かわいいピンク色の花をつけた植物がいるよ!
この植物って、どんな植物?
こんな疑問に答えます。
写真の植物は、ヒメオドリコソウ。
葉の間から、かわいらしいピンク色の花を咲かせる植物です。
また、春になると河川敷や畑などで場所で見られる、身近な「春の植物」でもあるのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な動植物に出会ってきました。
そんな生き物好きの僕が、ヒメオドリコソウの特徴と魅力を紹介します。
ヒメオドリコソウの花と名前の由来
踊り子のような姿の唇型花
ヒメオドリコソウは、「シソ科」というグループに属する植物です。
ヒメオドリコソウは、動物の頭のようなピンク色の花がかわいらしいです。
かわいいピンク色の花を持つヒメオドリコソウ
ちなみにこの花の形は「顔」や「唇」のようにも見えますよね。
その様子からこのタイプの花は「唇型花(しんけいか)」と呼ばれ、シソ科の植物によく見られます。
僕はシソ科の花がよくセクシーに見えて魅力的に感じることが多いのですが、それはこの花の形の影響なのでしょうね。
また、ヒメオドリコソウの名前も花が由来となっています。
その由来とは、花の様子が「笠をかぶる踊り子が舞っているように見えること」です。
僕の場合、踊り子というとRPGのキャラとして登場するダンサー的な姿をイメージしてしまい、すごくピンとは来ないのですが…
花からは「動きを感じるダイナミックな印象」は確かに感じられます。
在来植物の元祖オドリコソウとの違い
ちなみに、実はヒメオドリコソウは帰化植物(人為的に海外から持ち運ばれて野外に定着した植物)です。
一方、日本の在来植物に元祖「オドリコソウ」がいます。
オドリコソウ
オドリコソウの方が背丈が大きく(50cmほど)、花も大きく存在感があります。
ヒメオドリコソウはこの元祖オドリコソウと比べて、小さいので「ヒメ(姫)」とついているのですね。
地域にもよりますが、今はオドリコソウよりもヒメオドリコソウの方が身近にたくさん見られます。
ヒメオドリコソウは春の花
ヒメオドリコソウは3月くらいになると花を咲かせる、「春の花」です。
段々と暖かくなってきた頃にそのかわいらしい花を見ると、嬉しい気分になるものです。
春に花を咲かせるヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウと同時期に花を咲かせる植物もたくさんいて、オオイヌノフグリやホトケノザなどと一緒に花を咲かせている場面をよく見ます。
見られる場所は畑や河川敷、道端など身近な場所に多いです。
このうち、ホトケノザはヒメオドリコソウと似た花をつけるシソ科植物なのですが。
ホトケノザ
花が咲く時期も一緒で同じような場所におり、しかも花も似ているので、ヒメドリコソウと混同されがちな植物です。
僕も自然観察を始めた頃はよく「どっちがどっちだっけ?」となりました。
両者の花1つ1つの形は似ているのですが、
・ヒメオドリコソウは、上の方の葉が赤みがかる
といった特徴で識別することができます。
おわりに:ヒメオドリコソウを観察してみよう!
ヒメオドリコソウは、身近な場所で見ることのできるかわいらしい植物です。
春にはよく群れて咲いていたりしますので、見つけたらぜひじっくりと観察してみてください!
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