ネイチャーエンジニア いきものブログ

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ゴキブリはなぜ嫌われるのか?ゴキブリが嫌いになる理由と対処法

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ゴキブリって苦手…
家に出たら嫌だけど、何か良い対処法はある?

こんな疑問にお答えします。

 

害虫」と聞いて、多くの方が思い浮かべる生き物に、ゴキブリがいますよね。

 

この虫を「この世から排除したい!」くらいに嫌っている方もいるのではないでしょうか。

 

家にゴキブリが出た場合、多くの人は根気よく追い回して始末するといった対処をしているかと思いますが、そのやり方だとイタチごっこになりがち

 

それよりもゴキブリの好む環境など、彼らのことをよく知って適切な対処を取ることで、もっと効果的・平和的に改善できるはずなのです。

 

僕はネイチャーエンジニアの亀田です。

 

年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な虫に出会ってきました。 

 

そんな僕が、ゴキブリの生態と対処法について紹介します。

 

 

ゴキブリはなぜ嫌われるのか?

モリチャバネゴキブリ

 

害虫とは

害虫とは、僕たち人間にとって害をなす虫のことを言います。

 

害虫の分類は大きく3つに分かれます。

  • 衛生害虫
    人を刺したり、病原体を媒介する虫
    例)カ、ムカデ、など
  • 経済害虫
    農作物や家畜に悪影響を及ぼしたり、家財にダメージを与える虫
    例)カメムシ、シロアリ、など
  • 不快害虫
    心理的なおぞましさを感じるような虫
    例)クモ、ゲジゲジ、など 

 

さて、ではゴキブリは何の害虫なのでしょう?

 

実は、上記全てに当てはまると言われています。

 

ゴキブリが嫌われる原因

全分類の害虫のレッテルを貼られてしまったゴキブリ。 

 

そんなゴキブリが嫌われるもっとも大きな原因は

不快害虫としての側面=「見た目や動きが気持ち悪い

であると思われます。

 

例えば、

・「なんだか汚そう」
・「ツヤツヤして油っぽい感じが嫌だ」
・「素早くて予想外の動きが不気味」

といった印象で嫌っている方が多いのではないかと思います。

 

例えば「なんだか汚そう」というイメージについて、ゴキブリ本体はそれほど汚いわけではありません

 

むしろ実は体に強力な殺菌作用を持っていて、このゴキブリの力を人間に活用しようとしているほどです。(※以下の記事で取り上げられています↓)

 

ゴキブリも僕らと同じ生き物なので、体を脅かす菌類から身を守っているのですね。

 

衛生面でゴキブリが問題になるのは、ゴキブリが体に周りの汚いものを付着した状態で移動して運んでしまうこと

 

だから、目の前に現れたゴキブリが汚いかどうかは、彼らが住んでいる場所の汚さによるのです。

 

もし自宅でゴキブリが運んだ物によってアレルギーや病気を発症したとしたら、ゴキブリ自身の汚さではなく、自宅の環境が汚いと言うことになるのです。

 

ゴキブリへの対処法

それでは、このようなゴキブリとどう付き合って行けば良いでしょうか?

 

対処の流れとしては、以下の通りです。

ゴキブリの好む環境を知る → ゴキブリが出ない環境を作る

 

ゴキブリの好む環境を知る

虫、というか生き物には、それぞれ「住みやすい場所」 というものがあります。

 

食べるものがたくさんあるところ、

安全で暮らしやすいところ、

生活スタイルにあった暮らしができるところ。

 

人間がこんなことを基準に住む場所を選ぶように、虫も上記のような基準を持って住む場所を選びます。

 

実際にゴキブリの習性や行動から、彼らが好む生活スタイルをイメージしてみます。

  • 夜型(=夜行性)
    →暗いところが落ち着く
  • 体が平べったいので狭いところが好き
    →体型に合った場所に住むと快適だし安全
  • 変温動物
    →暖かいところで活発に動けます
  • 水分・食べ物が必要
    →エサがあるところ、水気があるところが好き
  • 体に油をまとっている
    →食べ物は油っぽいものが好き
  • 嗅覚が良い
    →美味しい匂いを嗅ぎつけられる

 

ゴキブリの過ごしやすい環境が想像できましたか?

 

どうでしょう?多くの人間も好きそうな場所じゃないでしょうか。

 

ゴキブリは好みが人間と似ているからこそ、住む場所も近しくなり、遭遇する確率が高くなるんですね。 

 

ゴキブリが出ない環境を作る

ゴキブリが好まない場所とは、先ほど上げたポイントの逆の環境になるはずです。

 

すると、以下のような場所になります。

・寒い場所
・乾燥している場所
・隠れる場所がない
・食べ物が落ちていない
・無臭

 

この中で対処できるのは後半部分「隠れる場所をなくす、食べ物落とさない、臭いを出さない」で、やることは「自宅を常に整理・掃除して綺麗な状態に保つ」に尽きます。

 

自宅を清潔な状態にしておくことで、ゴキブリがいたとしても、彼らが運んでくる菌の危険性も減らせますし、一石二鳥です。

 

上記以外だと、ゴキブリは地を這う生き物なので、自宅への侵入経路は玄関や空いている窓などからです。

 

そのため、マンションやアパートに住むのであれば、高い階に住めば彼らは侵入しづらいでしょう。

 

現実的なゴキブリの対処

しかし現実問題、自宅を引っ越したり、常に綺麗にすることは可能でしょうか?

 

小さなお子さんがいる家庭であれば、おもちゃで散らかっていることもあるし、お菓子を落とすこともあるでしょう。

 

さらにマンションの下位階に飲食店などがあれば、自宅をいくら綺麗にしていても、内側から侵入してくるケースもあります。(自宅内の居心地が悪ければ長居はしないと思いますが)

 

ならばむしろ彼らのことを正しく知って、うまく付き合っていくことが良いと思うのです。

 

ゴキブリは周りの悪いイメージや煽りにより、不当に嫌われ過ぎているように思います。(後述します)

 

なんなら蚊やアブの方が自分から吸血してくる分厄介な虫なハズですが、世間的にはゴキブリの方がイメージが悪いですよね。

 

吸血性のアカウシアブ

アカウシアブ

 

好きになる必要はないと思いますが、彼らが出た時に冷静な対処(現れた1匹を執拗に退治するよりも、彼らの侵入経路を塞ぐ、など)ができた方がお互いに良いのではないでしょうか。

 

ゴキブリ嫌いを克服する方法

ゴキブリ嫌いになってしまう本当の理由

僕はゴキブリが気持ち悪がられて嫌われるのは、社会や環境に悪いイメージを与えられているからだと考えています。

 

具体的な例があります。

 

北海道にはゴキブリがほとんどいません。

 

もともと北海道で暮らしていた知人は、東京へ引っ越してきた時には全然平気で、触るのも全然抵抗がなかったそうです。

 

ですが東京にしばらく住むと、ゴキブリ=汚いものというイメージを持つようになってダメになった、と言っていました。

 

実は僕も以前は多くの方と同じように、ゴキブリが苦手でした。家に出る度にパニックです。

 

では今はどうかというと、他の虫と同列の感覚で見ることができます。

 

今は至近距離でカメラで撮影などしていますが、以前では考えられなかったでしょう。

 

僕がそんな風にゴキブリに摂すことができるようになったのは、ゴキブリはもちろん、色々な生き物たちの知識・情報を得たからです。

 

毒がないこと、その虫ならではの個性などを知ると、ゴキブリにもたくさんの個性や特徴があって面白い生き物なのです。

 

ゴキブリが特別気持ち悪いように言われますが、気持ち悪いかどうかは見る側のイメージの問題で本質とは関係ないのです。

 

例えば僕らが食べているエビも、客観的に見たらゴキブリ以上のインパクトがあると思いますが、エビを見て気持ち悪いと思う人はわずかなのではないでしょうか。

 

欧米ではタコ悪魔の象徴と言われて忌み嫌われていますが、日本人でタコをそう思う人はいません。

 

なのでその生き物を他人や環境の意見・偏見とは関係なく、自分の目線で向き合うことができると、彼らの真の姿や魅力を見られるようになりますよ!

 

その辺りは以下の記事で詳しく追求していますので、ぜひご覧ください↓ 

 

ゴキブリの面白い能力

最後にゴキブリの面白い能力を紹介します。

 

ゴキブリは相手を攻撃するような武器を持っていません。

 

しかし、ゴキブリならではのすごい能力を持ちます。

 

それは省エネシステム

・気門(お腹にある空気の出入り口)を閉じて水分を放出しない仕組み
・排泄を抑えて栄養を体に蓄える

 

このような能力を持っているからこそ、古代から生き延びることができ、また繁栄してきたのでしょう。

 

またゴキブリにも色々な種類がいて、例えば以下のウスヒラタゴキブリのように、透明なはねを持つものもいるんですよ。 

 

透明のはねを持つウスヒラタゴキブリ

ウスヒラタゴキブリ
 

ゴキブリも多様で、面白いものは他にもたくさんいるんです!

 

おわりに:ゴキブリの習性や行動を知って対処しよう!

記事内で説明してきましたが、ゴキブリが執拗に嫌われるのは文化や環境によることが大きいです。

 

イメージや偏見が強すぎると、正しい対処・冷静な対処ができなくなってしまうことがあります。

 

出てきたゴキブリを追い回すイタチごっこを断ち切るには、彼らの習性を知り、適切な対処をすることが一番の対策になります。

 

ちなみに同じようにカメムシも嫌われがちですが、こちらも同様に彼らの行動理由を理解して対処すれば、ムキになって始末するような必要はありません。

 

このように、彼らを好きにまでなる必要はないですが、対処に困っているのであれば、彼らのことを正しく知ることから始めてみましょう!

 

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オオハナアブ

 

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