ネイチャーエンジニア いきものブログ

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日本の昆虫1400|オススメ昆虫図鑑!生体写真で掲載種も多い

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この前見つけた虫のことを調べたい!

オススメの昆虫図鑑はある?

こんな疑問に答えます。


ネイチャーエンジニアの亀田です。


僕は年間100回以上全国各地で生き物観察をしています。


各地の生き物観察で出会った昆虫を調べるのに愛用している図鑑の1つが、以下の「日本の昆虫1400(全2巻)」!



この図鑑は僕が昆虫観察を始めた頃から今でもずっと愛用しており、ぜひおすすめしたいものです。


ということで今回は、「日本の昆虫1400」の特徴とおすすめポイントを紹介します!




 

昆虫図鑑「日本の昆虫1400」の特徴とオススメポイント

「日本の昆虫1400」の主なオススメポイントは、大きく以下の3点。

1. コンパクトながら1400種以上を掲載
2. 生体写真で掲載されている
3. 写真の方向が統一&白バックで見やすい


1. コンパクトながら1400種以上を掲載

まず注目したいのが、その掲載種数


昆虫は「生物の中で最も種数の多い分類群」と言われるほどたくさんの種類がいる生き物たちです。


例えば、日本のチョウ目の昆虫だけでも約5,000種もいるほどです。


クジャクチョウ
クジャクチョウ


本書では名前に1400とついている通り、2巻で「約1400種」もの昆虫が掲載されています。


専門的な分厚い図鑑のものでは非常に多くの種が掲載されているものもありますが、そうではない一般的な図鑑でこれほどの種数が掲載されている図鑑はあまりありません。


また、専門的な図鑑であるほど「チョウ」や「ハチ」など特定の分類に特化したものが多いです。


しかし、本書では各グループがバランスよく掲載されており、幅広い虫たちのことを知ることができます


しかも「ポケット図鑑」であり、縦の長さも15cm程度と非常にコンパクト!


ハチの仲間の識別が難しい!」などで、特定の分野の虫を深く知るには、分類ごとに特化した図鑑を使うのが良いかもしれません。


でも「昆虫の世界の全容を知る」というのだと、この図鑑はピッタリだと思います!

2. 生体写真で掲載されている

日本の昆虫1400では、「生体写真」が掲載されています。


昆虫図鑑では「標本写真」が使われているものも多いのですが、本書では”生きている虫の写真”にこだわっています。


著者の方は、本の前書きでそのこだわりの理由を、

標本では失われてしまう微妙な色彩や質感、生きている昆虫の魅力を見られる図鑑が作りたかった


とおっしゃっています。


この言葉の通り、昆虫は"生きているかどうかで印象が大きく変わる"ことがあります。


例えば、アカスジキンカメムシというカメムシは、宝石のように美しい姿を持つカメムシです。


「歩く宝石」とも呼ばれるアカスジキンカメムシ
アカスジキンカメムシ


ところが、この赤と緑の輝きは生体ならではのもので、実は"死ぬとその美しさを失ってしまう"のです。


標本写真は形態の細かな違いを確認したり、チョウの裏ばねのような、「普段なかなか見えない部分」を確認するにはとても便利です。


しかしアカスジキンカメムシのように、標本では表現できない昆虫の姿や美しさというのがあり、「野外で発見する昆虫の魅力」は、生体写真の方が伝わりやすいのです。


多くの人は、「基本的に野外で見つけたものを図鑑で探す」という使い方が多いと思うので、生体写真が掲載されている本書は、野外で見た印象と近い形で昆虫が探せるというのもメリットです!




3. 写真の方向が統一&白バックで見やすい

この図鑑は、写真が「見やすいフォーマットになっていること」も特徴的です。


そのポイントは、

・虫の写真の方向が統一されている
・白バックである

です。


虫の写真の方向が統一されている方が見やすいのは想像しやすいと思うのですが、もう1点は白バック


白バックというのは、白い背景で撮影された写真のこと。


普通に野外で写真を撮った場合、例えば黒い脚を持つ虫だと、土と色が重なって境目が分かりづらくなることもあります。


しかし、白バックの手法で撮影すると、細部まではっきりと確認することができます


昆虫は、触覚や脚の一部分が識別ポイントになったりもするので、それらのポイントが見やすいのは非常に助かるのです。

まとめ

日本の昆虫1400」は僕が昆虫観察を始めた頃からずっと愛用している、オススメの図鑑です。


種数と見やすさを兼ね備えた本なので、図鑑を探している方はぜひ候補として検討してみてください!


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