイロテントウ

こちらは黄色いかわいらしいテントウムシ。


サイズも上で紹介したものより小さめ。


しかし、食性は立派な肉食で、やはりアブラムシを食べます。

おわりに

今回は、テントウムシを紹介しました。


とってもかわいらしい姿のテントウムシですが、その姿からは想像できない能力をたくさん備えています


野生生物はやっぱりたくましいですね!


彼らを見つけたら、ぜひ今回紹介した特徴を観察してみてくださいね!


まだまだ魅力的な虫たちがたくさん!そんな彼らの記事は以下でまとめています↓


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では、また。