ネイチャーエンジニア いきものブログ

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キジ(雉)は桃太郎に登場する日本の国鳥。実物は童話よりも美しく、大きな鳥だった!

キジ

キジって桃太郎の絵本で見たことあるけど、本物はどんな鳥なの?

こんな疑問にお答えします。


日本人のほとんどの人が知っていると思われる童話、「桃太郎」。


桃太郎と一緒に鬼退治に行ったお供の動物といえば、犬、猿、キジ、ですよね。


この中の「キジ」が今回の主役です。


野生のキジは意外と身近な場所にも暮らしているのですが、桃太郎で名前は知っていても本物は見たことがない人もいるのではないでしょうか。


というより僕自身がそうで、野生のキジを見たのは「大人になってから」でした。


そして本物のキジを見た時の僕の感想は、こうでした。


桃太郎の話で想像していたよりもすごい鳥だった!


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。


そんな鳥好きの僕が、キジの特徴と魅力を紹介します。


※動画版はこちら▼




 

キジ(雉)は日本の国民的野鳥

日本の国鳥

キジ(雉)は、日本を代表する、国民的野鳥です。


その1つ目の理由が、キジは「日本の国鳥」であること。


日本の国鳥、キジ(オス)
キジ


キジの雄大で鮮やかな美しい姿は、国鳥を名乗るのに相応しい鳥ですね。


ちなみに、メスはオスのイメージと異なり、ちょっと地味な姿をしています。


キジ(メス)
キジ メス


ところで、実はキジは狩猟鳥にも指定されている鳥でもあります。


和食屋などのメニューに、親子丼などよりもちょっとお高いキジ丼があったりしますが、これはニワトリの肉ではなく、この記事で紹介しているキジの肉を使ったものです。


ちなみに、国鳥を狩猟鳥に指定しているのは日本だけとのこと。


昔からの日本の文化だからなのでしょうか。


キジを食べる時だけではありませんが、食べ物をいただく時には感謝をして食べたいものです。

桃太郎に登場する

キジは民話やことわざにも多く登場する、日本人に馴染み深い鳥です。


その中でも代表的なのが、冒頭で触れた「桃太郎」。


桃太郎のお供をして鬼退治に向かう、3種の動物のうちの一種です。


キジは日本国民の誰もが知っているこの物語に登場する、名高い鳥なのです。

キジ(雉)は春になると出会える鳥

春は「ケーン」と鳴くキジに出会える

キジは草地とか、農耕地とか、背が高く茂みがあるような環境を好みます。


キジは体が大きいので、背の高い植物による茂みがないと体が隠せないのでしょう。


そんなキジの観察に最適なのは、


春になると人目に付く場所に出てきて、「ケーン、ケーン」と鳴いて存在を主張します。


本当に春の時期は、場所によってはしばらく歩くごとにキジと遭遇するような状態。


春に出会ったキジ

キジ


ちなみに、「ケーン」と鳴きながら羽をバタバタとするのは「母衣打ち(ほろうち)」と言ってメスへのアピール行動。


この姿が見られるのも、春ならではです。

意外と警戒心が強い

先述した通り、キジは春には比較的簡単に見ることができます。


またキジは留鳥で、季節ごとに大きな移動をする「渡り」と言う行動はしない鳥です。


そんなことから、あれだけ大きくて目立つ姿をしているし、別に春じゃなくても見られるのでは?


と思うもの。


しかし、彼らの警戒心は意外と強い


春以外の時期はかなりひっそりと暮らしていて、なかなか姿を見られないのです。


例えばキジに気づかれて警戒されると、猛ダッシュで走って逃げることが多いです。


そのダッシュっぷりと言ったら、笑えるくらい速く、時速30km程度で走れるそう。


ちなみにメスの場合は、

危険を感じるとじっと身を屈める

一定距離内に近付く

突然飛翔して遠くへ

と、警戒の仕方がオスと違うことが多いです。


またメスは地味な姿であることもあって、地面に屈まれるとなかなか見つけづらいのです。




キジ(雉)の実物は桃太郎のイメージを超える野鳥

キジは桃太郎の登場する鳥であることを紹介しました。


僕が子供の頃にテレビや絵本の桃太郎で見ただけの頃のキジのイメージはというと、

・ハトぐらいのサイズ
・基本的に空を飛んで移動する
・敵をつついて攻撃する

のようなイメージでした。


そしていざ大人になってから野生のキジを見た時思ったのは、「子供の頃に思っていたキジのイメージと全然違う」でした。


想像と違った点は3つでした。

1. 想像よりも大きい
2. 空を飛んでいない
3. 想像を超える美しさ


1. 想像よりも大きい

まず、僕がイメージしていたキジよりもはるかに大きかったこと。


オスのキジは80cmくらい(尾も含む)あります。


想像よりもはるかに大きかったキジ

キジ


僕の中のイメージでは、桃太郎のお供の犬の方が2回りくらい大きかったのです。


しかし、もし桃太郎の犬が柴犬だとしたらその大きさは40cmくらい。


尾の長さを考慮しても、キジの方が柴犬よりも1回り以上大きいことになります。


想像以上に大きな本物のキジに出会った時は、衝撃でした。

2. 空を飛んでいない

テレビや絵本では、常にフワフワと浮いているイメージがありました。


しかし実際は、ほとんど飛んでおらず、大体歩いています


飛翔姿を見るのは一気に飛び去って逃げる時くらいなもので、僕の子供の頃のイメージを裏切られました。

3. 想像を超える美しさ

実は桃太郎では犬・猿・キジと、大体3番手に呼ばれて若干地味なイメージがありました。


しかしいざ出会ってみると、赤・青・緑の体がとても美しい


鮮やかで美しい姿のキジ

キジ


この光に反射してキラキラした姿は、以下で紹介した構造色を利用しているからですね↓


桃太郎に登場するキジはメスの姿の場合もあり、そのイメージが強かったのかもしれません。


このように、地味に思っていたキジの本物の姿は、とっても面白く・美しい野鳥でした


もしあなたがまだ本物のキジを見たことがないのなら、彼らと出会ったら衝撃を受けるはずですよ!

キジ(雉)の亜種

コウライキジ

コウライキジ

コウライキジ」というキジの亜種がいます。


こちらは海外から移入されたもので、元々中国など大陸に広く分布するキジ。


日本では沖縄県の石垣島、長崎県の対馬、北海道などで野生化しています。


ちなみに在来のキジは、日本にしか分布していません。


日本のキジとコウライキジを、

・亜種の違い
・別種

とする2つの考え方があり、後者の考え方の場合は日本のキジは日本固有種ということになります。

おわりに:美しいキジは意外と身近にいる野鳥!

記事内で紹介した通り、キジは大きくて大変鮮やかな野鳥ですが、意外と身近な場所でも見られる野鳥なんです。


しかし僕のように、近くにいてもなかなか彼らが暮らしていることに気付けない方も多いのではないでしょうか。


僕は、そんな彼らに気付けるかどうかは、身近な自然に目を向けるかどうかの違いだけだと考えています。


意識が向きさえすれば、身近なたくさんの魅力的な野鳥たちの存在に気付けるはずです。


あなたも、実は身近な場所にいる魅力的な野鳥たちの観察をしてみませんか?


以下では、野鳥観察の始め方観察に役立つ知識や道具とともに紹介していますので、ぜひご覧ください!


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■ トビ(トンビ)

トビ


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