半翅目(カメムシ目)ってどんなグループ?
このグループの虫には、どんな魅力があるの?
こんな疑問にお答えします。
半翅目(カメムシ目)は昆虫の分類グループで、カメムシやセミなどが含まれます。
このグループの虫は、鋭い口吻(こうふん)」を持っており、それで食事をします。
この口吻を獲物に刺して、ストローのように吸う虫たちなのです。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。
そんな虫好きの僕が、半翅目(カメムシ目)の昆虫たちの魅力を紹介します。
- 半翅目(カメムシ目)の特徴
- 半翅目(カメムシ目)の昆虫の魅力紹介:カメムシ亜目
- 半翅目(カメムシ目)の昆虫の魅力紹介:ヨコバイ亜目
- 家に発生するカメムシとにおいの秘密
- おわりに:半翅目(カメムシ目)以外の魅力的な野鳥たちも楽しもう!
半翅目(カメムシ目)の特徴
ストローのような口吻を持つ虫たち
半翅目(カメムシ目)は、昆虫を分類するグループの1つ。(※半翅目=はんしもく)
このグループは日本では3,000種ほどが含まれるグループで、カメムシやセミ、ヨコバイなどの昆虫が含まれます。
共通した特徴としては、鋭い口吻(こうふん)」を持っていること。
この口吻を獲物に刺して、ストローのように吸います。
彼らは多くが植物食ですが、肉食性のものもいて、その場合も口吻で刺して体液を吸います。
半翅目(カメムシ目)の昆虫の魅力紹介:カメムシ亜目
カメムシ科
いわゆる"カメムシらしい姿"のカメムシたちが多く含まれるグループ。
THE・カメムシな姿のチャバネアオカメムシ
家に侵入する種や、街中でも見られる種だったり、身近なカメムシがたくさんいますよ!
サシガメ
カメムシらしからぬシャープな姿を持つサシガメ。
シャープな姿のシマサシガメ
というのも、彼らは他の多くのカメムシと異なり、肉食性のハンタータイプのカメムシなのです。
ツノカメムシ
甲虫のようなツノやハサミを持つ、ツノカメムシ。
ツノとハサミを持つオオツノカメムシ
カメムシというと丸くて尖ったパーツは持たないイメージですが、実はツノカメムシのようにかっこいい姿のものもいるのです!
アカスジキンカメムシ
「歩く宝石」と呼ばれることもある、美しいキンカメムシ。
美しいアカスジキンカメムシ
キンカメムシの仲間は、多くが南に生息していますが、この種は本州北部まで分布している珍しい種。
こんなに美しい彼らが近くで見られるなんて、本当にラッキーなんですよ!
ヒメイトカメムシ
細長い姿の極小カメムシ。
しかし、その小さな姿はよく見るととても繊細で美しい。
繊細で美しいヒメイトカメムシ
ヒメイトカメムシは「フヨウ」という植物の上で出会いやすいカメムシです。
半翅目(カメムシ目)の昆虫の魅力紹介:ヨコバイ亜目
セミ
セミの最大の特徴は、やはり鳴き声。
最大の特徴だけあって、その鳴き声が名前に入ったセミも多いです。
ミンミンと鳴くミンミンゼミ
しかし彼らが「鳴く」習性が面白いのは、声だけではありません。
鳴く時間帯にも特徴があり、それもまた名前の由来になっているものもいるのです。
ヨコバイ
ひょうきんで可愛らしい姿が面白いヨコバイ科の虫たち。
美しいデザインのクロスジホソサジヨコバイ
彼らは姿だけでなく、行動も面白い。
ヨコバイという名前は「横這い」であり、特徴的な横歩き行動が由来です。
ハゴロモ
ハゴロモは、チョウのように大きなはねを持つ虫。
ハゴロモ
しかしこの姿はちょっと見かけだおしで、そのはねで飛翔するよりもジャンプの方が得意。
こんな変わった虫ですが、彼らは幼虫の姿もまた面白い虫なんですよ!
アワフキムシ
夏に森でよく見かける、植物につく謎の泡。
植物につく謎の泡
実はこの正体は、アワフキムシの幼虫。
成虫は、小さくとってもかわいい姿をした虫ですよ!
家に発生するカメムシとにおいの秘密
家にも発生することのあるカメムシ。
彼らはその臭いにおいから嫌われがち。
洗濯物によくついてくるマルカメムシ
彼らが臭いにおいを発するのは、主に警戒した時。
これを知っていれば、焦って駆除したり追い払ったりしなくても、臭いにおいを出させることなく対処することができるのです。(大量発生でなければ)
さらに、カメムシのにおいには攻撃以外の役割があるんですよ!
おわりに:半翅目(カメムシ目)以外の魅力的な野鳥たちも楽しもう!
僕たちの身の回りには、他にも魅力的な虫たちがたくさん暮らしています。
以下の記事で色々な昆虫たちの魅力を紹介していますので、ぜひご覧ください!
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