あ、カラフルな姿の鳥がいるよ!
この鳥ってどんな鳥 ?
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、キョウジョシギ。
見ての通り、キョウジョシギはカラフルなまだら模様を持つ、美しい鳥です。
キョウジョシギは「旅鳥」であり、主に春と秋の”渡りの時期”に見られるシギなのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、キョウジョシギの特徴と魅力を紹介します。
キョウジョシギの特徴と魅力
【京女鴫】名前の由来はカラフルなはね模様
キョウジョシギは「チドリ目シギ科」というグループに属する鳥。
特徴的な外見を持つ鳥で、目を引くのが”カラフルなまだら模様のはね”です。
カラフルなまだら模様を持つキョウジョシギ
白・黒・オレンジの色味が、あでやかで美しいですよね。
黒の模様は墨のような深い色味で、”和っぽさ”も感じます。
キョウジョシギの名前は漢字で書くと「京女鴫」であり、その由来はこのまだら模様。
京女鴫の「京女」というのは、”京都の女性の着物姿のように見える”ことから。
そう言われて改めてみると、より上品な姿に見えてきますね。
キョウジョシギに出会ったら、このカラフルなまだら模様に注目です!
夏羽と冬羽で姿が大きく変化
シギ類は"夏羽と冬羽で姿が大きく変化"するものが多いです。
同様にキョウジョシギも、季節によって大きく姿が変化するシギ。
先ほど紹介した姿は夏羽の姿であり、冬は以下のような姿をしています。
キョウジョシギの冬の姿(以下は幼鳥)
こちらの写真は幼鳥と思われるものですが、冬羽もこちらに似た姿をしています。(分かりやすい冬羽になっている写真がありませんでした)
夏羽と比べてカラフルさはなくなり、落ち着いた色味になっています。
鳥たちは夏の時期に派手な姿になるものが多くいますが、これは「繁殖活動」のため。
これらの変身をする鳥は、繁殖期以外はまた換羽をして地味な姿に戻るものが多いのです。
キョウジョシギは、このような季節による姿の変化にも、注目です!
キョウジョシギは旅鳥
主に春と秋に見られる
キョウジョシギは日本の多くの地域で「旅鳥」。
旅鳥は、繁殖地と越冬地の移動の間に日本を通過する鳥たちであり、主に「春」と「秋」に出会えます。
実際、僕もキョウジョシギに出会ったのは、渡りの時期である春・秋ばかり。
干潟や海岸で出会うことが多いです。
とりわけシギ類は、”春と秋のどちらに出会うかで姿が異なる場合が多い”というのも面白いポイント。
先ほど紹介した通り、キョウジョシギは春と夏で姿が異なる鳥であり、出会う季節によって見られる姿が違うのです。
・秋の渡り → 冬羽 or 冬羽に移行中の姿
夏羽に移行中のキョウジョシギ
換羽の進行は個体によって進みが異なっており、「ある個体はほぼ夏羽だけど、別の個体は絶賛換羽中」のように、同じ種でも見た目がバラバラだったりします。
「今日はきれいな夏羽になっている個体に出会えた!」のような個体ごとの観察の違いがあるのも、シギ類観察の楽しいところです。
キョウジョシギを観察する時は、ぜひ個体ごとの換羽進行の違いも意識して観察してみてください!
キョウジョシギと同じ分類に属する鳥たち
キョウジョシギはチドリ目シギ科に属する鳥。同じ分類の鳥たちを以下で紹介しています。
[チドリ目]
チドリ目の野鳥まとめ|ユニークな水鳥を多く含むグループ
▼
[シギ科]
おわりに:キョウジョシギを観察してみよう!
シギの仲間は似た姿のものも多く、識別に困るものも多い鳥たちです。
しかし、キョウジョシギは夏羽・冬羽共にシギ類の中ではユニークな姿をしているので、見分けやすいのもポイント。
特に夏羽は着物衣装のような姿で存在感が増しているので、ぜひ探して観察してみてください!
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