あ、カメムシだ!
カメムシには、他にどんな種類がいるの?
こんな疑問に答えます。
カメムシは「カメムシ目」という分類グループに属する昆虫たち。
このグループにはなんと「約3,000種」もの虫たちが含まれます。
しかしカメムシ目に属する虫たちは幅広く、セミやヨコバイ、アメンボなど様々な虫たちが含まれます。
そこで今回は、特に「カメムシ」のイメージが強いと思われる、「カメムシ科」の虫たちを紹介します。
このグループには、僕らが普段生活する上でも見ることの多い、”慣れ親しんだカメムシたち”が多く属するグループなんですよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。
そんな虫好きの僕が、カメムシ科の昆虫の種類と魅力を紹介します。
カメムシ科の特徴
僕の考える、カメムシ科の特徴は以下の通り。
2. 家でも見られるカメムシたち
1. 馴染み深い姿のカメムシたちが多い
実はカメムシには色々な体型のものがいて、細長かったり、大きなトゲのあるものなど、実に様々。
しかしカメムシ科に属する虫たちの多くは、"カメムシらしい五角形タイプの姿"を持つものが多い。
例えば、「カメムシといえば」くらい代表的なカメムシのチャバネアオカメムシもこの科に属します。
THEカメムシのチャバネアオカメムシ
その他の種も、あまり虫に詳しくなくてもパッと見でカメムシだと判断できる姿のものが多いです。
2. 家でも見られるカメムシたち
カメムシ科に属するカメムシたちは、家に侵入するタイプの種も多く含みます。
カメムシたちが家に侵入する理由は「越冬」のため。
昆虫は変温動物なので、どこで越冬するかというのは死活問題。
そこでカメムシの中には、冬を越すために"人家を利用するものがいる"のです。
人家で越冬する代表的な種として不動の地位を築いているのが、クサギカメムシ。
人家で越冬するクサギカメムシ
他にも、スコットカメムシ、キマダラカメムシなどが人家に侵入することがあるようです。
このように、カメムシ科に属するカメムシたちは、人に身近で慣れ親しんだ種が多いのです!
カメムシ科の昆虫の種類
チャバネアオカメムシ
多くの人が見たことがあるであろう、代表的な五角形の姿のカメムシ。
「代表的な果樹カメムシ」でもあり、様々な植物につくため、よく見かけるカメムシです。
クサギカメムシ
名前の由来は、クサギ=「臭木」という葉が臭い特徴がある植物によくつくこと。
実際はクサギ以外にも様々な植物につきます。
越冬のために人家に侵入する代表種です。
キマダラカメムシ
外来種のカメムシで、もともと台湾や東南アジアなどに生息する虫。
2000年代頃から急速に分布を広げているようで、僕がよく生き物観察する関東エリアでもよく見られるカメムシです。
名前の通り、体にある黄色いまだら模様が目立つカメムシです。
エビイロカメムシ
名前の通り、エビのような色を持つカメムシ。
でも、上の写真はエビっぽくないですよね?
実はエビのような姿をしているのは「幼虫」。
その不思議な姿は、以下の記事で紹介しています!
アカスジカメムシ
赤黒のストライプ模様が"危険な匂い"のするカメムシ。(見た目だけで、危険はありません)
セリ科植物につきます。
ミナミアオカメムシ
もともと南方に分布するカメムシだが、分布拡大中。
東京の公園でも普通に見られます。
クチブトカメムシ
カメムシ科の仲間はほとんどが植物性ですが、クチブトカメムシはなんと肉食性。
イモムシなどを口吻(えさを吸うためのストローのような器官)で刺して体液を吸います。
カメムシ科の昆虫と同じ分類に属する虫たち
カメムシ科の昆虫はカメムシ目に属する虫。同じ分類の虫たちを以下で紹介しています。
[カメムシ目]
半翅目(カメムシ目)の昆虫まとめ|ストローのような口吻を持つ虫たち
おわりに:カメムシ科の昆虫を観察してみよう!
カメムシ科の昆虫は"馴染み深いカメムシの多いグループ"です。
身近な虫ですが、あらためてその姿や行動を観察してみると、発見や気付きがあって面白いですよ。
彼らを家の中や家の近くで見かけたら、ぜひ一度じっくりと観察してみてください!
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