なんだか不格好なかわいい鳥がいるよ!
これってどんな鳥?
こんな疑問にお答えします。
今回紹介するのはアトリ科と言うグループに属する鳥たち。
彼らはくちばしが太く短く、体型も何だか不格好なものが多いです。
しかしアトリ科の鳥たちは、スマートでカッコいい鳥たちとはまた違った魅力をたくさん持っているのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、アトリ科の野鳥の種類と魅力を紹介します。
アトリ科の野鳥の特徴と魅力
アトリ科は、スズメ目というグループに含まれる科。
僕が思う、アトリ科の野鳥の魅力は大きく2つ。
2. 種子を砕く太く強いくちばし
1. ブサカワな鳥が多い
アトリ科の鳥たちには、ぶっちゃけて言うとブサカワな鳥が多いです。
何がそう感じさせるのかと言うと、
・くちばしが太く短くてあか抜けない印象
あたりでしょうか。
科全体を通してあまりスマートな鳥はおらず、丸くボテッとした感じのものが多いです。
だがしかし、アトリ科の鳥たちはその不格好さこそが魅力。
以下のように、どの鳥たちも愛着の湧く可愛らしい姿をしているのです。
イカル
ウソ
これがキリッとスマートな体型だったら、この愛おしい雰囲気は出せません。
むしろこの不格好さこそが、アトリ科の鳥たちの魅力なのです!
2. 種子を砕く太く強いくちばし
先述したように、アトリ科の鳥たちは太く短いくちばしを持ちます。
これには彼らの食性と関連があります。
彼らの多くは、普段は植物食。(繁殖期などは昆虫食になるようです)
それが良く観察できるのは、冬です。
冬に木の近くを通り過ぎようとすると、樹上から何やら「パチッ」「パチッ」と言う音が。
見上げるときっとそこにはイカルやシメなどアトリ科の鳥たちがいるでしょう。
そう、彼らは固い殻に包まれた木の実を割ることができる、強力なくちばしを持っているのです。
立派なくちばしを持つシメ
例えば、以下のヤマガラなども種子を食べる姿を観察できますが、彼らの場合は木の実を「コンコンコン」と何度も何度も夢中になって叩いてようやく食べています。
ヤマガラが木ノ実をつつく姿
しかしアトリ科の鳥たちは一撃でパチッと食べることができる。
彼らのそんな強いくちばしにも注目です。
アトリ科の野鳥の種類
アトリ
オレンジ色が目立つ、小さくてかわいい鳥。
彼らは冬鳥ですが、毎年日本に飛来する数は大きく変動します。
飛来の多い年のことを「当たり年」と言ったりします。
また、アトリは群れで行動する習性があるので、当たり年にはたくさんのアトリに出会えるチャンスがあるんですよ!
カワラヒワ
コロコロと鳴く、可愛らしい鳥。
街中でも見られる鳥で、飛ぶと黄色い羽が目立ちます。
また、野鳥初心者はスズメと間違えがちな鳥でもあります。
ウソ
赤いほっぺが可愛らしい、不格好なスタイルの鳥。
しかし実は口笛のような澄んだ鳴き声を持ちます。
ちなみに、ウソの名前の由来はこの鳴き声が由来です。(昔は口笛のことをうそと言いました)
ベニマシコ
赤い羽の美しい、バードウォッチャーにも人気の野鳥。
彼らはセイタカアワダチソウが大好きで、冬はその種をよくもぐもぐしています。
シメ
いかつい隈取りのような模様が顔に入った鳥。
その姿に似合わず声は可愛らしい。
さらにさえずりも以下で紹介するイカルに負けないくらいの美声です。
イカル
魅力紹介で、アトリ科の不格好な鳥として紹介してしまいましたが、この鳥実はかなりの美声の持ち主。
夏に森や山に行くとその美声を披露してくれますが、その姿からは想像できないような澄んださえずりを奏でます。
意外性No.1な鳥ではないでしょうか。
おわりに:アトリ科の野鳥はブサカワなかわいい鳥!
記事では何度もブサカワと失礼なことを言っていますが、彼らは本当に愛らしい鳥たちです。
例えば、アトリ科の鳥たちには大きくてかわいいおしりを持つものもいます。
以下の「ことりのおしり」は、僕が探索で出会った「小鳥のかわいいおしりたち」を集めた写真集(電子書籍)です。
このように、アトリ科の鳥たちは愛されキャラなかわいい鳥が多い。
そんなブサカワな彼らをぜひ観察してみてください!
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