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野鳥観察向け最強の高倍率コンパクトデジカメは?ニコン COOLPIX P900 vs キヤノン PowerShot SX60 HS

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ネイチャーエンジニアの亀田です。

 

僕は年間100回以上出掛けて野鳥観察・撮影をしています。

 

僕は今まで以下の2台の高倍率コンパクトデジカメ(以後コンデジ)を使った経験があります。

  • COOLPIX P900
  • PowerShot SX60 HS

 

電気屋に行くと「高倍率」がウリのコンデジとしてよく取り上げて並べられているカメラたちです。

 

ですが、店頭で買う際、以下の点に困りませんか?

 

・電気屋ではスペックとメーカーの宣伝くらいしか判断基準がない

・電気屋で試し撮りではバッチリだが、実際にフィールドで不都合があるかも

 

ということで、実際に両方使用した僕が、

2台のコンデジを、使用感を含めて詳しく比較

していきます。

 

■ 目次 

 

コンデジのメリット

カメラには、色々な種類があります。

コンデジの他に、一眼レフ・デジスコープなど…

 

それぞれのカメラには使い方によって一長一短があります。

そのため、用途によってカメラの評価は全然違うものになります

 

なので、前提として先に僕がなぜコンデジを使うのかをお伝えします。

 

僕がコンデジを使う理由は2つ。

価格面」と「カメラのサイズ」です。

 

価格面:コンデジの価格は手頃

本格的なバードウォッチャーが持っている大砲みたいなカメラ、あれは一眼レフです。

 

僕もコンデジを買う際に一眼レフも検討したことがあり、カメラをレンタルして使ってみました。

 

レンタルして使った際、一番問題になったのは「ズーム機能」でした。

 

一眼レフはレンズを付け替えられますが、僕がレンタルした際に使えた一番望遠のレンズは300mmのものでした。

 

野鳥は基本的に遠い場所にいるんですよね。

小鳥の場合でも10mくらいの距離があり、猛禽類だと近くても30m以上あります。

300mmのレンズではズーム力が足りませんでした。

 

野鳥を大きく捉えるには、500〜600mmの超望遠レンズをつける必要がありました。

 

でもこの超望遠レンズ、価格がべらぼーに高いんです

有名なメーカーのだと100万超えとかします。

 

ちなみに「テレコンバーター」という補助機器を付けて焦点距離を伸ばす方法もあります。

ただ、付けられるカメラが制限されたり、正規品でないものをつけると画質に影響が出る、という課題がありました。

 

対してコンデジは5万円程度で購入できて手が出しやすいのです。

 

カメラのサイズ:持ち歩きやすい 

僕のコンデジの用途は、主に「野鳥」「」の撮影です。

(ちなみに小さい昆虫は別の接写用のカメラを使っています)

 

野鳥撮影のスタイルには、ポイントを決めてずっと待つというスタイルもありますが、僕は積極的に歩いて野鳥を探すスタイルです。

 

その際、1眼レフの超望遠レンズを装着していると、カメラのサイズが大きくなり、重さも増えます

 

僕にとっては虫を撮ることもあって、小回りが効かなくなるのは困ります

 

ハイキングをしながら野鳥も撮りたい、という方も僕と近いスタイルになるでしょう。

 

ということで、持ち歩きやすいのもコンデジを使う大きな理由です。

 

機能比較

そして本題の2機種のカメラの比較です。

 

まずは主要なスペックの比較から。

ちなみに価格はともに5万円くらいで大差はないです。

 

[PowerShot SX60 HS]

  • 画素数:1610万画素
  • ズーム:光学65倍、デジタル:4倍
  • 絞り:F3.4〜8.0
  • 大きさ:127.6×92.6×114.3mm
  • 重さ:約650g(電池、メモリーカード含む)

[COOLPIX P900]

  • 画素数:1605万画素
  • ズーム:光学83倍、デジタル:4倍
  • 絞り:F2.8〜6.5
  • 大きさ:139.5×103.2×137.4mm
  • 重さ:約899g(電池、メモリーカード含む)

 

COOLPIXの方がより高倍率なズームができる分、サイズも大きく、重くなっています。

 

高倍率ズームの威力 

2機種に共通する一番の特徴はなんと言っても、 高倍率ズーム

この高倍率ズーム、本当にすごいんです!

 

すごさがわかる例を1つ。

千葉の白鳥の郷という場所に行った時の写真です。 

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奥に鳥たちがたくさんいるのが見えますが、小さすぎてよくわからないです。

 

これを SX60 HS でズームすると〜

 

ほら!

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こんな大きく!

すごくないですか!?

 

ちなみにこれは光学ズームのみの倍率です。

デジタルズームまでフルに使うとこの4倍くらい行けるわけですが、実際は画質がかなり悪くなるので僕はあまり多用はしないです。

 

デジタルズームは初見の野鳥だから証拠写真に撮りたい !てな時に活躍します。

 

撮影写真比較

次に撮影した写真を比較してみます。

それぞれ撮影日は違いますが、距離や撮影条件は概ね同じです。

 

撮影条件が良い(明るい場所、順光)場合のホシハジロ♂。

上が PowerShot、下が COOLPIX。

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次に逆光の場合のツグミちゃん。

上が PowerShot、下が COOLPIX です。

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比較枚数が少ないのと被写体が違うので分かりづらいかもしれないので、僕が2機種で撮影した印象をまとめると以下になります。

 

  • 撮影条件が良い場所だと、COOLPIX の方が鮮明に撮れる 
  • 撮影条件が悪くても、PowerShot はまだまともな写真が撮れる

 

COOLPIX は特に暗い場所が本当に苦手のようで、暗い森の中での撮影などはかなり難しくなります。逆光の場合なども、なかなか被写体にフォーカスしてくれません。

 

また、良くも悪くも画像に明暗の差がはっきり出る印象です。

美しい画像になる反面、暗い部分は本当に真っ暗になります。

 

さらに個別の所感を書いていきます。 

 

■ キヤノン PowerShot SX60HS 

細やかな気配りがきく機能が入っており、全体的に操作感が良いのが魅力です。

 

①撮影後のレビュー表示時間が設定可能

シャッターを切ると、撮影できた画像が数秒間レビュー表示されるのですが、この時間が設定できるのです。(切、クイック、2秒、4秒、8秒)

 

素早く・細かくシャッターを切るような場面で役立ちます。

森にいる小鳥を撮る時など、暗いのでシャッタースピードを下げて撮ります。

そのため撮った写真がブレることも多いので、撮影の邪魔にならない程度に表示確認はしたいのです。単純なON/OFFだけでなく短時間表示の選択肢を与えてくれるのがいいですよねー。

 

②明るさのプレビュー表示

シャッターボタンを半押しすると、実際に撮影される明るさにしてくれます。この「半押し」というのが重要なのです。

 

通常はシャッターを切った後、撮影された画像を見て明るさを調整します。でもこの機能があれば、シャッターを切る前に調整できるんです!

 

森の中で不意に現れた小鳥。なんとか1枚シャッターを切ったけど、撮れた画像は真っ暗…なんて事態が減らせます! ゆっくりと何枚もシャッターを切れるチャンスって、そうそうないですからね。

 

③撮影までの時間が短い

起動時間、ズーム速度、オートフォーカスもまあまあ優秀(COOLPIX と比較して、ということですが)なため、カメラを起動してから撮影までが素早く行えます

これも不意に現れる動物を捉えるのに役立ちますね!

 

PowerShot SX60 HS を選ぶポイント

暗所で見つけた野鳥、不意に現れた野鳥など、撮影チャンスをできる限り逃したくない!

 

そういうあなたは、PowerShot SX60 HSにしましょう! 

 

 

■ ニコン COOLPIX P900

①ズーム倍率83倍!

こんな高倍率はこの機種しかありません!

あんなに遠いのに射程距離内!

ひらけた場所では絶対的な武器になります。

 

その分、PowerShotよりもカメラは大きくて重いですが、それについては個人的にはあまり大きい影響はなく、概ね同じ感覚で使えています

 

②自動手ブレ補正が優秀

特別な操作なく優秀な手ブレ補正が効きます。

PowerShot の場合は、強い手ブレ補正を効かせるのにカメラ側部のボタンを押しながら撮影する必要があります。

なので、手ブレによる失敗写真を減らすことができます。

 

③動画撮影時のマイクが良い

この機種、動画撮影時のマイクが意外にいいんです。

遠くで鳴いている鳥がいて、この距離じゃほぼ録音できてないだろうなー、という音も綺麗に拾ってくれます。

野鳥の鳴き声を撮る時に嬉しい長所ですね。

 

COOLPIX P900 を選ぶポイント

遠くにいる野鳥を撮りたい!綺麗な写真や動画を撮りたい!

 

そういうあなたは、COOLPIX P900にしましょう!  

 

 

まとめ

以上、比較結果をまとめると以下の通りです。

  • ズームはCOOLPIXが強い
  • 撮影条件がよければCOOLPIXの方が鮮明に撮れる
  • COOLPIXは暗い場所が苦手
  • COOLPIXの動画が良い(マイクが優秀)
  • PowerShotの方が素早く軽快に撮影できる
  • PowerShotの方が不意に現れた被写体を撮影しやすい

 

暗所で見つけた野鳥、不意に現れた野鳥など、撮影チャンスをできる限り逃したくない!

→ PowerShot SX60 HS

 

遠くにいる野鳥を撮りたい!綺麗な写真や動画を撮りたい!

→ COOLPIX P900

  

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