ネイチャーエンジニア いきものブログ

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スズメは日本人にとって最も身近な野鳥。実は個体数が減少中?

スズメ

あ、スズメだ!かわいい!

かわいいスズメにはどんな特徴があるの?

こんな疑問にお答えします。


日本人にとって最も知名度が高いであろう鳥、スズメ


チュン、チュン」と鳴く、とってもかわいい小鳥です。


彼らのことを知っていると、街を歩くのがとっても楽しくなるんですよ!


最も身近な野鳥であるスズメは、実は個体数減少の危機にも晒されている鳥です。


今回は、そんな彼らの実態も紹介します。


僕はネイチャーエンジニアの亀田です。


年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。


そんな鳥好きの僕が、スズメの特徴と魅力を紹介します。


※動画版はこちら▼
スズメ - かわいくて最も観察しやすい野鳥(YouTube)




 

スズメは日本人にとって最も身近な野鳥

人里が好きな鳥

スズメは身近な場所で見られる、とてもかわいい小鳥です。


街中でも見られるスズメ
スズメ


多くの人が農業を営む日本では、昔からスズメは身近な存在でした。


なぜなら、田んぼのような環境は、スズメが好むイネなどのえさが多く、繁殖時期にはヒナを育てるための昆虫もいるからです。


しかしスズメたち自身が人里が好きな鳥でもあるようで、農業を営んでいる場所以外でも人里で暮らします。


例えば、現代の街中でも、瓦や屋根の隙間、電柱など人工物にも巣を作って生活します。


人間の生活空間を使って暮らす姿がまた可愛らしいんですよね。


家の屋根で休むスズメたち

スズメ


最も身近な野鳥

このように、スズメは他の野鳥と比べて近い距離で観察することができる、最も身近な野鳥とも言えるのです。


通常、野鳥観察では双眼鏡や高倍率ズームのカメラが必要になるのですが、それらを持っていなくてもじっくりとスズメの姿を見ることができるのです。


普通に生活しているだけで自然に彼らを見ることすら可能です。


スズメの鳴き声が「チュン、チュン」であることをみんなが知っているのも、彼らが日常生活の中でよく観察されている証ですよね。


また、「舌切り雀」など数多くの民話や童謡に登場しているのも、彼らが身近な鳥である証拠ですね!

スズメは野鳥観察におすすめの野鳥

最も近い距離で野鳥の生活を観察できる

先述した通り、スズメは最も身近な野鳥。


そのため、他の野鳥では観察しづらい姿や行動を観察できる野鳥でもあります。


例えば、野鳥は繁殖期である初夏頃はさえずりなどで存在感を増すのですが、繁殖期を過ぎた時期(真夏以降)になると気配を消します


繁殖中はメスへのアピールやナワバリ主張であえて周りに存在を主張する必要なのですが、守るべきヒナができた後は、敵に気付かれない行動を取った方が生き残りやすいからです。


すると、その時期の彼らは鳴かないし、なかなか姿を表さず観察できません。


一方で、スズメは常に人間の生活圏内にいます。


そのため、スズメは他の野鳥では見る機会の少ない行動も観察しやすい野鳥なのです。


例えば、以下はスズメの幼鳥


スズメの幼鳥

スズメ 幼鳥
幼鳥には、口元に黄色い部分があります。


多くの野鳥の幼鳥は見る機会が少ないと思いますが、スズメの場合は普通に生活していても幼鳥を見ることができます。


幼鳥以外にも、水たまりで水浴びをする姿や、砂場で砂浴びをする姿なども、生活圏内で観察することができます。


水浴びをするスズメ

スズメ 水浴び


これらの行動が気軽に見られるのは、彼らが身近な野鳥であるからこそなのです!

鳥の見分けにスズメを知ることは重要

野鳥の見分けをする上で、スズメを知ることは非常に重要です。


その理由は、大きく以下の2点。

1. 「スズメ大」を理解できる
2. スズメとの違いに気付けるようになる


スズメは日本人にとって身近な鳥であるため、比較対象としてスズメを基準にしやすいのです。


「スズメ大」はスズメを基準にした大きさの測り方だし、街中でよく見かける鳥もスズメと比較することで区別しやすくなります。


例えば、鳥がたくさん飛び交う場面に遭遇し、全ての鳥を1羽ずつじっくり見ることができないことがあります。


その時スズメの特徴を明確に知っていると、その特徴から外れた鳥を見た時に「あ!あの鳥、雰囲気が違う」と違和感を感じるようになります。


すると、観察対象のあたりをつけて絞り込むこともできるんですね。


このようにスズメを知ることは、鳥の見分けに非常に有利に働くのです。


この点について詳しくは、以下の記事で紹介しています。




日本で見られるスズメは2種類いる

身近なスズメを紹介して来ましたが、実は日本にはスズメが2種類います。


もう1種はニュウナイスズメという種類。


ニュウナイスズメ オス

ニュウナイスズメ オス


ニュウナイスズメ メス

ニュウナイスズメ メス


ニュウナイスズメは都市部には暮らしておらず、郊外や山などでよく見られます。


そのため都市部に生活している人にとっては、スズメのように気軽に観察できる野鳥ではないです。


スズメとニュウナイスズメの違いについて詳しくは、以下で紹介しています↓


スズメは日本で個体数が減少している

僕たちにとって身近でかわいいスズメたちですが、実は彼らは日本でその数を減らしています


以下の「日本におけるスズメの個体数減少の実態」という論文では、以下のようにあります。

その結果,現在のスズメの個体数は1990年ごろの個体数の20%から50%程度に減少したと推定された.


1960年代と比べると減少の度合いはさらに大きく,現在の個体数は当時の1/10程度になった可能性がある.


(抄録より)


引用: 日本におけるスズメの個体数減少の実態 - J-STAGE


スズメが減少した原因としては、

・カラスや猛禽類などにおける捕食圧の増加
・水田の減少や農作方式の変化によるえさの減少
・都市部からの空き地の減少
・ねぐらとなる環境の減少

などと推察されています。(複数の要因が複合的に関係しており、個体数の減少要因を解明するのは容易でないとも述べられています)


このように身近な鳥であるスズメたちも、いつの間にか大きく減少してしまっているのです。


このまま減少が進めば、スズメたちでさえも僕らにとって身近な存在ではなくなってしまうこともあるかもしれません。


身近な野鳥であるスズメたちのすみかと生活を、大切に見守りたいですね。

スズメに関連する鳥たち

スズメに似た鳥

カワラヒワ

上はカワラヒワという鳥ですが、色や大きさが似ていて、遠くから見ると間違えがち。


身近な場所には、スズメと間違えがちな鳥が意外とたくさんいるのです。


スズメと似た鳥を見分ける際には、先述したスズメ観察の経験が役立ちます!


スズメと似た野鳥たちの特徴と見分け方は以下をどうぞ↓


スズメと同じ分類に属する鳥たち

スズメ

スズメはスズメ目スズメ科に属する鳥。同じ分類の鳥たちを以下で紹介しています。


[スズメ目]
スズメ目の野鳥まとめ|美しい声を持つ鳥類最大のグループ

[スズメ科]


おわりに:スズメをもっと楽しもう!

スズメは最も身近に見られる野鳥。


身近過ぎてあまりよく見る機会は少ないかもしれませんが、この機会に改めて観察してみると、スズメの新たな魅力を知ることができるかもしれませんよ!


そのほかのおすすめ鳥紹介記事↓

■ ベニマシコ

ベニマシコ オス


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