あ、多肉植物だ!
多肉植物って、野生のものもいるの?
こんな疑問にお答えします。
写真の花は、マンネングサ(万年草)という植物の仲間。
ぷっくりした葉や茎を持つ可愛らしいですよね。
マンネングサは、このような姿を持つ「多肉植物」でもあります。
ところで多肉植物というと、「園芸で人気の海外の植物」というイメージが強くないですか?
しかし実は、多肉植物のマンネングサは、日本にも自生しているのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な動植物に出会ってきました。
そんな生き物好きの僕が、マンネングサの特徴と魅力を紹介します。
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多肉植物とは
多肉植物とは、葉や茎などに水を貯蔵する特徴を持つ植物たちのことを指します。
その生態から、多肉植物たちには"ある外見的特徴"があります。
それは、「ぷっくりした厚い葉」。
ぷっくりした厚い葉を持つ多肉植物
多肉植物は、そのかわいらしい姿と育てやすさから、園芸用として人気のある植物です。
僕も自宅で多肉植物を育てていますが、その可愛らしい外見には、育てたり観察しながらいつもほっこりさせてもらっています。
マンネングサ(万年草)は野生の多肉植物
日本で見られる野生の多肉植物「マンネングサ」
ところで、多肉植物というと「海外の植物」というイメージが強くないですか?
僕は自然観察を始めるまで、多肉植物と言えば海外から輸入された植物ばかりだと思っていました。
しかし実は、身近な場所でも"野生の多肉植物"が見つけられるんです。
その1つが、今回の主役である「マンネングサ(万年草)」です。
例えば、以下も街中で見つけたマンネングサ。
街中にいたマンネングサ
まるでカフェや花壇に植えられた植物のように見えますが、公園の脇で自生しているものでした。
このように、日本の身近な場所でも、野生の多肉植物は暮らしているのですね!
sedum(セダム)とも呼ばれる
多肉植物には、アロエやサボテンなどのほか、「ベンケイソウ科」のグループの植物の多くも含まれます。
マンネングサは「ベンケイソウ科マンネングサ属」というグループに含まれる多肉植物たちなのです。
ちなみにマンネングサ属は学名が「sedum(セダム)」であり、グループに含まれる植物たちをこの名前で呼ぶことがあります。
マンネングサは花も美しい
マンネングサの仲間たちは、花もとっても綺麗です。
マンネングサの花
写真のように、マンネングサは「5枚の花びらを持つオシャレな花」を咲かせます。
花びらは鮮やかな黄色のものが多いです。
ちなみにマンネングサはその姿に似合わず、結構たくましい植物。
山の岩場や海岸など、多くの植物が好まなさそうな環境に生えていることも多い。
"星のような美しい花と生息環境とのギャップ"にも驚かされる植物です!
マンネングサ(万年草)の種類
マンネングサの仲間
マンネングサの仲間の花はよく似ていて、葉や茎などそれ以外の箇所で見分ける必要があります。
この写真の種は特定できなかったのですが、街中など身近な場所でよく見られるタイプのマンネングサです。
ツルマンネングサ
中国原産のマンネングサ。
葉は他のマンネングサよりも細長く尖ります。
また、茎は長く伸びて垂れ下がる感じになります。
タイトゴメ
日本原産のマンネングサで、海岸の岩などに生えます。
この写真を撮った時は、他の植物がほとんど生えていないのに、タイトゴメはあちこちにいました。
小さく丸みのある葉がかわいらしいです。
ヒメレンゲ
日本原産のマンネングサで、渓流の岩に生える種です。
写真は登山している時に、渓流付近で見つけました。
ヒメレンゲの可憐な黄色い花は涼しげで、登山中の休憩にぴったりでした。
おわりに:野生の多肉植物・マンネングサを観察しよう!
多肉植物と言うと、「園芸ショップにいるもの」というイメージですが、日本で自生しているものもあるのですね。
僕は自分で多肉植物を育てるようになってから、道端に生えるマンネングサに気付けるようになりました。
このように、存在を知ることで見えていなかったものが見えるようになることもあるのです。
身近な場所に自生しているマンネングサがいるしれないので、ぜひ足元の植物たちに注目してみてください!
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