あ、カモメがいる!
カモメって色々種類がいるみたいだけど、このカモメはどんな鳥 ?
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、ユリカモメ。
身近な場所で見られるカモメであり、「都民の鳥」にも指定されているカモメです。
上の写真のユリカモメは冬に見られる姿ですが、夏の姿もユニークで面白いんですよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、ユリカモメの特徴と魅力を紹介します。
ユリカモメは「都民の鳥」に指定されているカモメ
ユリカモメは「チドリ目カモメ科」に属する、カモメの仲間。
冬鳥として飛来し、日本全国に飛来する身近なカモメです。
冬鳥として飛来するユリカモメ
僕は関東周辺で野鳥観察をすることが多いですが、少なくともこのエリアでは湖や大きめの池がある公園、海岸や干潟などで普通に見ることができる鳥です。
ユリカモメは「都民の鳥」に指定されている鳥であり、他のいくつかの市区町村でも「自治体の鳥」に指定されています。
上のページを見ると都民の鳥は、「都民による投票数」で決まったようです。
ユリカモメは、それだけ多くの人にとって身近で馴染み深い鳥だということでしょう。
ユリカモメとウミネコの見られる環境の違い
身近なカモメというと、他にウミネコがいます。
身近なカモメ、ウミネコ
ただし同じ身近なカモメといっても、ユリカモメとウミネコは生息環境が違うのですね。
ウミネコは海岸や漁港でよく見られるカモメですが、内陸地ではほとんど見られません。
先ほど少し触れた通り、ユリカモメは海岸・干潟などにもいますが、湖や池など内陸の水辺でもよく見られます。
東京都では海近くよりも内陸に住んでいる人が多いので、都民にとってはユリカモメの方がより身近な存在なのだと思います。
ユリカモメの夏羽も面白い
ユリカモメは夏になると面白い姿に変身する鳥です。
今まで掲載してきた写真は「冬羽」であり、その姿は以下の通り。
ユリカモメの冬羽
しかしこれが「夏羽」になると、なんとこんな姿になるのです!
ユリカモメの夏羽
頭が真っ黒になっちゃいました。
冬羽とは、かなりイメージが違いますよね?
カモメの仲間は夏羽になると頭が「黒くなるタイプ」と「白くなるタイプ」がいるのですが、ユリカモメは前者のタイプなのです。
※ちなみに夏羽の姿のよく似たズグロカモメという種がいますが、ユリカモメは「くちばしが赤い(ズグロカモメは黒)」という点で見分けることができます。
すると「ユリカモメのユニークな夏羽姿を見てみたい!」と思うものですが…
実は、ユリカモメの夏羽を見られるチャンスは多くはありません。
なぜならユリカモメは冬鳥なので、”夏羽になる時期には北国へ渡っていってしまう”から。
そのため越冬地では、基本的には夏羽の姿は見られないのです。
ところがチャンスは全くないわけではなくて、中には"早めに換羽している個体"もいたりします。
なので「北に渡る直前の3〜4月」には、ユリカモメの夏羽の姿を拝めることがあるんですね。
実際に先ほど掲載した夏羽のユリカモメは、4月に都内で出会ったユリカモメです。
春の時期は、「もう夏羽に換羽しているせっかちなユリカモメ」を探しに行ってみるのも、面白いと思います!
ユリカモメと同じ分類に属する鳥たち
ユリカモメはチドリ目カモメ科に属する鳥。同じ分類の鳥たちを以下で紹介しています。
[チドリ目]
チドリ目の野鳥まとめ|ユニークな水鳥を多く含むグループ
▼
[カモメ科]
おわりに:ユリカモメを観察しよう!
ユリカモメは、「都民の鳥」にも指定されている身近なカモメ。
冬は北国からはるばる身近な場所にやってきてくれるので、シーズンの間に1度は出会いたい鳥です。
大きな池や湖があれば出会える可能性は高いと思うので、ぜひお近くでユリカモメを探してみてください!
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