すいっちょん、って鳴いてる虫がいるよ!
この虫は、どんな虫?
こんな疑問に答えます。
写真の虫は、ハヤシノウマオイ。
ハヤシノウマオイは秋に鳴く代表的な虫の1種です。
その鳴き声はというと、
と、実にユニーク。
この鳴き声は、彼らの名前の由来にもなっているのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。
そんな虫好きの僕が、ハヤシノウマオイの特徴と魅力を紹介します。
ハヤシノウマオイは細長い姿のキリギリス類
ハヤシノウマオイは「バッタ目キリギリス科」というグループに属する昆虫です。
細長い体型をしていて、頭部から胸にかけて濃い褐色帯があるのが特徴的です。
細長い姿のハヤシノマオイ
ハヤシノウマオイの全長は大きいもので5cmほどにもなりますが、細長い体型をしていて、威圧感は弱めです。
同じく5cm程度のキリギリスであるヤブキリなどは結構ごついイメージですが、こちらと比べるとずいぶんと華奢に見えます。
ヤブキリ
ちなみに、ハヤシノウマオイには姿の非常によく似たハタケノウマオイという種がいます。
両者を見た目で見分けるのは難しいのですが、鳴き声が明らかに違うことで識別できます。(後述します)
ハヤシノウマオイの鳴き声
ハヤシノウマオイは、秋に鳴く代表的な虫の1種です。
その鳴き声というのが、
というもの。
これがなかなか小気味良い音で、この音を聞くと僕はなんだか楽しい気持ちになります笑
なお、名前の「ウマオイ」というのはこの鳴き声が由来。
「馬子が馬を追う時の声」に似ていることからつけられたそうです。
「一体どんな声を出すんだろう?」と気になって馬追する様子をWebで調べてみたのですが、見つからず…。
今も謎のままで、どんな声なのか気になっております。
ちなみに、先ほど少し触れたハタケノウマオイの方の鳴き声は、
とテンポが早いです。
ハヤシノウマオイの生息場所
ハヤシノウマオイの「ハヤシノ」の方は生息地を表しています。
名前の通り"林"で、真夏〜秋までその面白い鳴き声を聞かせてくれる虫なのです。
林に生息するからハヤシノウマオイ
ハヤシノウマオイは夜行生でもあり、目視で見つけるのはなかなか難しいです。
ただ声が特徴的なので、先ほど紹介した「鳴き声」を聞き分けができるれば、かなり場所を特定しやすくなります。
また林の中だけではなく、林縁(林の外側)で見ることも多く、林の周辺全体で出会える可能性があります。
時には目立つところに出て鳴いていることがあるので、そんなチャンスがあるときはじっくり観察させてもらいましょう!
ハヤシノウマオイと同じ分類に属する虫たち
ハヤシノウマオイはバッタ目キリギリス科に属する虫。同じ分類の虫たちを以下で紹介しています。
[バッタ目]
直翅目(バッタ目)の昆虫まとめ|脚(あし)が強く発達した虫たち
▼
[キリギリス科]
おわりに:ハヤシノウマオイを観察してみよう!
ハヤシノウマオイは、秋を彩ってくれる魅力的な虫の一種です。
そのとってもユニークな鳴き声はとっても面白いので、秋にはぜひこの声に耳をすませてみてください!
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