ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

野鳥と愛玩鳥(ペット)の違い。野鳥観察歴3年の僕が考える野鳥の魅力

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ダイシャクシギ

公園に行くとカメラを構えて必死に野鳥を撮ってる人がいるけど、鳥は動物園でも見られるのに、何がそんなに面白いの?

こんな疑問にお答えします。


僕は野鳥観察を始める前は身近にいる野鳥も全然知らなかったのですが、今ではすっかり野鳥にハマり、海外に遠征するほどになってしまいました。


野鳥以外で鳥を観察できる場所といえば、動物園があります。


本格的に探索などしていませんでしたが、僕は野鳥観察を始める前から生き物が好きでした。


動物園に行けば一通りのコーナーを見ました。


もちろん鳥コーナーも必ず見て周りましたが、当時は今のようにはハマらず、鳥の名前を覚えることもありませんでした。


しかし当時は鳥にハマらなくて、今鳥にハマっている理由を考えると、以下の野鳥ならではの魅力によると思います。

1. 季節感がある
2. 他の野生動物との関係性が見られる
3. 広大なフィールドで行動する


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。


そんな鳥好きの僕が、野鳥ならではの魅力を紹介します。




 

野鳥の魅力3つのポイント

僕が考える、愛玩鳥(ペット)にはない、野鳥ならではの魅力は以下の3つ。

1. 季節感がある
2. 他の野生動物との関係性が見られる
3. 広大なフィールドで行動する


1. 季節感がある

ダイシャクシギ

野鳥には、「渡り」という習性があり、季節に応じて長距離を移動します。


そのため、夏だけ見られる「夏鳥」、冬だけ見られる「冬鳥」、移動中だけ見られる「旅鳥」がいます。


一年中見られる愛玩鳥と違い、期間限定で出会える彼らには季節感があるのです。


もはや季節の変化に応じて、彼らが飛来するのを待ち遠しく思います


以下の僕のツイートにも、冬鳥であるツグミを待ち望んでいた気持ちが表れています。


ちなみに、野鳥には毎年同じ場所に戻ってくる個体も。


例えば関東にも、例年ワシが飛来する場所があったりします。


彼らが無事渡ってくるのを見ると、「今年も帰って来てくれた」と安堵する思いすらあります。


このように毎年心を動かす一期一会が生まれるのは、野鳥ならではの魅力です。


なお、渡りについては以下の記事で詳しく解説しています↓


2. 他の野生動物との関係性が見られる

トビ

他の野生動物との関係性も、野鳥だからこそ見られるもの。


例えば、

・野生下で彼らが食べている動物たち
・天敵に襲われたときには取る行動
・ライバルへのなわばりのアピールの仕方


これらは、生活空間が仕切られている動物園などでは見られません。


オオタカが近くにくると一斉に騒ぎ出す小鳥たちや、なわばり争いで揉み合うジョウビタキ。


野鳥たちを観察していると、野生生活の厳しさや凄さを覗かせてもらうことができるのです。

3. 広大なフィールドで行動する

タゲリ

野鳥たちは広大な自然のフィールドで生活しているため、行けば必ず出会えるものではありません。


いつも決まった場所にいる愛玩鳥と違い、鳥の習性や好みの環境を知らないとなかなか出会うことはできません


しかし逆に、思いがけない出会いがあることもあります。


それは僕が野鳥観察を始めて初の冬シーズン、図鑑でジョウビタキを知り、見てみたいと探していた時のこと。


1ヶ月ほど探したものの、なかなかその姿を見ることはできず、とぼとぼと農耕地を歩いていると、小鳥が目の前に!


なんとそれがジョウビタキ(オス)でした。


ジョウビタキ(オス)

ジョウビタキ


そんな思いがけず出会ったジョウビタキに、「身近にこんなに美しい鳥がいるのか」と興奮したのが、僕が本格的に野鳥観察にハマったきっかけです。




野鳥を知ると動物園も楽しめる

コゲラ

実は、野鳥観察を始めたら、動物園にいる野鳥たちを見るのももっと楽しくなりました


なぜなら、動物園に展示されている鳥たちのことを知っているからです。


今までは展示されている鳥の特徴を聞いても、ちょっと遠い存在のような感じだったし、あまりピンと来ていませんでした。


しかし今は分類グループを見れば、どんな鳥の仲間か分かるし、どこが特徴的かも分かります。


そして普段フィールドでは見られない鳥たちの姿は、逆に貴重な体験になるのです。


だからまずは野鳥・動物園どちらかの鳥にガッツリ興味を持つと、きっともう一方の鳥も楽しめるようになりますよ!

おわりに

野鳥を知ると動物園の鳥にも興味を持つ事ができるように、何か1つのことに夢中になると、派生して他のことも楽しめるようになる事があります


僕は野鳥を知ることで、海外の自然や文化、地理にも詳しくなったし、関連する生き物・植物にも興味が持てるようになりました。


こういう風に興味の対象が広がると、毎日がより楽しくなりますよ


あなたも野鳥観察を始めてみませんか?


以下では、野鳥観察の始め方観察に役立つ知識や道具とともに紹介していますので、ぜひご覧ください!


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