梅の木にかわいい小鳥が止まってる!
この鳥ってどんな鳥?
こんな疑問にお答えします。
メジロは、抹茶色のかわいい小鳥。
春になると梅の花や桜の花に、秋になると果実に集まり、非常に季節感のある野鳥です。
またメジロは「渡り」をしない鳥。
そのため地域ごとに独自の進化を遂げており、地域による違いが面白い鳥でもあるのです。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、メジロの特徴と魅力を紹介します。
- メジロ(目白)は花鳥風月を楽しめる鳥
- メジロのさえずりは複雑
- メジロ(目白)は地域ごとに独自の進化(亜種)を遂げた鳥
- メジロ(目白)と間違われがちな鳥「ウグイス」
- メジロと同じ分類に属する鳥たち
- おわりに:メジロ(目白)で花鳥風月を楽しもう!
メジロ(目白)は花鳥風月を楽しめる鳥
名前の由来は、白いアイリング
メジロは漢字で目白(めじろ)と書きます。
これは、目の周りの白い部分(アイリング)が由来。
白いアイリングが特徴的なメジロ
この白い部分がチャーミングで、とってもかわいらしい。
でも、よくよく見ると目つきは意外と鋭かったりします笑
梅や桜の花に集まる【花鳥風月】
メジロは雑食性で、虫や木の実のほか、花の蜜なども大好き。
春は花の蜜を吸うために、梅や桜の木に集まります。
そのため、春には美しく咲いた花々と一緒にいる姿が撮影できます。
花の蜜を吸いにやってきたメジロ
野鳥撮影をする時は、花鳥風月を意識して撮ると、季節感のある写真が撮れます。
メジロと花の組み合わせは、そんな花鳥風月を映し出すのにピッタリ!
さらに秋は秋で、柿など秋になる果実を食べに集まるので、それも季節感を演出してくれます。
ちなみに、メジロは舌が筆のような形になっていて、花の蜜をなめやすいようになっています。
この舌を使って花の奥にある蜜をなめていると、メジロの体には花粉が付着。
花粉がついた状態で次から次へと花を飛び移ることで、花の受粉を助ける役割を担います。
メジロは花にとって大事なパートナーなのですね。
そんな花とのパートナー関係も、メジロの魅力です!
メジロのさえずりは複雑
詳しくは後述しますが、夏はメジロの一定数が山に移動してしまいます。
そのため夏の時期はメジロの数が少なくなり、見かける機会が減ってしまうのです。
一方で他の野鳥同様、メジロも繁殖期である夏の時期は大きな声でさえずりを聞かせてくれます。
ちなみにメジロの鳴き声は普段、単発で以下のように鳴きます。
「チー、チー」
「チチチチ」
しかし夏は、木の高い位置で、
「チュチュチュチーチーチー、チューチーチューチーチィチィチィチィ!」
とちょっと激しいさえずりを聞かせてくれます笑
この複雑なさえずりはよく聞こえるので、数は少なくとも存在感バツグン!
夏は夏で、メジロのにぎやかな鳴き声をじっくり聞いてみましょう!
※メジロの鳴き声はこちら▼
メジロ(目白)は地域ごとに独自の進化(亜種)を遂げた鳥
メジロは「留鳥」
メジロは1年中見られる留鳥です。
ただ、季節によって山←→平地のような短距離を移動する個体もいます。(このような短距離移動する鳥は漂鳥と言います)
※渡りに関する用語については、以下で紹介しています↓
このような移動をする個体は、夏は山にいて、秋頃から平地におりてきます。
このように一定数が漂鳥であるメジロは、夏は平地では姿が確認しづらくなります。
しかし一方で、海を超えるような長距離移動はしないので、生息地域ごとの分化が進み、地域固有の姿や特徴を持つことがあります。
そのため、独自の進化を遂げ、他の地域から隔離された離島などでは固有亜種が見られることも多い鳥です。
メジロの亜種
以下は本州のメジロ。
本州のメジロ
↑脇がぶどう色をしていることに注目してください。
以下は奄美諸島・琉球諸島にいるリュウキュウメジロ。
リュウキュウメジロ
本州のメジロと比べて、リュウキュウメジロは脇が白いです。
以下は伊豆諸島にいるシチトウメジロ。
シチトウメジロ
本州のメジロと比べて、体が大きく、くちばしが長いです。
僕は三宅島で出会いましたが、個体数も多いせいか、本州のメジロより幅を利かせていました笑
国内だけでなく、海外にもメジロの亜種がいます。
以下は台湾で出会ったメジロ(ヒメメジロ?)。
台湾のメジロ
お腹は灰色でぶどう色がなく、頭部の黄色味の範囲が広いように思います。
離島や海外に旅行に行く際は、これらのご当地メジロにも注目して見てください!
以下では僕が使っている、旅行に行く時に便利なサービスを紹介していますので、ぜひご活用ください!
メジロ(目白)と間違われがちな鳥「ウグイス」
メジロと間違われがちな鳥に「ウグイス」がいます。
メジロと混同されがちなウグイス
例えば、「梅に鶯(うぐいす)」という言葉がありますが、梅にいるのはウグイスではなく、メジロです。
「梅に鶯」という言葉は、ウグイスが梅によく止まっているという理由からできた言葉ではなく、「よく似合う組み合わせ」という意味合いの言葉なのです。
そのほかにも混同するポイントがいくつかあり、それについては以下の記事で詳しく紹介しています↓
おわりに:メジロ(目白)で花鳥風月を楽しもう!
メジロは桜や柿など、季節感のある植物に集まるので、絵になる写真になりやすいです。
野鳥撮影は、野鳥観察(バードウォッチング)の代表的な楽しみ方の1つ。
花鳥風月な写真を撮ろうとしていると、自然に四季に合わせた野鳥たちの行動の変化を知ることとなり、季節の移り変わりを敏感に察知することができるようになります。
はっきりとした四季のある日本では、季節を感じるという能力は、日常生活を充実させる上でとっても大切なものだと思うのです。
そんな能力を楽しく身に付けられる野鳥観察は、とても素晴らしい趣味。
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