赤い姿のかわいい鳥を見つけたよ!
この鳥はどんな鳥なのかな?
こんな疑問にお答えします。
写真の鳥は、アカショウビン。
青く美しい鳥である「カワセミ」と同じグループに属する鳥です。
アカショウビンといえば赤いくちばしと体が印象的。
さらに姿だけでなく、"鳴き声"も特徴的で面白い鳥なんですよ!
僕はネイチャーエンジニアの亀田です。
年間100回以上全国各地で生き物観察をし、様々な野鳥に出会ってきました。
そんな鳥好きの僕が、アカショウビンの特徴と魅力を紹介します。
- アカショウビンは赤いくちばしと体を持つカワセミの仲間
- アカショウビンが生息する環境
- アカショウビンは鳴き声も特徴的【雨恋鳥・水恋鳥】
- アカショウビンと同じ分類に属する鳥たち
- おわりに:アカショウビンの鳴き声を聞いてみよう!
アカショウビンは赤いくちばしと体を持つカワセミの仲間
アカショウビンは「ブッポウソウ目カワセミ科」というグループに属する鳥。
赤いくちばしと体が特徴的な鳥です。
赤いくちばしと体が特徴的なアカショウビン
長く鮮やかな赤いくちばしは、特に印象に残りますよね。
このシルエット(くちばしが長くて足が短い)を持つ赤い鳥は他にいないので、1度アカショウビンを見たら忘れることはありません。
ちなみにアカショウビンのシルエットは、”ブッポウソウ目の鳥たちの共通の特徴”も関係しています。
ブッポウソウ目の鳥たちは「合趾足(ごうしそく)」という、複数の指がくっついた構造の足を持ちます。
カワセミの足(第2趾・第3趾がくっついている)
この構造の足は歩行にも水中を泳ぐのにも適しておらず、"木の枝などに止まるのに適応している”と言われています。
歩くために使うわけではないため脚は短く、加えてカワセミ科の長いくちばしという特徴により、印象的なシルエットになっているわけですね。
また、アカショウビンはその可愛らしい姿に反し、意外に体が大きいです。
僕の愛用する野鳥図鑑「日本の野鳥650」によると、その全長は27cm。
カワセミが17cmなので、なんと1.5倍ほどのサイズなのですね。
全長にはくちばしの長さが含まれているので、くちばしが短い同サイズの鳥と比べると小さくは見えますが…
それでも、その色味などと相まって実物は意外と存在感がある鳥なのです!
アカショウビンが生息する環境
カワセミと言えば、名前の通り「川」で多く見られます。
他にも湖や池でも見ることができ、都市部の公園の池など、身近な場所でも観察することができます。
一方、アカショウビンがいる環境は「沢」や「渓流」といった環境。
ひらけた場所で見られるカワセミとは異なり、樹木の多くある薄暗い環境にいるため、なかなか姿を観察しづらいです。
沢などで見られるアカショウビン
特徴的な姿を持つので目の前を飛んでくれれば一発で分かりますが、なかなか狙った通りにそのような場面には遭遇できせん。(不意に目の前を飛んでいく場面に出くわすことは、意外に少なくないのですが)
ではどうやってアカショウビンの存在に気付けるかというと、後述する「特徴的な鳴き声」になります。
アカショウビンの鳴き声は間違えようのない特徴的な声なので、姿よりも鳴き声で存在を確認できることが多いのです。
アカショウビンを探す際は、その鳴き声に注目してみましょう!
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アカショウビンは鳴き声も特徴的【雨恋鳥・水恋鳥】
アカショウビンは姿だけでなく"鳴き声"も特徴的です。
その鳴き声はというと、
と言った感じ。
アカショウビンは夏鳥ですが、夏に生息地の方に行くと、山や森の方からこの声が聞こえてきます。
「キョロロ…」と鳴くアカショウビン
この不思議で美しい声が響いているのを聞くと、癒しとワクワクが入り混じったような気持ちになります。
アカショウビンの鳴き声は雨が降る前後によく聞こえると言われ、「雨恋鳥」や「水恋鳥」と呼ばれたりするようです。
もし夏に山などに言ったら、「キョロロ…」という鳴き声が聞こえないか耳を澄ませてみてください!
アカショウビンと同じ分類に属する鳥たち
アカショウビンはブッポウソウ目カワセミ科に属する鳥。同じ分類の鳥たちを以下で紹介しています。
[ブッポウソウ目]
ブッポウソウ目の野鳥まとめ|合趾足を持つカラフルな鳥たち
▼
[カワセミ科]
おわりに:アカショウビンの鳴き声を聞いてみよう!
アカショウビンは赤いくちばしと体が特徴的な鳥です。
姿を見ることは難しいかもしれませんが、その鳴き声を聞くことは難しくありません。
アカショウビンが生息するような場所に行ったら、ぜひその鳴き声に耳を傾けてみてください!
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