ネイチャーエンジニア いきものブログ

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シソ科の植物の特徴と種類|魅惑の唇型花を持つ植物たち

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ホトケノザ

なんだか面白くてかわいい形の花!

これってどんな植物なの?

こんな疑問にお答えします。


写真の植物はホトケノザと呼ばれるシソ科の植物。


シソ科の植物は、このような唇のような形状の花が多いグループです。


ちなみにこのような形の花は「唇型花(しんけいか)」と言い、シソ科の花の多くに共通する特徴でもあります。


僕もシソ科の花は無性に気になる姿のものが多く、ついつい足を止めてしまう植物の1つです。


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な動植物に出会ってきました。


そんな生き物好きの僕が、シソ科の植物の種類と魅力を紹介します。




 

シソ科の植物の魅力

僕が思う、シソ科の魅力は大きく2つ。

1. ドキドキする魅惑的な唇型花(しんけいか)
2. 印象に残る香り


1. ドキドキする魅惑的な唇型花(しんけいか)

冒頭で説明した通り、シソ科の花には「唇型花(しんけいか)」という形の花が多いです。


ちなみに唇型花とは漢字の通り、花が唇のような姿の形をしていることから。


他の多くのシソ科の花たちも、唇のような形をしています。


キランソウ
キランソウ


僕が観察を始めた初期から、シソ科の花はなんだか気になって足を止めてしまっていました。


その理由は、この唇のような形が心を揺さぶっていたからなのかもしれません笑


このグループの花たちは、それだけ魅力的で魅惑的な花だということです。


シソ科の花を観察する際は、ぜひその花の形に注目してみてください。

2. 印象に残る香り

シソ科のもう1つの特徴が、その香り


しかも結構独特な香りで、強く印象に残ります。


ハーブの香り」というと、シソ科の香りをイメージする方もいるのではないでしょうか。(というより自分がそう思っていました。)


※ハーブの定義はざっくり言うと「人の生活に役立つ植物」なので、シソ科だけではなく様々な種類のハーブがあります


シソ科の香りで代表的なのが、ミントハッカ


クセのある香りなので、苦手な方も多いかもしれません。


僕が子供の頃は、ドロップのハッカ味があまり好きではなく、いつもハズレの味と思ってました。


僕は家でシソ科の植物を育てていますが、彼らの葉を間引いたり植え替えをする時には、やはりミントのような匂いがします。


ちなみに大人になるとなぜかハッカ味への苦手意識がなくなり、爽やかさやスッキリする感じが好きになりました。


シソ科の香りは葉からよく香ります。(ちぎると特に強い香りがします)


野外などでシソ科の植物を見つけたら、ぜひその匂いも確認してみてください。




シソ科の種類

キランソウ

キランソウ

キランソウは日当たりの良い場所でベタッと地面に張り付くようにして生える、春の植物。


濃紫色の花弁は、鮮やかで美しいです。


しかし「医者殺し」「地獄の釜の蓋」といった、おそろしげな別名を持つ植物でもあるのです!



メドーセージ

メドーセージ

セージ」という名前は聞いたことがある方も多いかもしれませんが、この花はシソ科です。


このメドーセージは、縦にたくさん並んでいる群青色の花が目立ちます。


公園などにたまに植えられていますが、クマバチがよく蜜を吸いに来る花ですね。


クマバチ

クマバチ


キャットミント

キャットミント

先述したように、ミントもシソ科の植物。


しかしこのキャットミントは料理や香りに使われることはなく、観賞用の花です。


ちなみにキャットミントはイヌハッカ属というグループに属しますが、植物の名前に「イヌ」がつくものは「約に立たない」という意味で使われることが多いです。


イヌハッカも「約に立たないハッカ」というのが由来のようです。

カキドオシ

カキドオシ

花びらにある模様のようなものが、なんだか芸術的です。


カキドオシは「和ハーブ」と呼ばれる野草の1種で、料理にも使われます。

ホトケノザ

ホトケノザ

個人的に、このホトケノザは唇型花の中でも特別ドキドキする姿の花です。


なんだか可愛らしくも魅惑的な姿をしているんですよね。


ちなみに「ホトケノザ=仏の座」で、葉が向かい合って付いている部分が、仏像の台座に似ていることが由来です。



ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ

オドリコソウ=踊子草」で、踊り子が踊っているような姿の花の形が名前の由来です。


なんだかにぎやかな花ですよね。


ちなみに、ヨーロッパ原産の帰化植物(移入されて野生化した植物)です。



ムラサキシキブ

ムラサキシキブ

ムラサキシキブは草ではなく、木です。


また、他のシソ科の植物と違って、唇型花ではありません。


紫色のきれいな実をつけますが、この実が名前の由来です。

おわりに:シソ科の植物の魅惑的な唇型花の虜になってみよう!

シソ科の唇型花はとっても魅惑的で面白い花。


この記事で色々なシソ科を紹介しましたが、唇型花は種類によって形が違うんですね。


1年を通して植物観察をすると、きっと実に様々な形の唇型花に出会うと思います。


あなたも、自分が最も惹かれる唇型花をぜひ探してみてください!


ちなみに僕はホトケノザの花が、シソ科が気になるきっかけとなった花なので印象深いです。


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