あ、ガがいるよ!
この蛾って、どんな種類のガなの?
こんな疑問にお答えします。
写真の蛾は「ヒトリガ科」というグループに含まれる蛾です。
ヒトリガ科に含まれる仲間は多様な姿を持っていいて、中には芸術的なデザインを持つ仲間も多くいます。
さらに幼虫時代の姿も面白く、ヒトリガ亜科の仲間の幼虫は「熊毛虫(クマケムシ)」と呼ばれたりします!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。
そんな虫好きの僕が、ヒトリガ科の昆虫の魅力と種類を紹介します。
ヒトリガ科の昆虫の特徴と魅力
ヒトリガ科は「チョウ目」というグループに属する昆虫たちです。
僕が思う、ヒトリガ科の代表的な特徴は大きく2つ。
2. 幼虫が毛むくじゃら
1. 成虫の多様で美しいはね
ヒトリガ科の成虫の中には、”芸術的”とも言えるような美しいはねを持つものが多いです。
しかしながら、ヒトリガ科の仲間は実に多様で、その美しさの方向性も種によってかなり違います。
どのように多様かというと、ヒトリガ科は以下の3つの亜科に別れており、亜科ごとにかなりタイプが異なるのですね。
・コケガ亜科
・カノコガ亜科
例えば、ヒトリガ亜科に含まれる仲間は、単色の地にシンプルな模様が描かれているようなものが多い。
スジモンヒトリ
蛾のはねには様々な色がたくさん組み合わされていたり、グラデーションが複雑に掛かっているものも多いので、非常にスッキリした美しさをしています。
また、コケガ亜科に属する「コケガ」の仲間は、まるでアートのような複雑な模様を持つものが多いです。
スジベニコケガ
一方で、同じコケガ亜科の仲間でも「ホソバ」の仲間は、ほとんど柄のないシンプルなデザインのものが多い。
ホソバの仲間
このように、ヒトリガの成虫は実に多様な姿をしているのです。
2. 幼虫が毛むくじゃら
ヒトリガ科に属する幼虫たちは毛むくじゃらで、いわゆる「毛虫」の姿をしています。
特にヒトリガ亜科の仲間の幼虫は「熊毛虫(クマケムシ)」と呼ばれます。
その由来は、”毛むくじゃらの姿が熊のようであること”です。
熊毛虫と呼ばれる幼虫
ヒトリガ亜科以外の種も、幼虫時代は毛虫の姿をしており、これはヒトリガ科の幼虫の共通点でもあります。
このように、ヒトリガ科の昆虫の仲間を観察する時は、成虫だけでなく幼虫に注目するのも面白いのです。
ヒトリガ科の昆虫の種類
・シンプルな模様を持つ「ヒトリガ」
・芸術的な模様を持つ「コケガ」
・無地のものが多い「ホソバ」
・鹿の子模様が特徴的な「カノコガ」
というように、グループごとに多様な特徴が見られます。
■ ヒトリガ
■ コケガ
■ カノコガ
おわりに:ヒトリガ科の昆虫を観察してみよう!
ヒトリガ科の仲間は、多様な面白さを持つ昆虫たちです。
蛾の成虫の多くは夜行性であり、姿を見る機会はあまり多くはないかもしれませんが、ヒトリガの幼虫は昼からよく歩いています。
身近な公園などでも「熊毛虫」がいるはずなので、ぜひ探して観察してみてください!
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