フヨウの葉にすごい小さくて変わった虫がいる!
この虫って、どんな虫?
こんな疑問に答えます。
写真の虫は、ヒメイトカメムシ。
体長4〜5mmと、とても小さく細長い姿で、まさしく"糸のようなカメムシ"です。
しかしながら、その姿をよく見てみると繊細で美しい。
目を凝らさないと見えないような小ささですが、のぞいてみるととても面白い世界が広がっているのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。
そんな虫好きの僕が、ヒメイトカメムシの特徴と魅力を紹介します。
ヒメイトカメムシは極小だけど美しい姿を持つ
ヒメイトカメムシは、「カメムシ目イトカメムシ科」に属する昆虫。
細長く繊細な姿を持つカメムシです。
繊細な姿のヒメイトカメムシ
脚には細やかなまだら模様があって、芸術的な美しさです。
一般的なカメムシのイメージとはかなり違うので、虫に詳しくなければ、この虫を見て「カメムシだ!」と思う人はあまりいないのではないでしょうか。
また、ヒメイトカメムシはとにかく小さい。
僕が愛用している図鑑「日本の昆虫 1400」では、その体長は4〜5mm。
1円玉の直径が2cmなので、1円玉の半分の半分の幅くらい。
実際に出会ってみると、目を凝らさないとよく見えないくらいの大きさです。
脚の細さなんかはまさしく「糸」のような感じで、写真撮影する時はマクロレンズを使っても結構大変。
ヒメイトカメムシは比較的スローに動きますが、それでもあのサイズで動かれると鮮明な写真を撮るのはなかなか難儀します。
撮影はなかなか難しいヒメイトカメムシ
しかしこれだけ小さな虫にも驚くほど美しいデザインが施されており、その美しい姿をうまく捉えられた時は、めちゃめちゃ嬉しいのです。
ヒメイトカメムシが見られる場所はフヨウ
ヒメイトカメムシはフヨウという植物で見られることが多いです。
フヨウ
というか、僕が今までヒメイトカメムシを見つけられた場所は、フヨウの上ばかり。
ちなみに1匹見つけると、付近には他の個体もいることが多く、タイミングが合えばたくさんのヒメイトカメムシを観察できます。
フヨウの花にいたヒメイトカメムシ
僕の経験上は8〜9月の頃に出会うことが多いので、その時期はフヨウの上を要チェックです!
魅力的な小さな虫たち
ヒメイトカメムシはとても小さな虫ですが、その姿はとても繊細で美しい姿を持つ虫でした。
僕らの身近な場所には、同様に小さくても魅力的な虫たちがたくさん暮らしています。
例えば、以下はミドリグンバイウンカ。
カエルのような顔をしたミドリグンバイウンカ
とってもユニークな姿をしたこの虫も、実は体長5mm前後の極小の昆虫。
他にもごく身近な場所にいる小さな虫を意識して目を向けてみると、美しい虫、かわいい虫、不思議な虫が意外に見つかるのです。
認知度は低く、図鑑に載っていない種も多いですが、彼らの存在に気付くと身近な場所での散歩がとっても楽しくなるんですよ!
ちなみに僕はそんな小さな虫たちを探してしまうので、自宅近くの小さな公園に行っただけでも、必ず「1時間以上」は使ってしまいます。(普通にゆっくり歩くと、1週10分くらいの広さ)
でも小さな生き物たちと出会うことができると、宝物を見つけたみたいに、とっても嬉しい気持ちになるんです。
この感覚を味わうとやみつきになってしまうくらい散歩が楽しくなるので、ぜひ一度身近な場所で小さな虫探しをしてみてください!
他の小さな虫たちについては、以下の記事でも紹介しています↓
ヒメイトカメムシと同じ分類に属する虫たち
ヒメイトカメムシはカメムシ目イトカメムシ科に属する虫。同じ分類の虫たちを以下で紹介しています。
[カメムシ目]
半翅目(カメムシ目)の昆虫まとめ|ストローのような口吻を持つ虫たち
▼
[イトカメムシ科]
おわりに:ヒメイトカメムシを観察してみよう!
ヒメイトカメムシは、繊細な姿の美しいカメムシ。
小さいながらも、見とれてしまうような美しさを持つので、フヨウがあったらぜひ探して観察してみてください!
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