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船に乗っていたら、かっこよく飛んでいる鳥を見たよ!
この鳥はどんな鳥なのかな?
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、オオミズナギドリ。
オオミズナギドリは、春〜夏に船に乗ると高確率で見られる海鳥です。
名前の由来でもある、”翼で水面を切る(薙ぐ)”ような飛翔姿にも注目です!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、オオミズナギドリの特徴と魅力を紹介します。
オオミズナギドリは航路で見られる代表的な海鳥
オオミズナギドリは「ミズナギドリ目ミズナギドリ科」というグループに属する鳥。
ミズナギドリにも色々な種類がいるのですが、その中でも出会いやすい種です。
海上のオオミズナギドリ
パッと見の雰囲気はカモメっぽくもあるのですが、より翼が長くスマートな姿をしています。
オオミズナギドリは体の色味が白&褐色で、「頭部がごま塩模様」になっているのが特徴です。
なおオオミズナギドリは基本的に「夏鳥」であり、春先に日本近海にやってきて繁殖をします。
そのため、春〜夏に船に乗った時には高確率で見られます。
僕は毎年シーズンに1度は船からの野鳥観察をするのですが、航路で最初に登場して楽しませてくれるのは、大抵このオオミズナギドリです。
オオミズナギドリの飛翔
オオミズナギドリを含むミズナギドリを観察する時に注目したいのが「飛翔」です。
先ほど触れた通り、見た目はカモメに雰囲気が似ているのですが、その飛翔姿は全く異なります。
同じく海上で出会ったとしても、カモメ類は比較的高い位置をゆっくり飛ぶのに対し、ミズナギドリ類は海面に近い位置を滑翔するように飛びます。
オオミズナギドリは大きな群れになっていることも多く、大群が海面を軽やかに飛ぶ姿は、見ていて気持ちいい!
オオミズナギドリの飛翔
このような”翼で水面を切る(薙ぐ)”ように見えることこそが、「ミズナギドリ(水薙鳥)」の名前の由来にもなっています。
ちなみにミズナギドリの仲間でも種によって飛翔の仕方が微妙に異なり、それが種の識別ポイントにもなったりします。
航路での野鳥観察では観察時間がすれ違いざまの短い間しかないので、動きで鳥を識別できると非常に有利ですね。
もし船に乗った時は、ミズナギドリの飛翔にも注目してみてください!
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オオミズナギドリは岸からも見られる
実はオオミズナギドリは、岸からも観察できます。
ただ意識していないと、その存在に気付きづらいです。
海というと、障害物がほとんどないので見渡しが良いように思いますよね?
ところが、鳥がうまいこと保護色になっているのか、それとも距離の遠さによる空気の歪みによるものなのか、肉眼では視認しづらいのです。
肉眼では何も見えないように思っても、双眼鏡やカメラで遠方を確認すると「こんなにいたの!?」と思うくらいの大群が飛んでいることも。
オオミズナギドリの群れ
この現象は船の上からでも同様なのですが、船では自然と遠くの鳥を探しますが、陸からの場合ではより意識的に鳥を探す必要があります。
もし海岸に行った際は、鳥の姿が見えなくても意識して遠くの海上を確認してみてください。
意外な鳥との出会いもあるかもしれませんよ!
おわりに:オオミズナギドリを観察してみよう!
オオミズナギドリは、船の上からの野鳥観察では定番で出会える鳥です。
もし船に乗ったり海に行くことがあれば、ぜひ彼らを探して観察してみてください!
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