初夏の良い季節!外で昆虫観察しよう!
初夏にはどんな昆虫に出会えるのかな?
こんな疑問にお答えします。
初夏は昆虫観察にぴったりな季節!
見られる虫の種類も多く、とてもにぎやかな季節です。
特に”初夏の季節ならではの虫”には、魅力的な生き物も多いのです!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。
そんな虫好きの僕が、初夏に見たい虫たちを紹介します。
初夏は昆虫観察するのに良い季節
初夏は昆虫観察にぴったりな季節です!
というのも、
・見られる虫の種類が多く、とてもにぎやかな季節
だからです。
というわけで、紹介したい虫はたくさんいるのですが、その中でも特に”初夏の時期ならではの虫たち”を紹介します!
初夏に見たい虫たち
ホタル
初夏の虫として外せない虫が、「ホタル」です。
暗闇の中で光るホタル
“光るホタル”といえばゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルなどが代表的です。
ゲンジボタル
これらのホタルが光る理由は、オスとメスのコミュニケーションであり、街灯などの強い光がある場所を避けて活動します。
そのためホタルが見られるのは必然的に「暗闇」となります。
暗闇の中で点滅を繰り返す生命の光は、実に不思議で神秘的な光景です。
そもそも日常で真っ暗闇の中で過ごす体験自体が少ないため、ホタル観察というのは、現代生活ではなかなか得られない非日常の体験となるでしょう。
僕自身、ホタルを観察する時は「いつもとは別の世界にいて、ふわふわとしていけど何か心地よい」というような、夢を見ているような不思議な感覚を味わっています。
ちなみにホタルには”光らないホタル”もいて、これらのホタルも多くが初夏に見られます。
光らないホタル「ムネクリイロボタル」
ホタルと言えば光るホタルが注目されがちですが、初夏には光らないものも含めて、たくさんの魅力的なホタルが見られるのです!
ゼフィルス
ゼフィルスは”初夏の季節限定で見られるシジミチョウたち”です。
このゼフィルスという名前は「そよ風の精」という意味があって、初夏の心地よい気候を表しているのです。
それとゼフィルスは人気のあるチョウたちでもあります。
というのも、ゼフィルスの仲間には美しく華やかな姿を持つ物が多い。
例えばミドリシジミの仲間は、はねを広げると見える輝く緑色が美しいです。
緑色のはねが美しいミドリシジミの仲間(写真はフジミドリシジミ)
また、ウラナミアカシジミは黄色の地に黒い斑点が入ったはねを持つ、カラフルでかわいい種です。
カラフルなはねを持つウラナミアカシジミ
これらゼフィルスは森林性のチョウであり、初夏の爽やかな季節に彼らを探しながら森を散歩するのは、実に最高に贅沢な体験なのです!
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オトシブミ
オトシブミは「植物の葉の上」で生活するため、見つかる場所も葉の上であることが多いです。
エゴツルクビオトシブミのメス
そして「ゆりかご=揺藍(ようらん)」を作る習性がユニークです。
オトシブミのゆりかご
オトシブミの名前の由来も、このゆりかごが地面に落ちている様子が、江戸時代の手紙であった「落とし文」に似ていることから来ています。
またオトシブミというと、ゆりかごの方に注目されて、虫自体の姿はあまり認知されていないように思いますが、実は虫の姿もユニークかつ多様でとても面白いです。
例えば、先ほど紹介したエゴツルクビオトシブミの「オス」は非常に長い首を持ちます。
エゴツルクビオトシブミのオス
この長い首は、メスを奪い合う時などに「どちらが長いか」で優劣を決めるのです。
面白いですよね。
このほかにも、種ごとに「美しい姿を持つ」「模様が面白い」など、素敵な魅力を持つものばかりです。
オトシブミは山に行くとより多くの種に会えることが多いので、登山をする時などは合わせてオトシブミにも注目してみてください!
初夏の季節の弱点
ところで、初夏の季節には1つ弱点があります。
それは「梅雨時期で、雨の日が多いこと」。
この時期は気候的には最高なんですが、雨の日だと虫の出も悪いし、なかなか自由に散策ができません。
なので初夏の探索では、天気予報をこまめに確認して、”観察に行けるタイミングをできるだけ逃さない”ということが大切です。
それでもどうしても雨になった時は、スマホアプリなどで虫を楽しむのも手です。
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