ネイチャーエンジニア いきものブログ

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タンポポ(蒲公英)の特徴と種類【ライオンの名を冠する身近なかわいい花】

カントウタンポポ

そういえば、タンポポって身近すぎてあまり知らないかも。

タンポポってどんな植物なの?

こんな疑問にお答えします。


ネイチャーエンジニアの亀田です。


身近な植物ランキングを作るとしたら、タンポポ(蒲公英)はかなり上位に入ってくるのではないかと思います。


僕が植物に全然興味がなかった子供の頃でも、タンポポは知っていました。


しかし大人になって植物について知っていくと、意外にもタンポポって多様で奥が深い植物であることが分かりました。


一口にタンポポと言っても、実は身近には何種類ものタンポポが生息している可能性があるんですよ!


というわけで、今回はタンポポの魅力と種類を紹介します。




 

タンポポ(蒲公英)の特徴と魅力

タンポポ(蒲公英)はキク目キク科に属する植物。


今回はキク科の中で「〇〇タンポポ」と名のつく植物たちを紹介します。


ちなみに漢字の「蒲公英」は、タンポポを使った漢方薬の名前「蒲公英(ほこうえい)」が由来だそうです。


僕が思う、タンポポの魅力は大きく2つ。

1. ライオンの名を冠する【dandelion】
2. 地域によって主流なタンポポが違う


1. ライオンの名を冠する【dandelion】

タンポポの英名は「dandelion(ダンデライオン)」と言います。


lion(ライオン)は、本当に百獣の王のライオンのこと。


花の印象から連想しづらいですが、タンポポはライオンの名を冠する植物なのです。


その名前の由来は、タンポポの葉の形


葉の形が「ライオンの歯のようにギザギザしていること」が由来。


ライオンの歯に見立てられたタンポポの葉

タンポポ 葉


確かにタンポポの葉は激しくギザギザしていて、牙のようにも見えます。


ただ実際にタンポポの葉を見て回ると、以下のように色々な形のものがあります。

・激しくギザギザしているもの
・ギザギザが弱いもの
・へら状になっているもの


このように個体ごとに全然違う形が違うので、タンポポは花だけでなく「葉の形」に注目して観察してみるのも面白いと思います!

2. 地域によって主流なタンポポが違う

タンポポと言えば、多くの人が知っている身近なかわいい植物ですが、実は「タンポポ」という名前の植物1種ではありません


例えば、身近なタンポポには

・日本在来のもの
・海外からやってきたもの(セイヨウタンポポ)

がいます。


この2つの見分け方のポイントとなるのが、総苞(そうほう)と呼ばれる、花の根元にできる葉。


以下の写真の、花の根元に注目してください。


日本在来のタンポポ

日本在来のタンポポ

総苞は開かない


セイヨウタンポポ

セイヨウタンポポ

総苞が反り返る


タンポポを見る時は、ぜひこの「総苞」を確認してみてください。


ちなみに日本在来のタンポポは、地域ごとに

・カントウタンポポ
・トウカイタンポポ
・エゾタンポポ

などに分かれます。


上の写真のタンポポは見つけた場所から、カントウタンポポだと思われます。


これらの外見上の見分けポイントも、総苞


ただ、在来タンポポはもっと違いが細かくなります。


僕も地域ごとのタンポポを見て比較した経験が少ないので、詳しい違いなどは図鑑などを参照ください。


またタンポポと言えば、黄色い花というイメージがありますが、実は「シロバナタンポポ」というタンポポが存在します。


シロバナタンポポ

シロバナタンポポ


関東ではあまり見かけませんが、西日本では多く見られるとのこと。


タンポポというと白い花」というイメージの地域もある程だそうです。


このようにタンポポのような身近な植物でも、地域による違いがあったりと、実に多様性があります。


遠くに出かけた時は、身近なタンポポとの違いにも注目してみてください!

タンポポ(蒲公英)の種類

カントウタンポポ

カントウタンポポ

関東地方周辺に分布する、日本在来のタンポポです。


タンポポって長い期間咲いているイメージですが、夏頃まで咲いているのはセイヨウタンポポ。


実は在来タンポポは春しか見られないんです。

セイヨウタンポポ

セイヨウタンポポ

ヨーロッパ原産の帰化植物。


セイヨウタンポポはドクダミの記事(※)でも紹介した、3倍体という性質を持つ植物。


※ドクダミの記事はこちら


その性質から花粉を虫などに運んでもらわなくても、クローンで増えることができる能力を持っています。


姿は似ているのに、花が咲く季節も繁殖の仕方も全然違うというのも面白いですよね。

シロバナタンポポ

シロバナタンポポ

西日本では多く見られるという、シロバナタンポポ。


関東地方でも、出会う頻度は少ないですがたまに見ることが出来ます。(上の写真も関東で撮影したものです)


白いタンポポは新鮮な感じになりますが、西日本の方が関東で黄色いタンポポを見たら同じく新鮮な気持ちになるのでしょうか。

コウリンタンポポ

コウリンタンポポ

ヨーロッパ原産の帰化植物。


オレンジ色の鮮やかな花が美しいです。


上で紹介してきたタンポポたちとは分類が異なり、「ヤナギタンポポ属」というグループに属します。


コウリンタンポポは北海道でたくさん出会いました。

おわりに:タンポポ(蒲公英)の違いを確認してみよう!

今回はタンポポ(蒲公英)について紹介しました。


タンポポは身近な植物で、逆によく観察したことがない方も多いかもしれません。


でも、地域ごとに種類の違いがあったり、外来種のタンポポが混ざっていたりと、観察ポイントは多い!


このような多様なタンポポたちの観察も楽しんでくださいね!


まだまだ魅力的な植物たちがたくさん!そんな彼らの記事は以下でまとめています↓


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では、また。


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