猫みたいな声の鳥がいるよ！
この鳥ってどんな鳥？
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、ウミネコ。
ウミネコはカモメの仲間で、海沿いでよく見られる鳥です。
彼らの特徴的なのが、猫のような鳴き声を出すこと！
だからウミネコを漢字で書くと、「海猫」です。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、ウミネコの特徴と魅力を紹介します。
- ウミネコはカモメの仲間
- ウミネコは猫のような鳴き声を持つ【海猫】
- ウミネコは日本で最も身近なカモメ
- ウミネコの世界的な分布範囲は実は狭い
- ウミネコと同じ分類に属する鳥たち
- おわりに：ウミネコの鳴き声を聞いてみよう！
ウミネコはカモメの仲間
ウミネコはチドリ目カモメ科カモメ属というグループに属する、カモメの仲間です。
ウミネコ
歩いているウミネコの見分け方
カモメ類は姿が似ているものが多く、野鳥に詳しくない方には見分けが難しい仲間だと思います。
ウミネコ（成鳥）には、羽を広げた時に見える、明確な見分けポイントがあります。
しかし実際は静止していたり歩いている姿を見ることの方が多いし、じっくり観察できますよね。
というわけで、歩いている姿でウミネコを見分けるポイント。
それは、足とくちばしの色です。
まずウミネコは足とくちばしの色が黄色であること。
さらにくちばしの先端に注目です。
くちばしの先端が赤と黒色の斑がある点で、他のカモメ類と区別できます。
くちばしの先端の色に注目！
ウミネコは猫のような鳴き声を持つ【海猫】
ウミネコの姿以外の最大の特徴は、何と言ってもその「鳴き声」。
「ニャー」「ミャー」と、まるで猫のような鳴き声を出すのです。
ウミネコは虹彩（こうさい）が黄色く、ちょっと目つきが悪く見えます。
そのためか、イメージとのギャップでよりインパクトがある気がします笑
なお、この特徴は名前の由来にもなっています。
ウミネコを漢字で書くと「海猫」。
他のカモメ属の仲間はみんな「〇〇カモメ」という名前なのに、このウミネコだけは特別枠なのです。
ウミネコの鳴き声はそれだけ特徴的ということなのでしょう。
海で彼らと出会ったら、鳴き声に耳を澄ませてみましょう！
ウミネコは日本で最も身近なカモメ
海辺で見られる
ウミネコは海辺に行けば、比較的簡単に出会うことができます。
海上はもちろんのこと、海近くの岸壁や浜辺、港など。
おこぼれを狙って漁港にもたくさんいるので、とりあえず港に行けば高確率で出会えます。
漁港でもよく見られるウミネコ
しかもウミネコの身近さは全国展開。
北海道では夏鳥、四国以南では冬鳥として。
それ以外の場所では、留鳥として一年中見られるのです。
実際に僕が夏に北海道に行った時も、冬に東北に行った時も、秋に九州に行った時も、港に行けばウミネコに出会えました。
ウミネコの雛は白くない
夏に北海道、繁殖中のウミネコに出会いました。
北海道で出会った繁殖中のウミネコ
上の写真の、成鳥の隣にいる小さくて灰色の鳥は雛（ひな）。
カモメと言えば白い姿のイメージがありますが、成鳥になるまでは灰色の姿をしているんですよ。
このように、ウミネコは日本では最も身近なカモメなのです。
ウミネコの世界的な分布範囲は実は狭い
先述したように、日本の沿岸部では気軽に出会える存在のウミネコ。
しかし、これほど簡単に彼らを見られるのは実は日本人ならではの特権。
なぜなら、世界的にはウミネコの生息範囲は意外に狭いのです。
繁殖地は日本近海のみ、越冬のため南に渡るのも、台湾周辺までしか行きません。
僕はマレーシア、ニュージーランドに訪れましたが、ウミネコは見たことがありません。
例えばニュージーランドでは、ウミネコではない別種のカモメが生息していました。
ニュージーランドのアカハシギンカモメ
このように、日本視点では普通・あたりまえの存在であっても、視点を世界に向けると実はとっても特別な存在である生き物であることもあるのです！
※野鳥の分布については、以下の図鑑を参考にさせていただきました↓
おわりに：ウミネコの鳴き声を聞いてみよう！
ウミネコは世界的には日本近海でしか見られない、分布範囲の狭い鳥。
だけど、日本では比較的身近な場所で出会うことのできる野鳥です。
そんな日本ならではのウミネコの特徴的な鳴き声を、ぜひ観察してみてください！
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■ オオルリ
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