ネイチャーエンジニア いきものブログ

虫・鳥などの動植物の魅力や知識など、自然観察をもっと楽しむための情報を発信します。

2020年に買って良かった生き物の本・図鑑

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コハクオナジマイマイ

ネイチャーエンジニアの亀田です。


僕は全国各地で自然観察を行いながら、各地で出会った生き物たちの魅力を、ブログやアプリで発信しています。


僕は毎年、数十冊の本や図鑑を購入して読んでいます。


2020年も、例に漏れずたくさんの本を読みました。


というわけで、今回は僕が2020年に買った生き物関連の本の中で特に「買って良かったと思った本4(+1)選」を紹介します!


※ちなみに王道の野鳥図鑑や昆虫図鑑はもう持っていたりして、ちょっとマニアックなラインナップになっています。


王道系のオススメ図鑑は、以下をどうぞ↓




 

2020年に買って良かった生き物の本・図鑑4+1選

①カタツムリ ハンドブック


カタツムリの種類や情報って、ネットではなかなか見つからない


そのため、僕もカタツムリの情報が集められず識別できないものが多かったのでした。


ですが、この「カタツムリ ハンドブック」をゲットしてからは迷宮入りが減りました!


約150種のカタツムリが掲載されているほか、カタツムリに関するコラムもたくさん紹介されていて、とっても勉強になるし単純に面白いです!


ハンドブックなので、サイズもコンパクトでかさばらないのも良い。


これを読んでカタツムリの知識が増えると、街歩きや森歩きでの楽しみ(カタツムリ観察)が増えますよ!

②干潟生物観察図鑑: 干潟に潜む生き物の生態と見つけ方がわかる


僕、全国各地で生き物探索する時、最近密かに楽しんでいるのが「磯」「干潟」での干潟生物観察


普段ブログでは昆虫と鳥の紹介がほとんどですが、干潟生物もめちゃくちゃ面白いんです!


定番のかわいいヤドカリや、面白いカニ、時にはシャコやウミウシに会えることも…!


この「干潟生物観察図鑑」では、干潟で出会える生き物たちをその魅力とともに紹介しているほか、干潟をもっと楽しむための観察方法も紹介されています。


さらに、干潟を取り巻く環境問題の話や、干潟保全・維持における課題についても触れられていて、非常に勉強になる素敵な本です!

③日本産ハバチ・キバチ類図鑑

こちらは価格が20,000円弱くらいする高価な図鑑なので、手を出せる人は多くないかも…。


ですが、ハバチ・キバチの識別に困っている方には超オススメです。


身近だけど情報が手に入らない、代表的な昆虫の1つが「ハバチ」でしょう。


僕も識別できないハバチ類の写真が大量に貯まっていましたが、識別の手掛かりになる武器こそが、この「日本産ハバチ・キバチ類図鑑」です。


図鑑の冒頭でも、

日本産ハバチ・キバチ類の原色図鑑が単独の分類群として出版されるのは本書が初めてである。

と書かれている通り、ハバチの情報は本当になかったんですね。


この図鑑のおかげで、ハバチというグループの全容がようやく見えた気がします。


実際、僕が持っていた迷宮入りのハバチ類の写真がいくらか整理できました。


今後も、ハバチの識別についてはこの図鑑に活躍してもらうことになりそうです!

日本の山ができるまで (五億年の歴史から山の自然を読む)


こちらは生き物とは若干違うのですが、「自然に関する本」ということで紹介します。


僕は全国各地に行きますが、生き物の分布の分断について不思議に感じていたことがあったんですね。


例えば、

・地理的に離れている「伊豆諸島」と「トカラ列島」に生物相の共通点があるのはなぜか?
・カブトガニの分布が離れている(瀬戸内海と、九州北部)のはなぜか?

など。


この本を読んで、これらの疑問のヒントになりそうなのが「地質」でした。


上記の疑問において、完全一致はしていなさそうですが、この本を読んで「地質的な共通点」もありそうだと思ったのですね。


伊豆諸島とトカラ列島は本州近くの離島の火山フロントであることが共通していたり、カブトガニの分布域はほぼほぼある年代の地層の範囲に収まっていたり。


僕は研究者ではないので、これを調査して研究発表などすることはないと思いますが、「地質と生き物の分布って大きな関係がありそうだな」と思ったのです。


この本では、日本の各地質や名山の成り立ちや歴史が、素人でも分かるように整理されて紹介されています。


僕のように日本各地を訪れた経験があると、「あの山は地層的にこんな面白いポイントがあるのか」と過去を振り返りながら楽しく読むことができると思います。


さらに行ったことのある山はもう一度訪れたくなるし、まだ行ったことのない山には「今度行ってみよう!」という気持ちにさせてくれます。


ちょっと難しい言葉や聞き慣れない言葉も多いですが、色々な発見や気付きを与えてくれる本なので、山好き・全国の自然に興味がある方にはオススメです!

弱虫の生きざま

  1. 1として、もう1つ紹介させてください。


こちらは僕が今年執筆した書籍で、「身近な動植物の戦略や生きざまから、僕らの仕事や人生への学びとする」というテーマの本。


「人生戦略」「ビジネス戦略」「人間関係」など、5つのカテゴリに分け、僕らの生活での具体例を交えて学びを紹介しています。


身近な動植物の"意外なすごい一面"を知ることもできるので、ぜひご覧になってみてください!


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