ネイチャーエンジニア いきものブログ

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真似されるほどの昆虫界の強者「スズメバチ」の特徴と種類を紹介

オオスズメバチ

スズメバチって危険っていうのは聞くけど…

実際どんな虫なの?

こんな疑問にお答えします。


ネイチャーエンジニアの亀田です。


スズメバチは黄色と黒の配色が特徴的な、大型のハチ。


その存在感+人が刺されてニュースになったりするので、彼らのことは知っている人が多いかと思います。


ちなみに英語では、その配色から「yellow jacket(イエロージャケット)」と呼ばれます。


黒と黄色の配色は、海外でも目を引く姿なのですね。


また彼らは人の世界だけでなく、虫界でも目立つ存在。


スズメバチの姿を真似ることで身を守るものがいるほど、虫界でも強者として君臨しているのです。


というわけで、今回はスズメバチの特徴と種類について紹介します。




 

スズメバチの特徴と魅力

今回紹介するのは、スズメバチ科というグループ。


このグループには、〇〇スズメバチと名の付くものだけでなく、〇〇アシナガバチも含まれます。


スズメバチの仲間については、後ほど紹介します。


僕が考える、スズメバチの魅力は大きく2つ。

1. 他の虫に真似されるほどの攻撃力
2. 女性社会【社会性昆虫】


1. 他の虫に真似されるほどの攻撃力

スズメバチの仲間の大きな特徴と言えば、その攻撃力


スズメバチの獲物は、バッタやコガネムシだけでなくセミやトンボなど、自分の体以上の大きさの虫たちもターゲットとなります


また、自分たちとは別種のハチを襲うことも。


ターゲットとなりやすいのは、ミツバチ


セイヨウミツバチ

セイヨウミツバチ


上記記事でも紹介しましたが、ニホンミツバチは長年の付き合いからオオスズメバチへの対抗手段「熱殺蜂球」を編み出しました。


しかし、海外からやってきたセイヨウミツバチはスズメバチへの対抗手段を持っていません


そのため、スズメバチにセイヨウミツバチの巣が襲われると、なすすべもなくやられてしまうのです。


また、昆虫界で最上位に位置するスズメバチの強さに便乗し、彼らに姿を擬態させる虫たちもいます。


スズメバチのような姿に擬態したアブ

マツムラナガハナアブ


このようなスズメバチの強さを支える武器が、強力な毒針


人ほど大きな動物でも、多数のスズメバチに刺されると命を脅かされるほどの毒性を持ちます。


これほどの体格差があるのに恐れられるなんて、すごい攻撃力です。


スズメバチは黄色と黒の攻撃的なフォルムと、実際の攻撃力があいまって、シビれるカッコよさがあるんですよね!

2. 女性社会【社会性昆虫】

先ほど紹介した毒針ですが、この強力な毒針を持つのは実はメスのハチのみ


というのも、ハチの毒針というのは産卵管が変化してできたもの


つまりオスには毒針の元となる産卵管がないため、毒針も持たないのです。


じゃあ、メスバチにだけ気をつければ安心だね!


…とはならず。


なぜなら、普段僕らが目にするスズメバチのほとんどはメス。


オスバチの役割は交尾以外にはなく、外で活発に活動しているのはメスバチたちなのです。


そんなスズメバチは社会性昆虫と呼ばれ、群れの中では大きく3つの役割があります。

・女王バチ: 1つの巣に1匹のみ。巣作りと産卵を担う。
・働きバチ: メスバチ。えさ集め、幼虫へのえさやり、巣を守ること、などを担う。
・オスバチ: 女王蜂との交尾が唯一の役割。交尾後死んでしまう。


例えば働きバチは巣を守ることが使命。


そのため巣が脅かされるようなことがあると、命をかけて戦うわけです。


ちなみにこの社会性について、印象に残る体験をしたことがあります。


それは気付かず、ヒメスズメバチの巣に近付いてしまった時。


最初は巣の入り口に2匹ほどの働きバチだけが配備されている状態でした。


しかし、僕がうっかり近付いたら働きバチがすぐに何匹か外に出てきて警戒態勢に。


巣の周りに出てきた働きバチたち

ヒメスズメバチ


その後しばらくして警戒が弱まると、何匹かのハチは巣に戻り、何匹かはパトロールに出かけていきました。


彼らが巣の周りの雰囲気に応じて警戒度を強めたり、役割分担する様子を観察していて、「本当に兵隊みたいだな」と思って感心したものです。


スズメバチを観察する際には、このような社会性を伴う行動にも注目です!

スズメバチの種類

オオスズメバチ

オオスズメバチ

世界最大のスズメバチ。


その攻撃力も高く、昆虫界でも最強クラスのハンターです。


ミツバチの他、別種のスズメバチすら襲うことがあります。

ヒメスズメバチ

ヒメスズメバチ

社会性の話に登場したスズメバチ。


赤いパーツが多い種です。


オオスズメバチなどと比べると大人しめの印象。

チャイロスズメバチ

チャイロスズメバチ

茶色と名前が付きますが、頭から胸部が赤っぽく、腹は真っ黒。


これはこれでカッコいい配色ですよね。


ちなみに攻撃性は低く、ヒメスズメバチよりもさらに温厚なイメージ。


実際チャイロスズメバチに刺された事故も少ないようです。


クロスズメバチ

クロスズメバチ

食用にされる「蜂の子」はスズメバチ、ミツバチやアシナガバチなど色々あるようですが、一番一般的なのはこのクロスズメバチの幼虫。


クロスズメバチは、地方によって「ジバチ」「ヘボ」など様々な呼び名があるようです。


サイズは上で紹介したスズメバチたちよりも小さめ。

セグロアシナガバチ

セグロアシナガバチ

アシナガバチ類は、スズメバチと名の付くものよりも小型で細身


このセグロアシナガバチも、スレンダーかつメリハリの効いた配色でカッコいいハチです。


ちなみにアシナガバチ類も人を刺すことはありますが、スズメバチより攻撃性は低いです。


実際に観察している感じでも、スズメバチはこちらに気付いても「気にしない」ようなことが多いですが、アシナガバチは逃げていくようなケースが多いですね。

ムモンホソアシナガバチ

ムモンホソアシナガバチ

アシナガバチ類の配色は黄色(またはオレンジ)と黒の配色が多いですが、このハチは黄色と赤の配色。


他のアシナガバチ類とはまた違ったカッコ良さがあります。

フタモンアシナガバチ

フタモンアシナガバチ

上の写真ではそうなっていないのですが、触角がくるんと巻いていることがあります。


また体の随所に丸い紋がありますが、それが水玉模様にも見え、ちょっとファンシーな印象のアシナガバチ笑

おわりに:カッコいいスズメバチを、優しく観察しよう!

今回はスズメバチについて紹介しました。


スズメバチは昆虫界でも最強クラスのハンター。


その独特の配色の姿と攻撃力が組み合わさり、非常にカッコいい虫です!


あまり刺激しないように気を付けながら、観察させてもらいましょう!


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では、また。


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