ナツアカネとアキアカネの違いが分からない!
どこで見分ければいいの?
こんな疑問にお答えします。
身近な赤とんぼに、「ナツアカネ」と「アキアカネ」がいます。
両方とも、名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?
この2種は身近な赤とんぼながら、実は見分けはなかなか難しいです。
しかしこの2種を見分けられると、秋の季節の散歩を少し楽しくなりますよ!
ということで、今回はナツアカネとアキアカネの違い・見分け方について紹介します。
ナツアカネとアキアカネは代表的な赤とんぼ
ナツアカネとアキアカネはともに「トンボ目トンボ科」というグループに属する昆虫で、身近かつ代表的な赤とんぼの仲間です。
ナツアカネ
アキアカネ
ちなみに「赤とんぼ」というのは一種のことを指すわけではなく、「トンボ目トンボ科アカネ属」というグループに含まれる複数種のトンボのこと。
そのため、身近な場所で見られる「赤とんぼ」には、実は様々な種が含まれているのです。
赤とんぼには多種が含まれますが、以下のような特徴を持つものを見たら、ナツアカネかアキアカネである可能性が高いです。
・はねが全部透明
・胸部側面に太くはっきりした黒条が3本あり、真ん中は途中で切れる
ナツアカネとアキアカネの違いと見分け方
ナツアカネとアキアカネですが、この2種は身近な赤とんぼながら、見分けるのは結構難しかったりします。
この2種の見分け方を、「外見」と「習性」の2つの観点で紹介します。
外見の違い
2種の見分ける時に注目する場所は「胸部側面の黒条」です。
両種、3本ある黒条の真ん中は途中で途切れるのですが、その途切れ方が以下のように異なるのです。
・アキアカネ(右):先端が細長く伸びる
この特徴はオス・メス共に共通のものなので、外見で見分ける際の大事なポイントです。
しかし、この黒条が水平なのか微妙な場合もあります。
そんな時、成熟(秋、交尾・産卵ができるようになった状態のこと)したオスの場合は、「体の赤みの違い」から見分けることもできます。
ナツアカネ
アキアカネ
上の写真の通り、ナツアカネは顔面や胸部まで赤くなるのに対し、アキアカネの場合は成熟したオスでも体全体が真っ赤にはなりません。
そのため、顔面や胸部まで赤い個体 = ナツアカネと判断することができるのです。
習性の違い
動物を見分ける際は、習性の違いがヒントになることもあります。
両者を見分ける際のポイントは「生息場所の違い」です。
ナツアカネは基本的に一生を低地で過ごしますが、アキアカネは”夏の季節は山に移動して避暑をする”という習性を持ちます。
そのため、夏に登山などに行くと、多くのアキアカネが飛翔する場面に出会うことも少なくないのです。
山で出会ったアキアカネ
この習性から、夏に山で出会えるものは「アキアカネ」の可能性が高いです。
ちなみに夏に山で生活していたアキアカネも、秋になると低地に戻ってきて、ナツアカネ同様身近な場所で見られるようになります。
見分け方まとめ
以上の見分け方をまとめると、以下の通りです。
・胸部側面の黒条の先端が細長く伸びる → アキアカネ
・顔面や胸部まで赤い → ナツアカネ
・夏に山で出会った → アキアカネ
おわりに:ナツアカネとアキアカネを観察してみよう!
生き物の種類が見分けられるようになると、散歩や通勤路を歩くことがより楽しくなります。
散歩中に赤とんぼに出会うこともあると思うので、彼らに出会った際は、今回紹介したポイントに注目してじっくりと観察してみてください!
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