すごいスピードで飛んでいる鳥がいる!
あの鳥ってどんな鳥?
こんな疑問にお答えします。
ハヤブサは鳥類界最高峰の飛行速度を持つ野鳥。
新幹線の名前にも使われている、スピードの代名詞的な鳥です。
ハヤブサは肉食性で、猛禽類。
その最高レベルのスピードを活かして狩りをします。
しかし彼らは生粋のハンターであるが故に、孤独な一面も。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、ハヤブサの特徴と魅力を紹介します。
ハヤブサはひげ模様が特徴的な猛禽類
ハヤブサ類は、顔にあるひげのような模様が特徴的。
ハヤブサは猛禽類であり、強力なハンター。
さらにその習性と能力から「強い」「かっこいい」といったイメージがあります。
ところが体のサイズはコンパクトで、カラスよりもひと回り小さいくらい。
しかし実際に本物を見ると、やはり貫禄のようなものがあり、猛禽類らしい存在感があります。
なのですが、ひげ模様のおかげでちょっぴりチャーミングな印象に。
ひげ模様がチャーミングなハヤブサ
目も大きくてクリクリしているので、さらに可愛い印象になりますね。
このように、ハヤブサはかわいさとかっこよさを併せ持つ、魅力的な野鳥なのです。
ハヤブサは鳥類界最高峰の飛行速度を持つハンター
鳥類界最高峰の飛行速度
ハヤブサは鳥類界最高峰の飛行速度を持つ鳥です。
その速度はというと、急降下時は時速300キロにも達するとのこと。
以前、農耕地でミヤマガラスと空中で飛翔し合っているシーンを見ました。
その様子を見ていると、カラスとの飛翔速度の差は歴然。
特にハヤブサが急降下する際は、やはり段違いのスピードでした。
ところで、ハヤブサの飛翔速度には翼の形が影響しています。
以下をご覧ください。
トビの翼
ハヤブサの翼
タカのトビは同じく猛禽類ですが、羽が大きく広がっていて、面積も広いです。
それと比べると、ハヤブサの翼は細く尖った形をしています。
このような形の違いによって、高速な飛翔を可能にしているのですね。
ちなみにハヤブサは、新幹線や人工衛星など、速さを象徴する人工物の名前にも使われています。
それだけ速さが連想される鳥だということなのです!
狩りの能力が高いが故の孤独
ハヤブサは、狩りの能力が高い野鳥でもあります。
ハヤブサにかかれば、大きな姿の鳥でさえもこんなことに。
狩りに成功したハヤブサ
やはり獲物を食べている姿は迫力がありますね。
ハヤブサは主に飛んでいる鳥を、脚で蹴り落として狩ります。
ハヤブサは凄まじい速さを誇るため、飛翔している鳥にも追いつくことができます。
また、その脚は太くてパワーもあるので、大きな鳥でさえターゲットに。
そんな理由で、ハヤブサは多くの鳥に恐れられているのです。
それゆえに他の鳥はハヤブサに近付きません。
例えばトビやノスリも同じ猛禽類ですが、彼らの周りには他の鳥がいることも珍しくはありません。
しかし、ハヤブサに出会った時には、近くに他の鳥がいることはほとんどありません。
いつも単独でポツンといるので、「さみしくないのかな」と思ったりします。
単独で見ることの多いハヤブサ
彼らも誰も近づいて来てくれないことに、寂しさとかは感じるのでしょうか。
このように、ハヤブサは優秀な狩り能力を持つが故に、孤独な鳥なのですね。
ハヤブサは鉄塔など見晴らしの良い場所が好き
ハヤブサは見晴らしの良い場所が好きです。
農耕地では電柱に止まっていることが多く、他にも人工物のてっぺんや出っ張りにいるのをよく見ます。
しかし何よりもハヤブサのお気に入りスポットが。
それは、鉄塔。
鉄塔にいたハヤブサ
写真のような鉄塔に、ハヤブサが止まっているのを何度も見たことがあります。
見晴らしが良いとはいうものの、高すぎて獲物も見えないのではと思ったりします。
しかし、飛翔しながら獲物を探す猛禽類の目の良さを考えると、鉄塔のような高所からでも獲物を捉えることができるのかもしれませんね。
鉄塔を見つけたら、ハヤブサがいないかぜひチェックしてみてください!
おわりに:ハヤブサの飛翔を観察してみよう!
ハヤブサはやはりその飛翔に注目!
ハヤブサは人工物の高い場所にいるので、目線を上に向けて探してみましょう。
もし彼らに出会うことができたら、ぜひその飛翔姿と飛翔速度に注目して観察してみてください!
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