おだんごみたいな、まんまるのかわいい鳥がいた!
この鳥は何ていう鳥?
こんな疑問にお答えします。
エナガは、団子のようなまん丸の可愛らしい姿で人気の鳥。
さらに、よく動いて動きもキュートなので、なおさら可愛く見える小鳥です。
そんな可愛いエナガですが、実は「肉食系の一面」も。
このように見どころたくさんのエナガは、1年中身近な環境で見ることのできる嬉しい鳥なんですよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、エナガの特徴と魅力を紹介します。
※動画版はこちら▼
- エナガはまるくてかわいい小鳥
- エナガの群れに囲まれるとたまらない【鳴き声はジュルル】
- エナガは意外に肉食系の小鳥
- エナガは身近な場所で見られる留鳥
- 北海道亜種「シマエナガ」
- エナガに近い種類の鳥たち
- エナガと同じ分類に属する鳥たち
- おわりに:身近なかわいい野鳥エナガを観察しよう!
エナガはまるくてかわいい小鳥
エナガは、とにかくかわいい姿が特徴的な小鳥です。
かわいい姿のエナガ
かわいさのポイントとしては、以下のような点が挙げられるでしょう。
・つぶらな瞳
・小さなくちばし
・よく動き、可愛い仕草をする
このように、エナガはマスコット感満載のかわいすぎる小鳥なのです!
とりわけ「小さな姿」というのは、かわいらしさを演出する上で大きな武器になります。
僕の愛用している野鳥図鑑を見ると、エナガの全長は14cmとなっています。
スズメは15cmなので、同じくらいと思ってしまいますが、実際に見た時の印象はもっと小さいです。
なぜかというと、図鑑記載の全長は尻尾の長さも含まれているため。
エナガの尻尾は「全長の1/2くらいの長さ」があり、胴体部分はスズメよりも小さいのですね。
尻尾の長いエナガ
なので、スズメよりももっとちょこまかとして、非常にキュートな印象を受けます。
ちなみにこの尻尾の長さこそが、エナガ=柄長の名前の由来。
長い尻尾がひしゃくの柄(え)に見立てられ、「柄が長い=エナガ」となったようです。
エナガの群れに囲まれるとたまらない【鳴き声はジュルル】
エナガは基本的に群れで行動します。
単体でもかわいい上に、それが群れるのだからたまらないですね。
エナガは「ジュルル」と特徴的な鳴き声を持ちます。
エナガの群れでは、この鳴き声が頭上の至る所から聞こえ、大変賑やかになるのです。
「ジュルル」「ジュルル」とエナガの群れが徐々に近づいてきて、最終的に真上を飛び交ってくれる状況は大変嬉しいものです。
彼らが暮らす林などでは割とよく遭遇するので、ぜひこの嬉しい体験をしてみてください!
エナガは意外に肉食系の小鳥
エナガはとっても可愛い姿の鳥に反して、その姿に似合わず、食性はがっつり肉食。
枝から枝へと飛び移りながら、主に小さな虫などを食べます。
食性だけでなく、エナガはとっても可愛い姿に反して行動も大胆。
例えば、僕はこんな様子を見たことがあります。
3月の早春の季節、森を歩いていたら、エナガを少し前の木の上で見つけました。
「何やら一生懸命動いてるなー」と思ってその様子をよくよく見てみると、エナガが容赦無くクモの巣を破壊していたんです。
激しくつついて破壊したあと、クモの巣を奪って飛んで行きました。
かわいい姿に似合わず大胆にクモの巣を壊しまくる姿を見た僕は、正直呆気に取られてしまったのでした。
意外と肉食系のエナガ
しかし実は、この行動には理由があります。
エナガはクモの巣を「巣作り」に使います。
クモの糸を、他の巣材であるコケなどをつなぎ合わせるのに使うのです。
僕が見たのは3月頃ということもあって、巣材集めをしていたのでしょう。
よく知らずに巣を破壊しているエナガを見ると随分と荒っぽい行動に見えますが、エナガの小さな体では力一杯に引き抜かないとクモの糸を集められないのだと思います。
生き物の行動は、背景を知ることで全然違ったものに見えるものです。
エナガは身近な場所で見られる留鳥
エナガは、海を超えて長距離移動するような「渡り」をしない留鳥。
つまり、1年中身近で見られる野鳥なのです。
林がある公園などでは多くの場所で見られ、街中の街路樹などでも見られることがあります。
エナガのようなかわいらしい野鳥が身近に見られるなんて、とても嬉しいですね!
北海道亜種「シマエナガ」
渡りをしない留鳥は生息地域ごとに分化して、地域ごとに亜種がいることが多いです。
エナガにも亜種がいて、例えば北海道には「シマエナガ」という亜種がいます。
北海道で見られるシマエナガ
眉毛がなく、真っ白い体で、よりマスコット感がパワーアップしています。
もしかしたら、エナガは聞いたことがなくても、シマエナガの方は聞いたことのある方がいるかもしれません。
シマエナガはバードウォッチャー以外にも人気の鳥で、アイドルさながらにテレビで紹介されたり、本もたくさん発売されている鳥なのです。
僕も北海道でシマエナガを観察しましたが、やっぱり真っ白な姿の小鳥は可愛いです。
ただ真っ白な彼らを観察する一番のシチュエーションは、やはり雪景色の中にいるところ。
真っ白な雪の中にいるシマエナガは、まさに北海道らしさを感じる姿ではないでしょうか。
北海道に行ったらぜひ出会いたい鳥の一種ですね!
エナガに近い種類の鳥たち
カラ類
カラ類は、「〇〇カラ」という名前の小鳥たちのことを指します。
カラ類の代表、シジュウカラ
このカラ類は混群という、複数種の鳥たちの群れを作って行動をすることがあります。
その混群には、エナガが含まれることも多い。
林などで混群に遭遇したら、カラ類たちだけでなく、群れに紛れている他の鳥たちを探すのも面白いんですよ!
その他のカラ類についても以下で紹介していますので、ぜひご覧ください↓
おわりに:身近なかわいい野鳥エナガを観察しよう!
実は僕は野鳥観察をする前はエナガを知りませんでした。
エナガを知ったときは、身近にこんなかわいい鳥がいるんだと驚き、ワクワクした記憶があります。
エナガのように魅力的な野鳥たちは実は身近な場所にたくさん暮らしていますので、ぜひ身の回りで野鳥を探してみてください!
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