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可愛い水鳥!
あれ、でもこの鳥ってカモと違う?
こんな疑問にお答えします。
上の写真の鳥はカイツブリという鳥。
カイツブリ科の鳥は水上で生活し、潜水して狩りをするなど、潜水採餌ガモ(※)と似た生活をしています。
なので鳥に詳しくなければ、一見カモに見えると思います。
しかしカイツブリの仲間は、カモとは全然別のグループの鳥。
そんなカイツブリは、カモとはまた違った魅力があり、夏と冬で随分キャラクターの変わる鳥たちです。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、カイツブリ科の野鳥の種類と魅力を紹介します。
カイツブリ科の野鳥の特徴と魅力
カイツブリ科は、カイツブリ目というグループに含まれる唯一の科です。
僕が思う、カイツブリ科の野鳥の魅力は大きく2つ。
2. 夏羽と冬羽のギャップが面白い
1. 潜水が得意な水鳥
カイツブリの仲間は、潜水が得意。
餌取りしている時はとにかくよく潜水して、なかなか水上で止まってくれません。
狩りが上手なようで、潜水から上がってくるとえさを加えている姿をよく見ます。
また潜水は敵からの回避にも使っているのか、気付かれると潜水しながら段々と遠ざかっていきます。
ちょっとずつ姿が遠くなっていくのは、ちょっと寂しい気持ちになります笑
それと後ほど紹介するハジロカイツブリは、しばしば群れで行動する習性があるのですが、彼らが群れで潜水する様子は驚き。
水辺に浮かぶ鳥の集団が、一瞬の隙に現れたり消えたりするのは、とても不思議で面白い光景なのです!
2. 夏羽と冬羽のギャップが面白い
カイツブリはカモに似た水鳥ですが、カモの仲間ではありません。
でもカモの換羽と同様に、カイツブリも夏羽と冬羽で大きく姿が変わります。
カモの換羽については以下で詳しく紹介しています。
カモも大きく変身をしますが、カイツブリもなかなかのもの。
しかもカイツブリの換羽の傾向としては、キャラが変わってしまうこと。
傾向としては、夏羽になるとイケイケな雰囲気になることが多いです笑
以下のような感じです。
ハジロカイツブリ 冬羽
ハジロカイツブリ 夏羽
冬羽のずんぐりと可愛い感じだった姿と比べ、全体的に黒くいかつい感じ。
目の後ろにも輝く飾り羽がついて、ギラギラした感じになっています笑
他のカイツブリたちもこんなふうに大きくキャラが変わる傾向があるので、ぜひ夏と冬の姿を見比べてみてくださいね!
カイツブリ科の野鳥の種類
カイツブリ
最も身近に見られる、代表的なカイツブリ。
というのも他のカイツブリ類は冬鳥(※)で、夏になると日本を離れてしまいます。
しかしこの種は一年中観察することのできる鳥です。(ただし、東北や北海道では夏鳥)。
さらに初夏には公園の池など身近な場所で「繁殖活動」が観察できるのも、嬉しい点ですね。
ハジロカイツブリ
湖や川のほか、海や漁港など、淡水・海水問わず幅広い場所で見ることができます。
先述した通り、群れて行動している時があり、大きな群れが一瞬で潜水したり浮上したりする姿は必見です!
アカエリカイツブリ
見られる場所はほとんど海。
よく海に観察に行く方でなければ、カイツブリ類の中では最も見る機会の少ない種だと思います。
首のオレンジ色が特徴的ですが、冬羽になると色が薄くなります。
カンムリカイツブリ
ハジロカイツブリと同様、淡水・海水問わず見ることができるカイツブリ。
首が長く、カイツブリやハジロカイツブリと比べるとスマートに見えます。
カイツブリとは随分体型が変わりますが、頻繁に潜水する行動は同様です。
「冠(カンムリ)」の名の通り、頭の飾り羽が特徴的。
ただし、冬羽では冠っぽさがなくなり、色白な感じになります。
おわりに:カイツブリ科の夏羽と冬羽の違いを比べてみよう!
カイツブリ科の野鳥は、季節によって大きく姿が変わる鳥たちでした。
このように、野鳥の季節による違いを観察するのも、野鳥観察の楽しみ方の1つです。
視点によって様々な発見もあるので、ぜひ色々な角度から野鳥を観察してみてください!
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