代表的な青い鳥「瑠璃三鳥」というのがあるらしい!
瑠璃三鳥には、どんな鳥たちがいるの?
こんな疑問にお答えします。
瑠璃三鳥とは、「日本で見られる美しい青い鳥たち3種」のことです。
今回は3種それぞれの見どころや見られる場所などについて、比較しながら紹介してみました!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、瑠璃三鳥の特徴と魅力を紹介します。
瑠璃三鳥とは
瑠璃三鳥とは、「日本で見られる美しい青い鳥たち3種」のことです。
瑠璃三鳥には、オオルリ・コルリ・ルリビタキの3種が選ばれています。
オオルリ
コルリ
ルリビタキ
どの鳥もとても美しく魅力的ですが、個別に見てみるとそれぞれが異なる特徴を持っています。
というわけで、3種をさまざまな観点で比較してみようと思います。
瑠璃三鳥の比較
青さの比較
瑠璃三鳥の瑠璃色(=青色)はどの種のものも美しいですが、その青の魅力は種ごとに異なっています。
光の当たり具合や個体ごとに見え方は変化しますが、概ねの傾向は以下のような感じです。
・コルリ = マットな(光沢のない)王道ブルー
・ルリビタキ = 水色味のある、明るいブルー
それぞれ「青い鳥」ではありますが、種ごとに違う青さを持っているんですよね。
さらに、「その鳥と出会った環境」によっても、見え方が変わるかもしれません。
例えばオオルリは夏の山や沢などでよく見られるため、緑色の山をバックにした"自然度の高い場所での青"が印象的に映ります。
一方のルリビタキは冬に出会うことが多く、背景が茶色っぽくなるため、その分ルリビタキの青がひときわ鮮やかに見えるかもしれません。
このように「青い鳥」と言っても、種や状況によって色々な感じ方ができるのです!
見られる時期と場所の比較
見られる時期は、その鳥が「渡り(季節に応じた長距離移動)」をするかに大きな影響を受けます。
瑠璃三鳥の3種の渡り鳥の区分と見られる場所は以下の通りです。
・コルリ = 夏鳥。標高1000m程度以上の山で見られる
・ルリビタキ = 漂鳥。夏は亜高山(標高1500m程度以上)の針葉樹林、冬は平地で見られる
上記を見ると、オオルリとコルリは「夏鳥」になっているため、日本では夏にしか出会えません。(渡り途中も考慮すると、春・秋にも出会える可能性はあります)
またコルリは標高1000m以上の山でしか見られないため、瑠璃三鳥の中でも特に出会うのが難しいです。
なかなか見られないコルリ
一方、ルリビタキは「漂鳥」になっています。
漂鳥とは、季節によって平地と山地の移動はするものの、海を越えるような移動はしない鳥たちです。
そのため、ルリビタキだけは一年中出会えるチャンスがあります。
冬は平地でも見られるルリビタキ
ちなみに1年中出会えることと、特定の季節だけ見られること、どちらが良いのかというのはありません。
1年中見られる鳥であれば、越冬期の過ごし方・繁殖期の過ごし方それぞれの行動の観察が可能です。
一方の渡り鳥は特定の季節に彩りを加えてくれて、毎年の出会いが楽しみになったりします。
このように、渡り鳥も渡り鳥でない鳥も、それぞれの楽しみ方があるのです。
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鳴き声の比較
「鳴き声(さえずり)」は鳥の主な楽しみ方の1つです。
鳴き声は種ごとに大きく異なり、瑠璃三鳥においても三者三様の鳴き声を持ちます。
・コルリ = 「チッ、チッ、チッ…」という前奏 → 「チーチュルチーチュルチーチュルリ!」と強く大きな声を出す
・ルリビタキ = 「ヒリョリョリョリリ…」と澄んだ口笛のような鳴き声
ちなみにオオルリは「日本三鳴鳥」という、日本を代表する美しい鳴き声を持つ鳥3種にも選出されている鳥です。
山を歩いている時に聞こえてくるヒーリングボイスは、思わず聴き入ってしまうほどに美しいです。
美しい鳴き声を持つオオルリ
※鳴き声はYouTubeで聞くことができます▼
瑠璃三鳥は視覚からの情報に注目した称号ですが、ぜひ聴覚でも楽しんでみてください!
おわりに:瑠璃三鳥を観察してみよう!
瑠璃三鳥は、日本を代表する美しい青い鳥たちです。
彼らに出会えた時はとってもハッピーな気持ちにしてくれること間違いなし。
彼らが見られる環境に行って出会うことができた際は、ぜひその美しい姿をじっくりと観察してみてください!
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