あ、ピンク色の不思議な花が咲いてるよ！
この植物って、どんな植物？
こんな疑問に答えます。
写真の植物は、ホトケノザ。
まるで動物の口のような姿のピンク色の花。
ホトケノザは不思議さとかわいらしさを合わせ持つ花を咲かせる、シソ科の植物です。
ホトケノザは身近な場所で見ることのできる植物で、春にはそのかわいらしい姿によって彩りを与えてくれるんですよ！
ちなみにこのホトケノザはその魅惑の姿で、僕に野草の世界へ導いてくれた植物でもあります。
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な動植物に出会ってきました。
そんな生き物好きの僕が、ホトケノザの特徴と魅力を紹介します。
ホトケノザはピンク色の魅惑の唇型花を持つ
ホトケノザはピンク色の可愛らしい花をつける「シソ科」の植物です。
ピンク色の不思議だけどかわいい花
花の形は、まるで「ヘビのような小さな動物の口」のようで、不思議な姿ですよね。
ちなみに、このように花びらが上下に分かれる形の花を「唇型花（しんけいか）」と呼びます。
名前に「唇」の文字が入っている通り、花の形が"唇の形のように見える"が名前の由来です。
この"魅惑的な雰囲気"がまた気になるポイントでもあり、心を高鳴らせられる要因なのかもしれません。
シソ科の植物は、この唇型花を咲かせるものが多く、僕はよくシソ科植物の花にドキドキさせられてしまいます笑
ホトケノザの名前の由来
ところで「ホトケノザ」って、変わった名前ですよね。
ホトケノザを漢字で書くと「仏の座」となります。
これは葉が向かい合って付いている部分が、「仏像の台座に似ていること」が由来。
ホトケノザの葉
そう言われて葉を見てみると、なんだか高貴な雰囲気があるような気がしてきま
せんか？
このように、ホトケノザは花だけでなく葉までユニークな植物なのです。
ちなみに春の七草にも「ホトケノザ」と呼ばれる植物が出てきますが、実は今回紹介している植物とは別物。
春の七草の方は「コオニタビラコ」と呼ばれる植物のことを指します。
オニタビラコ（コオニタビラコの写真がなかったので）
コオニタビラコはキク科の植物で、こちらがホトケノザと呼ばれる由来は「葉の広がる様子から」ということです。
植物には色々な呼び名が付けられていて混乱するものも多いですが、その分昔から人との関わりの歴史があるということでしょう。
ちなみに「ホトケノザ」の標準和名は、シソ科の方に付けられています。
ホトケノザは春を彩る身近でかわいい植物
ホトケノザの花は3〜6月頃によく見られます。（秋に咲いていることもあります）
春先の季節になると足元にかわいいピンクの花が見られるようになって、とても嬉しい気持ちになるんですよね。
春になると咲き始めるホトケノザ
畑のような場所のほか、公園や林縁など、身近な植物で見られるのも嬉しい点です。
ちなみにホトケノザは僕に「野草への興味」を持たせてくれた植物であり、個人的にとても思い出深い植物です。
僕の生き物観察は昆虫観察から始まったもので、植物観察は"昆虫のついで"の感覚で始めたものでした。
昆虫観察をしていると野草も目につくので、なんとなく「植物も覚えてみようかな」くらいの感覚で観察を始めたのですね。
あるとき春の公園で虫を探していると出会ったのが、ホトケノザでした。
ホトケノザを始めて見た僕は、その魅力的な姿に惹きつけられました。
まるで生き物の顔のように見える花を見て「こんなに面白い姿の花がいるんだ！」と興味津々となったのです。
もともと虫が好きだった僕にとって、花が「いきものの顔」のように見えたのがスイッチになったのかもしれません。
それから野草にも意識を向け始めると、身近な場所にも面白い植物がたくさんあることに気付きました。
「ただの道端にも、実はたくさんの植物が花を咲かせている。タンポポくらいだと思っていたのに！」という感じです。
野生の多肉植物、マンネングサ
こういうふうに、以前は見えなかったものが見えるようになると、日常生活がどんどん楽しくなっていくんですよね。
あなたが普段歩く通勤路や近くの公園などでも、足元には素敵な動植物がたくさんいるはずです。
身近な場所でもきっと素敵な出会いが待っているはずなので、ぜひ注意を向けてみてください！
おわりに：ホトケノザを観察してみよう！
ホトケノザは、身近な場所で見られる不思議でかわいい植物です。
お近くの公園などでも見られるはずなので、ぜひ足を運んで探してみてください！
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