やっぱりカミキリムシはカッコいいなー!
ところで、カミキリムシにはどんな種類がいるの?
こんな疑問にお答えします。
カミキリムシは昆虫界の中でも、"人気のある部類の昆虫"だと思います。
かっこいい姿を持つカミキリムシは、僕も子供の頃から大好きな虫でした。
ところが、カミキリムシと言っても、思い浮かべる姿は"人によって違う"かもしれません。
例えば、他に人気の昆虫というと、カブトムシやクワガタムシがいます。
身近なカブトムシやクワガタは種類が限られているため、頭に思い浮かべる姿には大きなブレはないでしょう。
一方でカミキリムシにはとてもたくさんの種類がいて、多様な姿をしています。
僕らの暮らす身近な場所にも、実は様々なカミキリムシが暮らしているんですよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。
そんな虫好きの僕が、カミキリムシの種類と魅力を紹介します。
※動画版はこちら▼
カミキリムシの特徴と魅力
カミキリムシ科は、「コウチュウ目」というグループに含まれる科。
僕が考える、カミキリムシの魅力は大きく2つ。
2. 多様なかっこよさを持つ甲虫
1. 固い樹木の幹をも削る強力なあご
カミキリの特筆すべき身体的特徴と言えば、強力な「あご」。
その鎌のような強力なあごは、固い大木であってもお構いなし!
大きな木の幹や枝を削って食べたり、穴を開けてしまうのです。
カミキリムシの強力なあご
逆に生きている木に穴を空けて枯らしてしまうこともあるため、ガーデニングされている方や農家の方からは「木を食害する害虫として扱われてしまう」、という一面もあります。
強すぎるあごを持つがゆえに、敵を作ってしまうこともあるのですね。
ちなみに、「髪切虫」の名前の由来は、その強力なあごが"人の髪の毛を切ってしまうほどの切れ味を持つ"ことから。
日本テレビの「所さんの目がテン!」という番組では、その切れ味を検証したことがあったようです。
ハサミをカミキリに持ち替えて髪の毛に当ててみると、切れるには切れるけれど量が少ない。
そこで6人がかり、いや6匹がかりで切ってみると、切れる、切れる、実験は大成功。
見事5センチのカットに仕上がりました。
カミキリムシを見たら、ぜひこの強力な「あご」に注目してみましょう!
2. 多様なかっこよさを持つ甲虫
カミキリムシと一口に言っても、実は様々な姿のものがいます。
例えば、太めの強そうな体を持つものや、
太めの体を持つゴマダラカミキリ
細くてスマートな姿のものがいたり、
緑色のスマートな姿を持つミドリカミキリ
中には、5mm程度の超ミニサイズのカミキリムシも。
超ミニサイズのヨツボシチビヒラタカミキリ
このように、カミキリムシには実に多様な種類のものがいるのですが、どんなに小さな姿でも、彼らは総じてカッコいい!
そんな多様なかっこよさを持つのは、カミキリムシの大きな魅力の1つです!
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カミキリムシの種類
ゴマダラカミキリ
大型で、青みがかった黒と白い斑点がオシャレでカッコいいカミキリムシです。
体も太くて強そうですよね。
ゴマダラカミキリは色々な種類の木につくので、"比較的出会いやすい"のもまた魅力。
僕が子供の頃から最も慣れ親しんだカミキリムシで、今も真っ先に頭に思い浮かべるものと言ったら、この種です。
ヨツスジトラカミキリ
「トラカミキリ=虎髪切」の名前の通り、"虎のような黄色と黒の模様"を持ちます。
体型はシュッとスマートな感じで、王道的なかっこよさのカミキリムシです。
トラフカミキリ(トラカミキリ)
このカミキリムシの面白いのが、「スズメバチとそっくりな姿」をしていること。
姿もよく似ていますが、さらにその動きまでスズメバチっぽいのです。
これは実はスズメバチに姿を似せる(擬態(ぎたい))ことで、敵に襲われにくくして身を守っているんですね。
昆虫たちの身を守る術を観察するのも、面白いのです。
ミドリカミキリ
細長い体型を持つ、スマートなタイプのカミキリムシ。
体型だけでなく、輝く緑色が美しいです。
こういう細長い体型を持つものは、動きが素早いものが多く、なかなか簡単に撮影させてもらえなかったりします笑
ヨツスジハナカミキリ
カミキリと言えば、多くは木の周辺にいるイメージ。
しかしハナカミキリは名前の通り、花の花粉や蜜をえさとし、「花」の上でよく見られます。
梅雨の季節に林付近のアジサイの花にいるイメージが強いです。
ヨツボシチビヒラタカミキリ
カミキリは比較的大型の昆虫のイメージがありますが、ミニサイズな種もいるんです。
その1種がこのカミキリで、その大きさはなんと5mm前後。
指先よりも小さいくらいのサイズなんです。
でも小さくてもちゃんとカミキリの特徴を持った姿をしていて、かっこいいのです。
ラミーカミキリ
カミキリムシにはカッコいいだけでなく、ちょっとお茶目な姿のものもいます。
白黒模様のその姿から、僕は勝手にパンダカミキリと呼んでいます。
パンダと呼んでいるとお茶目に感じますが、普通にカッコいい姿をしています。
ちなみに「ラミー」は植物の名前で、ラミーカミキリはラミーの近縁種である「カラムシ」という野草の上でよく見られます。
ウスバカミキリ
夜になると樹木の上に出てきたり、光にやってくる大型のカミキリムシです。
また、その大きなアゴも大迫力。
僕はその強力なアゴで噛みつかれて出血したことがあります笑
カミキリムシと同じ分類に属する虫たち
カミキリムシはコウチュウ目に属する虫。同じ分類の虫たちを以下で紹介しています。
[コウチュウ目]
甲虫目(コウチュウ目)の昆虫まとめ|頑丈なはねを持つ昆虫最大のグループ
おわりに:カミキリムシは出会うとワクワクするかっこいい虫!
カミキリムシはとてもカッコいい姿の昆虫です。
その長い触角、樹木をも砕く強いアゴ、シュッとした体型。
しかも身近に見られるものも多くいるので、そのかっこいい姿をぜひ観察してみてください!
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