ネイチャーエンジニア いきものブログ

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野鳥の名前を知りたい!野鳥識別の方法と必要なスキルを紹介

キビタキ

あの鳥の名前って何ていうの?

調べ方を知りたい!

こんな疑問にお答えします。


ネイチャーエンジニアの亀田です。


野鳥は人間にとって身近な生き物。


身の回りの公園などで野鳥を探してみるだけでも、たくさんの鳥に出会うことができます。


でも野鳥に出会ったものの、

野鳥の名前がわからない
どうやって名前を調べたら良いんだろう

ということも。


というわけで、今回は野鳥の名前を調べる方法野鳥の識別に必要なスキルについて紹介します。




 

野鳥の名前を調べる方法【1冊識別用の野鳥図鑑を持つのがオススメ】

野鳥の名前を自力で調べるツールとしては、主に以下の2つがあります。

・図鑑(図鑑アプリ含む)
・Webで検索

図鑑は基本的に有料かと思いますが、Webは基本無料です。


なのでWebで頑張って検索しようとする方もいるかと思います。


しかし僕としては、1冊しっかりした識別用の図鑑を持つことをオススメします。


特に野鳥に詳しくない方こそ、図鑑が役立ちます。


そう思う理由は、大きく以下の2点です。

1. Webでの検索はスキルが必要
2. 日本で観察された野鳥が網羅された図鑑がある


1. Webでの検索はスキルが必要

野鳥観察初心者がWeb検索で目的の野鳥を見つけるのは難しいです。


そう思う一番の理由は「あたりがつけられない」こと。


Webで検索する場合、検索する際のキーワードが重要です。


しかし初心者の場合、そのキーワードが分かりません


例えば「青い鳥」と検索した場合、検索結果は


・とにかくたくさんの種類の鳥や情報が出てくる
・海外の野鳥も混ざっているかもしれない
・野鳥と関係のない結果も含まれている


それらを一つ一つチェックしていくのは時間が掛かるし、なんとなく似た鳥を見つけてもそれが合っているか判断できません。


確かにWebは無料ですぐに使えますが、初心者が使うと図鑑の価格以上に時間を失ってしまう結果になりがちなのです。


一方で識別用の図鑑であれば、以下のような利点があります。

・見られる地域や環境から絞り込みができる
・判別が難しい野鳥については「識別ポイント」が記載されていることが多い


キーワードを知らない初心者であったとしても、これらの情報から識別ができる可能性が高いのです。


ちなみに余談ですが、野鳥の知識がついたあとであればWeb検索は有効な手段に変わります


例えば、「アトリ科 黄色いくちばし 山地 名前」などと具体的なキーワードを入れることで、調べる時間はグッと短縮されます。


上記のキーワードはイカルという鳥をイメージして考えましたが、実際の画像検索してみると、検索結果にイカルが多くヒットしました。


イカル

イカル


特に絞り込みには「アトリ科」といった分類に関するキーワードが重要。


ところが、このようなキーワードはある程度野鳥に関する知識がないと出てこないのです。


ちなみに鳥に関して参考になるWebサイトは以下で紹介していますので、野鳥に関する知識が増えたらぜひ活用してみてください。


2. 日本で観察された野鳥が網羅された図鑑がある

日本で観察記録のある野鳥は600種以上


姿の似たものもいて識別が難しいものもいますが、実は野鳥観察にハマって何年かやっていたりすると、覚えきれない数ではありません


僕は昆虫観察もしていますが、昆虫は日本に約3万種いると言われています。


そのため昆虫は1冊の図鑑でカバーすることは難しい(というかありません)のですが、野鳥に関しては日本の野鳥全種を掲載することも可能。


後ほど紹介しますが、実際に日本の野鳥をほぼ網羅した図鑑も出版されています。


鳥好きであれば、そういった図鑑を一冊持っていて損はないでしょう。

オススメの野鳥図鑑

以上の理由から、僕は1冊ちゃんとした野鳥図鑑を持つことをオススメします。


ちなみに僕がオススメする野鳥図鑑は以下。



日本で観察記録のある野鳥ほぼ全てが収録されており、オス・メスの姿の違いや、類似種との識別ポイントの説明もあります。


日本の野鳥はほぼこの一冊でカバーできます。

野鳥の識別に必要なスキル

野鳥の識別において野鳥図鑑は強力な味方ですが、あなた自身のスキルを上げることでさらに検索効率をあげることができます


僕が思う、野鳥識別に役立つスキルは以下の3つ。

1. 見た目から分類が推測できるスキル
2. 鳥の生態に関する知識
3. 鳴き声を聞き分けるスキル


1. 見た目から分類が推測できるスキル

Web検索の話で触れましたが、調べたい野鳥の分類に関するキーワードを知っていること・推測できることで、野鳥識別の効率はグンと高まります。


例えばこの鳥。


カイツブリ

カイツブリ


この鳥は水鳥で、一見カモのようにも見えますが、実はカイツブリ目カイツブリ科というグループの鳥。


日本で見られるカモの仲間には50種類以上いるのですが、カイツブリの仲間だということが分かりさえすれば、なんと5種類に絞ることができます


つまり検索効率は10倍以上です!


このスキルを高めるには、何よりもたくさんの野鳥の種類と個体を見ること(図鑑でも本物でも)が大切。


図鑑で分類の名前だけ暗記しようとしてもなかなか覚えられないので、実際に観察した野鳥を図鑑でチェックする経験を積むのが良いかと思います。


慣れると種までは特定できなくても、科くらいまでであれば推測できるようになります。

2. 鳥の生態に関する知識

野鳥の種のあたりをつけるには、鳥を見つけた場所・環境・時期など生態に関する知識も重要です。


例えば、似た姿の鳥でも好きな環境が異なるものも多い。


そんなとき、


・山で見た
・湿地で見た
・森の中で見た


このような見つけた場所という情報はヒントになり得ます。


また、野鳥には「渡り」という習性があり、季節によって長距離移動するものがいます。


そんな鳥については、


・冬に見た
・夏に見た


このような観察した時期の情報が有効です。


なお、以下の図鑑は野鳥が好む環境について詳しく書かれています。


各種野鳥が好む場所や見られる時期などの情報を調べたり勉強するのにオススメです。



3. 鳴き声を聞き分けるスキル

野鳥の識別では、鳥の鳴き声も大事な要素です。


なぜなら、鳥は基本的に遠い場所にいるからです。


遠い場所にいるということは、姿を見失いやすい状況になりますし、細かな外見の特徴を見れないことも多いです。


そんな時、大きなヒントになるのが鳴き声なのです。


また「ムシクイ」の仲間は外見での区別が難しい代わりに、鳴き声は種ごとに特徴がある、といった面白い鳥。


鳴き声を聞き分けるスキルは、こういった鳥の識別にも役立ちます。


センダイムシクイ

センダイムシクイ

焼酎一杯グィーッ」と鳴きます。


ただ、このスキルに関しては、今まで挙げたスキルの中で最も「経験値」が左右するスキルだと思います。


なぜなら、以下のような点で聞き分けが難しいからです。

・まず同じ種でも鳴き方には様々なパターンがある
・さえずり始めの頃と繁殖期中で鳴き方が異なる場合がある
・鳥との距離や音の反射によって聞こえ方が変わる

などなど。


聞き分けのスキルを高めるための一番の練習は、鳥の声を何度も聴くこと


実際僕は最初全然聞き分けられませんでしたが、観察を何度も重ねることで聞き分けができるようになりました。


実際の声を聞くのがベターですが、Webや図鑑の付録のCDなどで聞くのも良い練習になると思います。


なお、上記で説明してきたようなスキルを高めるのに役立つオススメの図鑑は以下でまとめています。(この記事で紹介してきた図鑑も含まれています)


野鳥の名前は何のために知るのか?

最後に、何のために野鳥の識別をするのか?という点について。


例えば研究や環境調査などの仕事をしていれば必須かもしれません。


でも、鳥を楽しむことが目的であれば識別は必須ではないし、そもそも名前そのものにはあまり意味がありません


なぜなら名前をつけたのは人間であり、名前を知っても野鳥について得られる情報量は何も増えていないからです。


ではなぜ名前を知る必要があるかというと、それは野鳥たちのことをもっと知るための鍵になるからです。


自分で鳥たちを観察することで全てを知れたら良いですが、一人分の人生の期間ではそれはきっと不可能です。


でも世の中には先人たちが時間と労力をかけて得た、鳥たちの貴重な情報が残されています。


それらはWebや図鑑などに蓄積されていますが、その情報へは鳥の名前をキーワードにすることで、効率的にアクセスすることができます。


鳥のことをさらに知る扉を開く鍵として、名前が必要なのです。


そうして得た鳥の情報は、あなたに新しい楽しみ方や発見をもたらしてくれます。


例えば、以下は身近な場所でも見られるムクドリという鳥。


ムクドリのペア

ムクドリ


ムクドリには僕が野鳥観察を始めてから早い段階で出会っていましたが、それからしばらくした頃、図鑑を見ていてムクドリはオスとメスで微妙に色が異なることを知りました。


その違いに注目して観察してみると、確かに微妙に色が違う!


それから雌雄で似た姿の鳥でもその違いを意識するようになり、新たな楽しみが増えました。


また、青い鳥であるオオルリを初めて観察した時、その名前でこの鳥のことを調べていました。


オオルリ

オオルリ


すると、どうやらオオルリは「瑠璃三鳥(るりさんちょう)」の一種で、日本には他にも2種類の青い鳥がいるらしいことを知りました。


それから「他の青い鳥もいつか見てみたい!」となって、今後の楽しみが増えたり。


さらに、渡りをする鳥にも興味を持ちました。


日本にやってくる鳥たちのもう一方の故郷はどんな場所なのか、ということが気になるように。


そんなことがきっかけで、海外の国でも野鳥観察するように


マレーシアで観察したナンヨウショウビン

ナンヨウショウビン


このように鳥がきっかけで視野が広がったり、新たな世界に踏み出すきっかけにもなり、人生がもっと楽しいものになる。


野鳥観察って、そんな素晴らしい趣味だと思います。

おわりに:名前を知って野鳥観察をもっと楽しもう!

今回は野鳥の識別について紹介しました。


野鳥の名前を知ることは、さらに野鳥を楽しむためのスタート地点です。


名前を知るだけに留まらず、彼らの面白い生態や魅力をもっと知るきっかけにしましょう!


ちなみに色々な鳥を知るきっかけになること、野鳥の観察記録を楽しめるようにと、「見つけた!野鳥図鑑」というアプリも配信しています。


よかったらこちらのアプリも活用してみてください!


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では、また。


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