あ、木に鳥がいる!
この鳥ってもしかして、キツツキ ?
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、アカゲラ。
"鮮やかなな赤い羽"がよく目立つ、中型のキツツキです。
キツツキというと山などにしかいないイメージがありますが、アカゲラは低地の林でも見られるんですよ!
ちなみにアカゲラの観察にオススメの季節は「冬」。
その理由も紹介します!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、アカゲラの特徴と魅力を紹介します。
アカゲラは鮮やかな赤い羽の目立つキツツキ
アカゲラは「キツツキ目キツツキ科」に属する鳥。
キツツキ科の鳥はほとんどが「〇〇ゲラ」という名前になっていて、アカゲラというのは「赤いゲラ=赤いキツツキ」という意味です。
名前の通り、アカゲラは"鮮やかな赤い羽"がよく目立つキツツキです。
おしりの赤い羽がよく目立つアカゲラ
ちなみに上の写真はメスの姿です。
キツツキの仲間はオス・メスで頭部に違いがあることが多くて、アカゲラも例に漏れず頭部に差があります。
以下はオスの姿。
アカゲラのオス
メスの頭部は真っ黒でしたが、オスの頭部には赤い部分があります。
アカゲラの体の大きさは、僕が愛用している図鑑によると「24cm」と、コゲラとアオゲラのちょうど中間くらい。
日本最小のキツツキ「コゲラ」
比較的大型な日本固有種のキツツキ 「アオゲラ」
関東の身近な場所でよく見られるキツツキは上の3種で、アカゲラは「中型キツツキ」といったイメージです。
アカゲラが生息する環境と観察におすすめの季節
キツツキというと、山に生息する鳥のイメージありませんか?
しかしながら、アカゲラは確かに山にも生息していますが、平地でも出会える鳥です。
実際、僕が最初にアカゲラに出会ったのは「公園の林(平地)」でした。
公園の林内にある階段を登っていたら、右奥の木の幹を少し大きめの鳥が移動しているのが見えたんですね。
当時は野鳥観察を始めたばかりだったので、その瞬間は何の鳥だかわからず。
でもなんとなくキツツキらしいことは分かって、観察しながら「平地でもこんな大きなキツツキに出会えるんだ!」とめちゃめちゃテンションが上がったのを覚えています。
林といっても、地域によってアカゲラに出会いやすいところとアオゲラに出会いやすいところがあるんですが、いずれにせよ意外と身近な場所にも大型のキツツキは暮らしているんです。
ただ、彼らを観察するにあたっては、「観察しやすい季節」というのがあります。
日本最小のキツツキであるコゲラの場合などは、低い位置で細めの木をつついていたりすることも多いのですが、アカゲラのような中型以上は大型の木の高い位置にいることが多いんです。
そうすると何が問題かというと、夏のような季節は”葉とかぶって観察しづらい”。
しかもアカゲラは「キョッ、キョッ」なんて鳴きながら、かなり頻繁に木々を移動するのでカメラで追うのも結構大変なんです。
なので、木の高い位置を好むアカゲラの観察にオススメの季節は「冬」。
冬ならば、木の上の方を移動したり、樹木の幹をつつく姿も観察しやすいんです。
アカゲラの観察は樹木の葉が落ちた「冬」がオススメ
さらに冬は山から平地に移動してくる個体もいるので、アカゲラの個体数自体も多くなります。
というわけで、アカゲラを観察する場合は、冬に探してみることをオススメします!
アカゲラと同じ分類に属する鳥たち
アカゲラはキツツキ目キツツキ科に属する鳥。同じ分類の鳥たちを以下で紹介しています。
[キツツキ目]
▼
[キツツキ科]
キツツキ科の野鳥の種類と魅力。動物たちのすみかを作る森の大工たち
おわりに:アカゲラを観察しよう!
アカゲラは、赤い羽を持つキツツキ。
この赤い羽は本当に鮮やかできれいなので、ぜひ一度見てもらいたいです。
林的な環境があれば意外と身近な公園などにも暮らしていたりするので、ぜひお近くの公園などで探してみてください!
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