ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

チドリ科の鳥の特徴と種類【歩く姿が千鳥足(ちどりあし)の由来になった】

コチドリ

ちょこまかと素早く歩く鳥がいるよ!

あの鳥って、どんな鳥?

こんな疑問にお答えします。


今回紹介するのはチドリ科の鳥たち。


チドリ科の鳥たちが特徴的なのは、なんと言ってもその「歩き方」。


実は酔っ払いの歩く姿を表す「千鳥足(ちどりあし)」という言葉の由来は、このチドリたちの歩き方なのです。


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。


そんな鳥好きの僕が、チドリ科の鳥の特徴と種類を紹介します。




 

チドリ科の野鳥の特徴と魅力

コチドリ

チドリ科は、チドリ目というグループに含まれる科。


僕が思う、チドリ科の野鳥の魅力は大きく2つ。

1. 「千鳥足」の言葉の由来となった歩き方が面白い
2. 普段の歩き方も可愛らしい【ストップ&ゴーでちょこちょこ歩く】


1. 「千鳥足」の言葉の由来となった歩き方が面白い

鳥と言えば、歩くよりも飛翔する姿のイメージの方が強いですよね。


ただ、今回紹介するチドリたちは、歩く姿が特徴的です。


酔っ払いの歩く姿を表す「千鳥足(ちどりあし)」という言葉がありますが、この言葉は実はチドリの歩き方が由来。


千鳥足の由来は、チドリがヒナを守るために、親がケガをしているように演技して囮となる「偽傷(ぎしょう)」という行為が由来。


以下のサイトに千鳥足の様子が分かる動画がありました↓

実は子育て中のチドリは、ヒナのいる巣に外敵が近づいたとき、傷ついたふり(擬傷)をして外敵の気をひき、ヒナから遠ざける行動をとります。


その羽を広げて左右にジグザグとふらつく姿が、「千鳥足」なんです!


引用: 千鳥足の千鳥ってなに? - 動物ネタペディア


このように、千鳥足は名前の由来になるくらい特徴的な行動だったのですね。

2. 普段の歩き方も可愛らしい【ストップ&ゴーでちょこちょこ歩く】

実は千鳥足だけではなく、チドリ科の野鳥たちの歩き方は普段から特徴的です。


その歩き方は、ストップ&ゴー

・急にチョコチョコと歩き出す

・ピタッと停止

・しばらくすると、また急に歩き出す

・ピタッと停止

この繰り返し。


この歩く姿に愛嬌があって、とっても可愛らしいんですよね。


チョコチョコと歩くのが可愛らしいチドリたち

メダイチドリ


ちなみに海岸で見られるチドリも、農耕地で見られるチドリも、みんなこんな愛らしい歩き方をします。

チドリ科の野鳥の種類

コチドリ

コチドリ

関東では、夏にみられる「夏鳥」のチドリ。


関東ではチドリは旅鳥や冬鳥が多く、夏鳥のチドリって珍しいんですよね。


※夏鳥・旅鳥などについては以下の記事で紹介しています↓


目の周りの黄色い部分(アイリング)と、首周りの黒い輪っかが特徴的です。

イカルチドリ

イカルチドリ

コチドリに似ていますが、黄色いアイリングがあまり強くないのと、首の黒い輪っかが細め。


またコチドリは夏鳥でしたが、イカルチドリは留鳥


冬にも見られることがあります。

メダイチドリ

メダイチドリ

旅鳥で、渡りの時期に見られるチドリです。


夏羽の姿はオレンジ色がとっても綺麗。


メダイチドリは干潟などでよく見られますが、食事中の仕草も面白い。


釣り餌にもなる、ミミズのような姿のゴカイを食べるのですが、ゴカイを地面から引っ張るシーンを観察する楽し身もあります。

シロチドリ

シロチドリ

小さくポテッとした可愛らしいチドリ。


頭に黒い斑があって、ちょっといたずら坊主っぽく見えるのは僕だけでしょうか。

ダイゼン

ダイゼン

上で紹介してきたチドリたちよりも1〜2回り大きめ。


夏羽では体半分が真っ黒になり、大分印象が変わります。(冬羽では全体が白〜灰色)


こちらも干潟でよく見られますが、僕の拠点の関東付近だと干潟のある場所があまりなく、彼らを観察できる場所が限られているんですよね。


貴重な干潟環境、これ以上失われないでいてほしいものです。

ケリ

ケリ

農耕地で見られるチドリ。


名前の由来は「ケリッ」という鳴き声。


図鑑でこれを知ってこの声をどうしても聞いてみたく、ついにケリと出会ったのですが、僕のイメージしていた鳴き声とはちょっと違いました笑


実際は「キィーッ」みたいな甲高い鳴き声でした。

タゲリ

タゲリ

「田」ゲリであり、その名の通り農耕地で見られます。(ケリも農耕地で見られますが)


外見がとても個性的で美しく、「田んぼの貴婦人」なんて呼ばれます。


鳴き声も面白く、「にゃあ」と猫のような鳴き声を出します。



チドリ科の野鳥は識別が難しい鳥でもある

チドリ科の野鳥は、とても可愛らしい鳥ですが、識別が難しい野鳥でもあります。


なぜなら彼らには夏羽・冬羽があり、特に地味な姿の冬羽では似た姿のものが多いからですね。


しかし、識別に頭を悩ませるのは多くのバードウォッチャーが抱える問題。


ということで、シギ・チドリに特化した図鑑があるのです。

チドリの識別にオススメの図鑑【シギ・チドリ類ハンドブック】


この図鑑では、識別の難しいシギ・チドリに情報を特化している分、夏羽・冬羽、さらに幼羽の姿までが紹介されています。


多くの種類のシギ・チドリが観察されるのは、春と秋の時期


ところが、春=夏羽、秋=冬羽(換羽中の場合もあります)のように、季節によって姿が違います


このように、季節によって違う姿を見れるのは、シギ・チドリの大きな魅力でもあります。



一方で、色々な姿を見られる彼らは識別が大変



しかし、このハンドブックでは各種の羽の違いが紹介されているので、彼らを見分けるのに大変役立つんです!


ぜひ、この本を片手に彼らの様々な姿を楽しんでくださいね!


これから野鳥観察を始めたいという方は、以下で野鳥観察の始め方観察に役立つ知識や道具とともに紹介していますので、ぜひご覧ください!


おわりに:チドリ科の野鳥をもっと楽しもう!

チドリは、歩き方が特徴的な、とっても可愛らしい野鳥です。


そのような「野鳥たちと出会う嬉しさや喜びを表現したい!」と開発したアプリ、「鳥マスター!」もぜひ遊んでみてください!


■ 野鳥観察ゲーム「鳥マスター!」

鳥探索 撮影結果

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