ネイチャーエンジニア いきものブログ

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セセリチョウの特徴と種類【チョウ(蝶)とガ(蛾)の中間の不思議な虫】

チャバネセセリ

この虫はチョウ?それともガ?

どっちなの?

こんな疑問にお答えします。


ネイチャーエンジニアの亀田です。


日本ではチョウ(蝶)として扱われるけど、見た目はガ(蛾)に似ていて、研究者の間でも意見の別れる虫たちがいます。


その虫たちの名は、セセリチョウ


僕はセセリチョウのことを子供の頃から知ってはいました。


しかし今大人になって彼らのことをよく知ると、子供の頃の僕は全然セセリチョウのことを分かっていなかったな、と感じます。


ちなみに僕が子供の頃に知っていたのは「チャバネセセリ」の一種。


名前だけ覚えてしっかり観察することもなく、「ちょっと地味なチョウ」くらいに思っていました。


しかしセセリチョウは実はとっても面白いチョウ


というわけで今回は、かつての僕のようにセセリチョウを地味なチョウだと思っているあなたのイメージを払拭するため、セセリチョウの特徴と種類を紹介します。




 

セセリチョウの特徴と魅力

僕が考える、セセリチョウの魅力は大きく2つ。

1. チョウ(蝶)とガ(蛾)の中間の不思議な虫
2. イメージよりも色々な種類がいるという意外性


1. チョウ(蝶)とガ(蛾)の中間の不思議な虫

何と言ってもセセリチョウの最大の特徴はチョウとガの中間である存在であるということ。


その証拠に、英語でチョウは「butterfly」、ガは「moth」と呼びますが、セセリチョウは「skipper」という独立した呼び名があるほど、特別な存在なのです。


なぜ意見が別れるのかというと、以下のような点が理由のようです。

・触角の形が一般的な蝶とも蛾とも違う
・胴体が蛾のように太い
・はねの翅脈(しみゃく)が分かれない
・他の蝶とは飛び方が違う


チョウとガの両方の特徴をあわせ持っているんですね。


ちなみにチョウはともかくガについては、形態も生態も本当に多様なので、一括りにまとめられるものではないような気もします。(だからこそ面白いのですが)


とはいえチョウとガの見分けポイントもあります。


そちらについては以下の記事で紹介しています↓


2. イメージよりも色々な種類がいるという意外性

冒頭で紹介した通り、正直僕は「セセリチョウは地味な虫」と思っていました。


というのも、それは単に僕がセセリチョウの種類を全然知らなかったからなんです。


僕が子供の頃は「チャバネセセリ」しか知りませんでした。


セセリチョウの仲間の形状は結構似ていて、遠目から見るとぶっちゃけほとんど同じように見えます


しかし僕が大人になって虫の観察を初めてみると、「実はチャバネセセリでなかった」ということが多い。


それらの経験を重ねるうちに、身近な場所に実は色々な種類のセセリチョウがいたことに気付きました。


なんならチャバネセセリって、そんなに多いわけではない。


僕が子供の頃に「チャバネセセリだ!」と言っていたセセリは、実は別のセセリだったことも多かったのでしょう。


セセリチョウは形状が似ているため間違い探しみたいになってしまいますが、そのわずかな違いに気付けるととても嬉しいし、ちょっとした優越感を得ることができます笑


このようにセセリを知ると、セセリを見た時に何のセセリかをチェックせずにはいられなくなってしまうのです!


というわけで、そんな面白いセセリチョウの仲間たちを次で紹介します。

セセリチョウの種類

※ 以下でセセリチョウたちの仲間を紹介していますが、実は「アオバセセリ」という割とメジャーな種が紹介できてません。


面白いセセリ(セセリらしからずちょっとカラフル)なのですが、残念ながら僕はまだ見たことがないので、いつか見ることができたら追記します。

チャバネセセリ

チャバネセセリ

最もポピュラーと思われるセセリチョウ。


活動期間が長いので、秋に他の虫が減ってきた頃に目立つ存在です。


はねにある控えめな白い点は円弧を描くようにあります


ちなみに控えめすぎて、白い点がなくなっている(小さすぎて見えない?)個体もいます。

コチャバネセセリ

コチャバネセセリ

コチャバネセセリは目立つ黒い筋が特徴です。


写真は黄色味が強いですが、もっと薄色だったりこげ茶っぽい色になっているものもいます。

イチモンジセセリ

イチモンジセセリ

子供の頃、実はこの種をチャバネセセリとよく間違えていたんじゃないかと思っています。


というのも、街中でこのセセリを見る頻度がとても高いからです。


他のセセリとの見分けポイントは、名前の通り白い紋が一直線(一文字)に並ぶことです。

キマダラセセリ

キマダラセセリ

はねに黒い紋がまだら状にあるのが見分けポイントです。


他のセセリよりも黄色味が強くて鮮やかに見えます。


はねを開くと見える面は、こげ茶の地に黄色い紋が入る模様になっていて、そちらもとても綺麗です!

ヒメキマダラセセリ

ヒメキマダラセセリ

はねは黄色い地に黒い線が入っています。


こちらもはねを開くと綺麗な黄色い模様が見えます!

ホソバセセリ

ホソバセセリ

白い斑点がたくさんあるのが特徴です。


白い斑点にはふちどりみたいのがあって目立ちますね。


ちなみに、こちらのセセリは山で見られるセセリです。

ギンイチモンジセセリ

ギンイチモンジセセリ

目立つ白色の一文字模様が特徴です。


名前も「銀一文字」とカッコいいですね!


僕は春型のタイプしか見たことがありませんが、夏型になるとこの一文字模様はなくなるようです。


※チョウは発生する季節に応じて姿が変わるものがいます。詳しくは以下で解説しています↓


ダイミョウセセリ

ダイミョウセセリ

なかなかインパクトのある名前です。


真っ黒のはねのセセリは他にいないので見分けやすいです。


むしろ最初はパッと見てセセリと思わないかもしれません。


他のセセリと違って、はねを広げて止まります


分類で亜科というグループがあり、他のセセリたちとは別のグループに属します。

ミヤマセセリ

ミヤマセセリ

初春の時期限定で見られるセセリチョウ。


はねを閉じた姿は色味も見た目も「セセリっぽい感じ」ですが、亜科はダイミョウセセリと同じグループに属します。


しかし止まるとその理由も納得。


ダイミョウセセリと同じように、はねを広げて止まるのです。(そして美しい)

おわりに

今回はセセリチョウについて紹介しました。


この記事でセセリチョウの魅力が伝わって、地味なイメージから変化していたら嬉しいです。


ぜひ、いろんな種類のセセリチョウを観察してみてください!


まだまだ魅力的な虫たちがたくさん!そんな彼らの記事は以下でまとめています↓


合わせて以下の記事もどうぞ↓

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見つけた虫を識別したい!虫の名前を調べる3つの方法

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では、また。


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