ネイチャーエンジニア いきものブログ

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サシガメの種類と魅力|シャープな姿の肉食性カメムシたち

シマサシガメ

スマートでカッコいい虫見つけた!

この虫ってどんな虫なんだろう?

こんな疑問にお答えします。


このスマートな虫はサシガメという虫です。


あまり一般的に有名ではないので、知らない方も多いかもしれません。(僕も子供の頃は知りませんでした)


その姿からは連想できないかもしれませんが、サシガメは実はカメムシの仲間


でもサシガメは他の多くのカメムシとは違う習性を持っています。


それは「肉食性のハンター」であることです。


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。


そんな虫好きの僕が、サシガメの種類と魅力を紹介します。




 

サシガメの特徴と魅力

サシガメ科は、カメムシ目というグループに含まれる科。


僕が考える、サシガメの魅力は大きく2つ。

1. カメムシらしからぬシャープな姿
2. 肉食性のカメムシ


1. カメムシらしからぬシャープな姿

1つ目の魅力は、シャープな姿


体つきも他のカメムシとは大きく異なり、細長くスマートな体系をしています。


シャープな姿のサシガメ

シマサシガメ


そして武器である口吻も、他のカメムシのものはかなり印象が違い、より鋭く攻撃的なイメージ。


というのも、サシガメは肉食性のカメムシだからです。(後述します)


このように、他のカメムシとは一味違った姿は、サシガメらしい魅力ですね!

2. 肉食性のカメムシ

1.で紹介した通り、サシガメは肉食性カメムシ


カメムシと言えば、以下の記事で紹介したように「臭い」イメージが強い虫です。


しかし一方で、臭い以外の武器は持たない大人しい虫のようなイメージを持っている人が多いハズ。


実際カメムシの多くは植物食であり、ストロー(口吻)で植物の汁を吸って食事をします。


しかしサシガメはそのストローで生きた獲物を狙うハンター


獲物をゲットしたシマサシガメ

シマサシガメ


興奮も実に鋭いものを持っています。


ヨコヅナサシガメの口吻

ヨコヅナサシガメ 口吻


なお、このサシガメたちは他のカメムシと違って人を刺すことがあります


といっても、外で出会ったらわざと驚かせたりいじめたりなど、彼らを刺激しないようにすれば大丈夫。


向こうから積極的に刺してくるようなことはまずないので、むやみに手づかみなどしなければ心配ありません。


ともあれ、彼らはカメムシの中では少数派の肉食性。


彼らの食事シーンの観察も面白いですよ!




サシガメの種類

ヨコヅナサシガメ

ヨコヅナサシガメ

公園などで、木に「この虫刺すので注意」の張り紙がある場合は、大体このサシガメの写真が載っています。


実はこのヨコヅナサシガメは東南アジアからの移入種(外来種)


桜やエノキといった都市部にもよくある樹木で生活するので、身近な公園でも見られます。


サシガメの中でも大型で攻撃力も高いと思われるので、うっかり触って刺されないように注意しましょう。


姿は腹のふちが大きくめくれ上がっているのが特徴的。


ちなみに成虫は単独行動ですが、幼虫は集団行動していて、しかも体に部分的に赤色があるので目立ちます。

シマサシガメ

シマサシガメ

脚にしま模様があるのが特徴的。


他のサシガメたちよりもスマートな印象です。


また僕が観察している限りでは、臆病者が多いイメージですぐ逃げてしまう。

オオトビサシガメ

オオトビササシガメ

日本最大のサシガメで、やはり実物も迫力があります。


見られる時期的には他のサシガメたちよりも登場が遅いイメージ。


僕は本格的な夏以降に出会う機会が多いです。

ヤニサシガメ

ヤニサシガメ

ヤニサシガメはちょっと変わり種のサシガメ。


ヤニとは「松ヤニ」のことで、体に松ヤニをまとったサシガメなのです。


彼らは松がある場所で生活していて、松ヤニの分泌部分に差し込んで吸収したり、体に塗りつけることで、松ヤニを身にまとっているようです。(※)


実際に触ると本当に松ヤニでベタベタしていて、その粘着度でサシガメが指にくっついてしまうこともあります。


ヤニサシガメは、なんとも不思議なサシガメなのです。


※「カメムシ: おもしろ生態と上手なつきあい方」より
ヤニサシガメの面白い生態について、詳しく紹介されています。


アカシマサシガメ

アカシマサシガメ

この種は地表で生活するサシガメで、落ち葉の下や朽木の下などで見つかります。


姿は赤と黒の美しい配色をしています。


平べったい体系は地表で、落ち葉や朽木の下に隠れるのに適しているのでしょうね。

ヒゲナガサシガメ

ヒゲナガサシガメ

他のサシガメたちと比べて手足が長く、カラフルな色のサシガメ。


とってもオシャレなサシガメなのです。


でも触覚も脚も長いので、全身がうまく写るように撮影するのは結構大変。

ビロウドサシガメ

ビロウドサシガメ

光沢のあるビロウド色が渋くて、カッコいいサシガメです。


赤いポイントも入っていて、なんだか騎士っぽい姿がイケてると思います。


完全に僕の主観でカッコ良いと思ったので、トリで紹介しました。

サシガメと同じ分類に属する虫たち

ベニモンツノカメムシの仲間

サシガメはカメムシ目に属する虫。同じ分類の虫たちを以下で紹介しています。


[カメムシ目]
半翅目(カメムシ目)の昆虫まとめ|ストローのような口吻を持つ虫たち


おわりに:サシガメはかっこいいカメムシ!

カメムシは知っているけどサシガメは知らない、という方も多いのではないでしょうか?(僕もそうでした)


僕はカメムシも大好きな虫たちです。(むしろ何の虫でも好きですが)


しかし今回紹介したサシガメは、カメムシとはまた別ジャンルの魅力のある虫。


それは、カメムシなのにかっこいいこと。


多くのカメムシはかっこいいというよりも、かわいい系なんですけど、彼らは違うタイプなのです。


そんな個性派カメムシの彼らも、ぜひ観察してみてください!


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イチモンジカメノコハムシ


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